内閣総理大臣の年収は、
月給×12カ月分 2412万円
地域手当×12カ月分 482万4000円
期末手当(2回分) 1129万円
合計額 4023万4000円ということだが、財政改革を推進するために、月給と期末手当の30%を国庫に返納することが2020年9月に決まっている。
したがって額面は2961万1000円となるのだが、ほかの先進国の国のトップも、アメリカの大統領で4,000万円台、ドイツの首相で3,000万円台、イギリスの首相や韓国の大統領は1,000万円台の後半となっている。
もっともこれらの数字は公表されているもので、実際に自由に使える官房機密費などを考慮すると実態は闇の中である。
それに比べれば「10万円」という金額は「取るに足らない」金額であろう。
だからと言って、ルールを守らなくても構わないということにはならないのは当然である。
「岸田首相側、寄付金不記載 21年10万円、ミスも多く」
岸田文雄首相が代表を務める自民党広島県第1選挙区支部が2021年、他の自民党支部から受けた寄付金10万円を政治資金収支報告書に記載していなかったことが28日分かった。第1選挙区支部のほか、岸田首相の資金管理団体と後援会の収支報告書、選挙運動費用収支報告書でも、寄付を受けた日付や団体名を間違ったケースが計9件あった。不記載を含め10カ所以上の修正が必要となる見込みで、首相の事務所担当者はいずれも「訂正する」としている。 岸田首相を巡っては昨年、21年分の政治資金や選挙費用に関して、領収書のただし書きや宛名を空欄で受け取るなどの不備や、選挙費用の不記載などが多数判明した。 首相は今月、内閣改造・自民党役員人事を終え、新体制をスタートさせたばかりだが、閣僚らから政治資金を巡る問題が相次ぎ噴出した。交付金の不記載や、国政選挙に関し国の事業を請け負う業者による寄付禁止への抵触が疑われる事案が、高市早苗経済安全保障担当相や萩生田光一政調会長、小渕優子選対委員長らの政党支部で発覚した。 |
ネット民からは怒りの声もあったが、あきらめからかなのか鷹揚なコメントも少なくはなかった。
◆国民生活が際限のない物価高で苦しめられており、消費税減税やガソリン税減税を拒み、増税ばかり押し付ける癖に、自分の金銭管理はルーズだから、岸田に総理大臣の資格はありません。 自民党は献金をしてくれるところには、法人税減税等大盤振る舞いだから、献金の程度でキックバックするのが当たり前であり、衆院議員の秋本真利被告等「政治とカネ」が絶えない要因にもなっています。 こんな腐り切った岸田自民党を下野させる以外、処方箋は無いし、このままでは国民生活が破壊されてしまう以上、有権者は棄権をせずに、投票することが大事です。 ◆国民の支持得られる政策していればここまで突っつかれれることもないと思うが、ほぼ国民の敵化している政府や官僚は一挙一動がマスコミで暴かれ叩かれることになる。国民の為の政治をすれば10万で騒ぐこともないと思う。 ◆いや、別に人間ですからね。ミスはあるものは仕方ないと思います。ならば、役所や国税でも同じ扱いをしてもらえれば私は気にしません。同じようなミスを企業や国民がしても、役所や国税は認めてくれませんが。自分達は問題なく、企業や国民には認めないことがどれだけ反発を招いているか。民間に厳しくやるなら、自分達にも厳しく。自分達が甘いなら、民間にも甘く。どちらかにいい加減してください。あと、分かりにくい法制度も問題だと思うので、仕事サボってないでシンプルにしてください。 ◆内閣改造後、次から次にお金にまつわる不祥事が出てくる。極めつけは首相とは非常に情けない。政治家の活動資金の多くは国民負担の税金である。企業でこんな杜撰な処理をしていたら外部の税務監査、社内の内部監査で大問題になる。緊張感が欠如しているか、いい加減な処理で構わないと思っているのだろう。ザルのような政治資金規正法を見直し、罰則を含めて厳しく処する流れを作って貰いたい。 ◆別に特別驚くほどの事ではない。 これだけ次々と議員が不祥事を起こしているんだから清廉潔白な議員がいる訳がない。 結局上から下までどいつもこいつも腐りきっているということだ。 自民に投票してる皆さん。 そして選挙に行かない皆さん。 本当にこのままでいいと思いますか? 次から次へと税金を搾り取られ物価高に苦しめられていて、それを自分達の好きなように使い込み不正を犯しても謝罪と反省(のフリ)でしらばっくれる。 本当にいいと思いますか? |
内閣の首班(主犯?)がこのザマだから、閣僚も違法だらけというわけですね(՞ةڼ◔)
— 法學院狂魔 (@Adepteater029) September 28, 2023
そして岸田文雄も「訂正すればそれで済む」と思っているようですね(՞ةڼ◔)
そういえば岸田、まだ「白紙領収書発行の経緯」について説明していませんよね(՞ةڼ◔) https://t.co/0EFte4IY1p
