今年の、毎月の写真集は「死ぬまで行きたい~」とか「世界で最も美しい場所」云々と、主に世界中の各地の写真が中心であった。
そこで今月は「アジア」に焦点を当てた「アジアの絶景」を選んでみた。
しかし選んだ後に、「アジアも世界の一部」であるために、すでに「世界の絶景」で取り上げた国が一部混在してしまった。
そこはご容赦願いたい。
さて、今日から紅葉の秋、1年で最も過ごしやすい秋を堪能しようと思っていたが、最近の気候変動の激しさから、日本の四季が崩れ始めて、肌寒い秋となるかもしれない。
今回は短期日の山籠もりを来週の火曜日までしてくる予定である。
いつもの「つぶやき」はお休みして「絶景で決めるアジアの観光スポット」を5日毎日お届けする。
【絶景で決めるアジアの観光スポット-1
#1 コムローイ祭り/タイ
コムローイ祭りは、タイで毎年11月の満月の夜に行われる仏教のお祭りです。ブッダへの感謝の気持ちを込めてコムローイというランタンを空に贈る毎年恒例行事です。このお祭りが最も有名なのはタイ北部のチェンマイという街で、毎年お祭りの時期はたくさんの観光客や地元民で賑わいます。 また、最近は現地のお祭りと観光客向けのお祭りの2種類あります。現地のお祭りの日程は毎年ギリギリまで決まらないそう、見に行く場合はある程度予想をつけて日程に余裕を持って行った方が良いと思います。何千個ものコムローイが一斉に夜空に浮かんでいく景色はとても幻想的。コムローイの灯りが視界から消えるとき、苦難も共に消えていくという言い伝えがあります。一生忘れられない景色になること間違いありません。 |
#2 ジョードプル/インド
ブルーシティとも呼ばれるジョードプル。旧市街にある家々の壁は青く塗られており、まさに青い街。屋内も青く塗られているのだとか。もともとはライム色だった壁に害虫駆除効果のある化学染料を塗ったら青く変色してしまったのが始まり。その後、階級を識別するために神官の人々が自分の家を青く塗るようになり、このように青い壁の家が多く生まれました。ジョードプルに来た際に必ず行った方がいい場所、それはメヘラーンガル砦です。 広大な砦が標高の高い場所に建てられており、歴史と時代を感じられるその砦からの景色は絶景。青い街を一望できます。実はこの街、漫画ONE PIECEのアラバスタ編の舞台ではないかと言われています。街の風景や建造物、はたまた大砲などまでそっくり。尾田先生もこの街に来ていたのかもしれません。 |
#3 蘆笛岩/中国
中国南部の桂林市にある蘆笛岩(ろてきがん)という全長2kmの鍾乳洞。桂林には多くの鍾乳洞がありますが、この蘆笛岩が最大の鍾乳洞です。色鮮やかにライトアップされた岩々が見事なまでに幻想的な雰囲気を醸し出しており、まるで異空間に迷い込んだような気分になります。足場とライト以外ほとんど手を付けられていないので、見るすべてが自然が作り出した天然のものと思うとこれほど素晴らしいものはありません。 また、この洞窟内には20以上の観光スポットがあり、特徴のある鍾乳石には名前が付けられています。そして、一番の見どころとなってるのが水晶宮と名付けられた場所。まるで視界に向こうにまだ見ぬ宮殿があるかのように見え、水に反射する鍾乳石や光が空の上にいるかのような錯覚を起こします。一度はこの目でそれを見てみたいですね。 |
#4 高美湿地/台湾
第二のウユニ塩湖と呼ばれる台湾の高美湿地。この湿地は泥によって形成された干潟なので、潮汐により海水量が変動します。潮の満ち引きによって、また日没後は入場が禁止されてますが、それ以外の時間帯は湿地内に入ることができます。水深は大体5cmほど、裸足で湿地を歩くことができます。天気によっては見事に鏡ばりとなった景色を見ることができます。また、カモメや渡り鳥などの繁殖地にもなっていて、バードウォッチングも楽しめます。ベストシーズンは春から秋にかけて。一番人気が高い時間帯は夕方。 空に広がる夕日と鏡張りの水面に映る夕日、空に浮かんでいるような錯覚を感じられます。ウユニ塩湖の景色は大好きだけど遠いしお金も足りないという方は、台湾の高美湿地でその感覚を味わってみてはいかがでしょうか。 |
#5 ホイアン旧市街/ベトナム
東西の文化が混合した世界遺産の街ホイアン。港町として栄えたこの街にはかつて1000人を超える日本人や中国人がホイアンに住んでいました。江戸幕府の鎖国により日本との交易は途絶えましたが、今も中国人街を中心に旧市街として残されています。ホイアンの街には1593年に日本人によって作られた屋根付きの日本橋が架けられており、日本人街と中国人街を結んでいました。今では一番の観光名所となっています。 古めかしく落ち着いた色合いの建造物が多く、どこか懐かしさを感じられる旧市街。チャンフー通りには世界遺産に登録された建造物が多く残されており、日本と中国とベトナムの建築様式が混ざった家や博物館など見どころ満載です。独特な街の景色をぜひ見に行ってみてください。 |
#6 サマルカンド/ウズベキスタン
シルクロードの交差点、青の都サマルカンド。この街の一番の観光名所は青の都とも呼ばれる由来になった、レギスタン広場にあるビービー・ハーヌム・モスクです。サマルカンド・ブルーと呼ばれる美しい青を使用したドームは見る人をくぎ付けにします。他にもシャーヒ・ズィンダ廟群やグーリ・アミール廟などと見どころ満載です。 中でも必見なのがウズベキスタンの建国者アミール・チムールが建てたティラカリ・メドレッセです。彼は天文学が大好きで、ティラカリ・メドレッセの内観はまるで小宇宙を思わせるほど美しい装飾が施されています。また、天文学が好きな方はウルグ・ベク天文台跡にも足を運ばれるといいでしょう。すぐそばに天体図や出土品などが展示されている博物館もあります。 |