新・定年オジサンのつぶやき

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菅義偉のおかげで秋の総選挙が楽しくなった

2021年07月06日 12時04分00秒 | 衆院選挙

4日投開票の都議選の結果の詳細が各紙に掲載された。
 
わかりやすい説明をしてくれる人がいた。

 
政権擁護紙の産経新聞がこんな記事をかくとは、少々意外だった。
  
立民・安住氏、連合東京より共産が『リアルパワー』
 
立憲民主党の安住淳国対委員長は5日、国会内で記者団に、同党が15議席を獲得した東京都議選では共産党との候補者一本化が奏功したとの認識を示した。一方、国民民主党の候補4人が全員落選したことを踏まえ「リアルパワーは何なのかを冷静に見なければ」と指摘し、共産との協力を強く否定してきた国民や連合東京に苦言を呈した。
連合東京は、立民と国民の支持団体である連合の地方組織。
安住氏は共産との協力に関し、候補者を一本化してトップ当選した武蔵野市や中野区の例を挙げて「如実に成果が出た」と強調。次期衆院選でも政権批判票の受け皿として一本化を進めるべきだと訴えた。
一方、連合東京について「こういう結果が出ている。国民は何議席を取ったのか。(連合東京が)担いだんじゃないの」と皮肉り、共産に勝る「リアルパワー」を有していないとの考えを示した。国民民主に対しては「玉木君(玉木雄一郎代表)も真剣に考えざるを得ないだろう。政権選択選挙(衆院選)は与党なのか野党なのか曖昧だと埋没する」とクギを刺した。

連合傘下の労働組合の中にも、まともな運動をやっている組合は決して少なくはないのだろうが、今回の都議選の結果、連合に全面的に頼っていた国民民主党の惨敗ぶりは目も当てられなかった。
 
SNS上では3こんなやり取りも見受けられた。 
 
都議選では維新の会並みに、「野党」でも「与党」でもない、存在感のない「ゆ党」は消滅することは時間の問題であろう。
 
さらに、自民党の劣化と凋落ぶりを的確にツイートしていた人がいた。
 
 


 
さて、自民党の実質的な都議選での敗北と公明党の異変に俄然活気づいた日刊ゲンダイは精力的な記事を連発していた。
 
下記の記事中から、関係者や識者たちのコメントを列挙しておく。
 
民意は歴然『五輪NO』菅隠しでも自民惨敗の分析と今後<上>
  
「都議選の情勢が大きく変わった潮目は、ワクチンをめぐる大混乱と小池知事の過労ダウンです。『安全・安心な大会を実現する』と訴える菅総理の号令一下、ワクチン接種が加速しましたが、五輪開幕直前に供給が先細り。自治体向けの米ファイザー製の配送が減り、職域接種に振り向けた米モデルナ製も需要をまかなえず、新規申請受け付けが突然停止。自治体予約もストップしてしまい、政府の新型コロナ対応に不満を持っていた世論の怒りに火がついてしまった。それに、9日間も公務を離れて入院した小池知事の弱々しい姿にも同情が集まってしまった」(自民党関係者)
  
「争点となった五輪をめぐり、共産は中止、立憲は延期か中止、都ファは無観客を訴えて選挙戦を戦った。五輪強行の菅首相が遊説していれば自民は獲得議席数をさらに減らし、目も当てられない結果を招いたのではないか。国政選挙の縮図ともいわれる都議選で時の首相が告示日以外に姿を見せなかったのは、女性スキャンダルで猛反発を招いた宇野宗佑元首相以来です。宇野政権下の1989年の都議選で自民は史上初の過半数割れとなり、1カ月後の参院選でも初めて過半数を割り込んだ。参院選惨敗の責任を問われる形で宇野首相は退陣しましたが、この流れを彷彿とさせる展開です」
(政治ジャーナリストの角谷浩一)
 
民意は歴然『五輪NO』菅隠しでも自民惨敗の分析と今後<中>>
 
「健康も命も軽視され、酒類を提供する飲食店は度重なる自粛要請でマトモに商売ができない。コロナ禍の真っただ中で五輪が強行されたら、この先は一体どうなるのか、不安を強める都民の気持ちに、共産の主張がピタッとはまった結果でしょう」
  