組閣前の閣僚に対する事前の「身体検査」もまともにしていなかったので、こんなことになる。
「【独自】宮下農相側に別業者も寄付 国工事受注の3社、衆院選の期間中に 〈一覧表付き〉」
「第二自民党」と言ってはばからない維新の会の政調会長ですらこんな有様。
維新の会の音喜多駿政調会長が、国会議員に支給される「文書通信交通滞在費」(月100万円)を、自らが代表を務める後援会に寄付していたことが21年分の政治資金収支報告書で分かりました。総額282万円にのぼります。文通費を政治活動に充てるのは目的外の支出で「横流し」と指摘されています。 pic.twitter.com/UDfiCh0HaV
— 赤旗関西記者 (@akahatakansai) September 28, 2023
前述したコメントの「清廉潔白な議員がいる訳がない」という指摘はまさに図星であり、裏を返せば「連潔白な人物は政治家にはなれない」と昭和の時代から言われていることが、現在も生きているということであろう。
「一寸先は闇」と言われ「魑魅魍魎」が跋扈する政界では、必ず裏の仕事を行う輩や時の政権の「軍司」気取りの輩も存在する。
「不審死事件の説明なし。官邸脱出に成功した木原誠二は、まだ“影の総理”を続けるつもりか?」
■岸田の“頼みの綱”。妻の元夫怪死隠蔽の木原誠二が影の総理ぶる亡国 妻の元夫が不審死した事件の捜査をめぐる疑惑で去就が注目された内閣官房副長官、木原誠二氏は、今月13日の内閣改造・党役員人事で副長官を退任し、自民党幹事長代理と政調会長特別補佐を兼務することになった。 この奇妙な人事は何を意味するのだろうか。幹事長の部下でもあり、政調会長の部下でもあるという立場。裏を返せば、木原氏にはどちらつかずの自由が与えられる。首相と党本部をつなぐという名目で、慣れ親しんだ官邸に出入りすることに文句を言われることもない。人知れず、岸田首相の“参謀”を続けられるかもしれないのだ。 茂木幹事長、萩生田政調会長、ともに首相の座を狙っている。つまり来年秋の総裁選で岸田首相のライバルになりうる存在だ。そのもとで木原氏は情報収集ができるのである。この人事、岸田首相にとっては、ウルトラC級のアイデアではなかっただろうか。 読売新聞オンラインによると、官房副長官をやめたいと切り出したのは木原氏だった。8月18日の日米韓首脳会談のために訪米する途上、政府専用機内で岸田首相に申し出た。 むろん、妻の元夫の不審死事件に関する週刊文春のキャンペーン報道が原因だ。官房副長官の仕事の一つであるメディア対応を避ける日々が続き、いずれは国会で野党から追及されるかもしれない。官邸にとどまれば、岸田首相に迷惑がかかるし、自分としても苦しい。そんな思いが強かったのだろう。 岸田首相は困惑した。なにしろ、木原氏は岸田首相が頼りとする「軍師」である。安倍元首相における今井尚哉秘書官のように、「影の総理」とさえ呼ばれる存在だ。次から次へと押し寄せる難題にオールラウンドに対応してくれる木原氏が周辺からいなくなることは、政権を運営するエンジンを失うようなものである。 米国との関係構築にも、木原氏の存在は欠かせない。木原氏は英語が堪能で、ラーム・エマニュエル駐日大使と頻繁に会い、昵懇の間柄になっているといわれる。エマニュエル氏は、ビル・クリントン政権で大統領上級顧問、オバマ政権で大統領首席補佐官をつとめ、米政界で「タフネゴシエーター」として知られる。バイデン大統領とは、電話一本で話をつけられる仲だという。 エマニュエル氏のことを「日本という地にあって、アメリカのリーダーシップを示している」と木原氏が評しているが、裏を返せば、エマニュエル氏と木原氏の密なコミュニケーションによって、日本の米国追従姿勢がより強まったともいえよう。米国やG7の対ロシア制裁にスピード感をもって同調し、大幅な防衛費増強に踏み切ったのは、その表れだ。 今年1月、岸田首相の切望する日米首脳会談が実現し、ホワイトハウスでバイデン大統領から手厚い歓迎を受けたのは記憶に新しい。その華々しい舞台をセットできたのも、木原氏とエマニュエル氏の連携がうまくいったからだ。 ■岸田・木原の利益を確保する方策としてひねり出された奥の手 日本の首相は米国に嫌われると短命に終わっている。岸田首相は明確な国家ビジョンが感じられない半面、長期政権を担いたい意欲は十分で、「バイデンのポチ」と揶揄されようが、意に介さない。その点では、エマニュエル大使と木原氏の良好な関係が岸田首相に安心感をもたらしているといえるだろう。 木原氏を官房副長官にとどめておくリスクと、“懐刀”を失うマイナスを、どう量るか。岸田首相は、その計算さえも、木原氏に任せたのではないだろうか。 木原氏が自民党政調会の副会長だった2018年、元夫の怪死事件をめぐり、警察の事情聴取を受けて帰る途中の妻に、「俺が手を回しておいたから心配するな」と話していた音声がタクシーのドライブレコーダーに残されている。そして、妻の事情聴取を担当した元刑事が「あれは自殺じゃない。事件なんですよ」と断言している。 しかし、警察庁と警視庁は事件性を否定し、捜査に幕を引いた。大手メディアもこの問題を大きく取り上げることはなく、とりわけテレビは完全なる沈黙を続けている。 このまま時が過ぎるのを待てば、文春砲もネタ切れになって問題は終息するかもしれない。岸田首相も木原氏もそう思いたかったに違いない。だが、内閣支持率の低迷に“木原疑惑”が影響しているのは明らかだった。 木原氏をこれからも変わらず“軍師”として抱えておきたい岸田首相と、メディアや野党の追及を受けやすい官房副長官というポストから脱出したい木原氏。二人の利益を確保する方策としてひねり出されたのが、幹事長と政調会長の補佐的役職を兼務するという奥の手ではなかっただろうか。 幹事長と政調会長の補佐というのは、実に曖昧な立場だ。だいいち、茂木幹事長や萩生田政調会長が、岸田首相と深く繋がっている木原氏にどんな指示を出せるというのか。 木原氏にとってなにより重要なことは、このポストには番記者がつかないことだ。官邸記者クラブからも、平河クラブからも自由になることができる。政治的存在感は失せるが、“木原疑惑”が続くかぎり、好都合な立場だ。 木原氏とエマニュエル大使のパイプという観点からは、外務大臣が林芳正氏から同じ宏池会の上川陽子氏に交代した人事についても、米側の意向に沿ったニオイがプンプンする。 外から見る限り、林氏はG7外相会合の議長をスマートにこなし、エマニュエル大使とも上手く付き合ってきたと思える。しかし、中国にはっきりモノが言えず、「親中派」と米国サイドで見られている林氏は、要求水準の高いエマニュエル大使にとって、腹の内がつかめず、物足りない存在だったのではないか。 おそらく、エマニュエル大使と木原氏との対話のなかで、そのたぐいの話はしばしば出ていただろうし、そのことを木原氏が岸田首相に伝えていたに違いない。 岸田首相は林外相に交代を告げたさい、「派閥をがんばってほしい」と理由を説明したといわれる。ようやくめぐってきた「宏池会」の時代。岸田首相は来年の総裁選で再選を狙うが、いつかは林氏にバトンタッチして、“宏池会政権”を長続きさせたいという思いがあるはずだ。そのためには、現有勢力46人で第4派閥に甘んじている宏池会をもっと大きくしなければならない。 むろん、「宏池会」ナンバー2の林氏は、会長である岸田首相にとって総裁選のライバルにもなりうる存在だ。その台頭を抑えるためとか、首相外交を際立たせたいためとか諸説あるが、最も重要な外相交代の狙いは、米国政府の納得を得ることではなかっただろうか。 ■岸田のビジョンがまったく見えない内閣改造と党役員人事 それにしても、今回の内閣改造と党役員人事からは、政治に対する岸田首相のビジョンがまったく見えない。 入閣待機組を起用する派閥順送りや、派閥の規模に応じた人事バランスなど、とにもかくにも党内の反発を招かないよう気を配った布陣だから、新鮮味とか独自色などあろうはずがない。 今年6月に亡くなった青木幹雄氏が将来の「総理候補」として期待していた小渕優子氏を、青木氏とは早大弁論会以来の盟友である森喜朗元首相の要請で党四役の一角、選挙対策委員長に起用するなど、人間関係優先の人事も目立った。 多くは木原氏が下描きし、岸田首相が決断した人事であろう。党本部と官邸、そしてエマニュエル米大使の間を自在に動きまわる“自画像”までも木原氏は描いているに違いない。 今年1月、ワシントンの大統領迎賓館で取材に応じる岸田首相の傍らで、ポケットに両手を突っ込み、“我が世の春”に浸っていた木原氏の姿が思い出される。文春砲を浴び、その立場が打ち砕かれたように見えたが、自作自演の退任劇によって、世間から姿の見えぬ新手の権力者として生き延びる可能性が出てきた。 警察捜査に公平性を求めるうえで、“疑惑”に対する木原氏の説明はどうしても必要である。そこから逃れることは、木原氏の自己都合であって、国民のためではない。木原氏の官邸脱出を許したことも、岸田首相の自己都合であって、国民のためとは思われない。この国の権力の堕落はどこまで進むのか。 |
自民党幹事長代理という役職は、明らかな犯罪を犯さなければ 決してメディアには登場することはない。
脛に傷を持つ木原誠二にとっては黒子として政権を操れるポジションなのかもしれない。
東大法学部出身で元財務官僚の木原に対して、2浪しても東大に合格できず早稲田の法学部卒の岸田文雄が「軍師」として頼る様はコンプレックスのなせる業であろう。
しかしあまりにも「軍司」に頼るといつかは「寝首を掻かれる」ということにならないことを祈るばかりである、とオジサンは思う。