「野党共闘の象徴的選挙区が1人区の小金井市です。無所属で立った元市議を東京・生活者ネットワークや社民党とともに推薦し、勝利をもぎ取った。総選挙への大きな弾みとなる戦い方のモデルができたといえます。弱者が強者に立ち向かうには塊になって立ち向かい、大きな力を生み出すしかないのに、ようやく実現した格好です」 
(法大名誉教授の五十嵐仁)
  
「“勝者なき都議選"の印象とはいえ、自民の集票力が政権交代を許した当時まで衰えているのは事実。あとは都ファに流れた無党派票を、与野党のどちらが取り込むかの勝負です。菅首相はパフォーマンス下手で、小池知事ほどの演技力もない。自民に上がり目がない分、野党共闘に伸びしろを感じます。都議選の期間中に迎えた中国共産党の100周年式典では、自公与党が外交儀礼に縛られる中、中国の人権侵害を真っ向批判したのは共産党だけ。こうした意外な強みを総選挙でも訴えれば、都ファに流れた現政権に批判的な保守票も取り込めるかも知れない。総選挙で『地殻変動』を起こす条件は、国政野党第1党の立憲が連合の共産嫌いや与党の野合批判に屈しないこと。最後まで共闘を貫き、有権者に本気度を伝えるべきです」
(高千穂大教授の五野井郁夫)
  
民意は歴然『五輪NO』菅隠しでも自民惨敗の分析と今後<下>
   
「前回の都議選では都ファと手を結び、飛ぶ鳥を落とす勢いだった小池知事にスリ寄ったかと思えば、旋風が収まったら都ファとの連携をあっさり解消。今回は再び菅自民に走った。さすがに無節操極まりない姿勢が祟り、支持者も愛想を尽かしたのでしょう。学会内部では『政治と手を切ろう』との声が上がっているといいます。投票率の低さゆえに組織票を持つ公明は“常勝"していますが、運動員の高齢化や劣化に伴う集票力の衰えは明らかです」
  
「解散先送りなら、自民党内で延期濃厚だった総裁選も予定通り9月実施を求める声も強まるでしょう。総選挙では『菅隠し』が通じず、前面に立たざるを得ませんが、前哨戦でロクに試合に出られなかった選手が、いざ本番で活躍できるわけもない。もはや『選挙の顔』にはなり得ず、自民党内の『菅降ろし』は待ったなしです」 
(政治評論家・本澤二郎)    
  
もちろん、ゲンダイ好みの、安倍晋三に言わせれば「反政府・反日」の人たちのコメントなのだが、決して「贔屓の引き倒し」的な発言はなく、至極まっとうな指摘であろう。
 
民意を無視するという体質が染みついている自民党の面々は、国民には「人流制限のため外出自粛」とか、運動会や花火大会は中止に追い込みながらも、自分たちの選挙のための軍資金集めには余念がない。
 
すでに先月末からは、「自民党各派、パーティーそろり再開 衆院選軍資金」という幹事長公認のパーティーが各派閥単位で開かれていた。
 
そんな中、麻生太郎の発言がまたもや話題になっていた。  
 
麻生氏、コロナ死者少ない 『先進国で最もうまくいっている』」 

とりわけ、「コロナで全員、死に絶えるようなあおった新聞記事も拝見するが、日本の場合10万人当たり12、13人亡くなっている。人口比では、先進国の中で最もうまくいっている」という発言の部分については、こんな痛烈な指摘も。
 
「かつて安倍晋三やネトウヨ議員が好んでやる、『・・・という話も聞くが、』とさも聞いてきたような、ありもしない前提で切り出し、おかしな結論に導く手口で、まさに「ナチスの手口」のようである」
 
少なくとも、自民党内は自分たちの選挙で頭がいっぱいの連中だらけなので、総理総裁も制御不能状態であろう。
  
ましてや都議選の結果から危機感を抱いた衆院議員たちは「選挙の顔を変えろ」と公然と言い出す可能性もあり、懸念されている野党共闘次第では、総選挙からは目が離せないことになるかもしれない、とオジサンは思う。  
   

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