30日から都内でIOC調整委員会の会合が始まるらしい。 マラソンのスタート時間を「午前5時に。いや3時に前倒しする」と言ってた小池都知事がブチ切れた。マラソン会場が変更されたら費用を「都は負担しない」と言い出したのだ。面白くなってきた。いっそ「すべての費用を負担しない」と言ったらどうか。いや、最高なのは「オリンピックなんかやめた」だが。 「ニュース23」を見ている。小池都知事がいろんな理屈を述べている。しかし、すべてはウソをついて無理やり東京にオリンピックを招致した連中へのツケがきただけだろう。それに、小池知事がしきりに「都民の意見を無視」と繰り返すのには頭にくる。私も都民だが、五輪に賛成したことはまったくない! #Tokyoインパール2020 森喜朗氏は政治家としてかなりの傑物。 小池百合子氏vs橋本聖子氏の謀略戦 マラソン札幌開催の次はhttps://t.co/yY4m4jpn10 小池知事は五輪期間中の7月30日に任期を迎える。公選法では知事選は「任期満了の前の日から30日以内に実施する」と決められており、五輪直前か期間中に都知事選が行なわれる
もうすでに「小池百合子」包囲網が敷かれた中での形式的な調整委員会となる可能性が高い。
残念ながら「五輪」という一大商業イベントには「アスリートファースト」という言葉は白々しく感じられる。
9月下旬から中東のドーハで行われた世界陸上でマラソンと競歩は深夜の実施にもかかわらず、酷暑で棄権者が続出するというの惨状を目の当たりにして、選手や指導者から懸念が示されたが、国際陸連のコー会長は「重大な問題はなかった」との認識だった。
しかし危機感を強めたIOCは、アスリートファーストを掲げるだけに看過できず、トップダウンで主導した結果が「札幌」という開催地変更であった。
「危機感強めたIOC=ドーハでの惨状も背景=東京五輪マラソン」
産経新聞記事をいくつか引用する。
産経新聞らしい記事とは、スポーツイベントに政治的な思惑を嗅ぎ付けたこの記事である。
「『民主王国』再興への布石か 立民がマラソン札幌開催を後押し」
確かに、「札幌で行われる可能性が高いようで、サポートしなければいけない」(逢坂氏)との立場は他の野党よりはかなり前向きになっている。
もう一つの産経新聞記事は、「【東京五輪】マラソン開催地変更 IOC幹部『他競技も課題』」であり、「暑さ」と「臭さ」が問題となっている海で行われる水泳競技なども、話題になれば、それが「問題」となり競技地変更という事態にもなりかねない。
そうなれば、「コンパクト五輪」のうたい文句が、増大した開催費用だけでなく競技場所も東京周辺からく北海道まで広がるという完璧な「看板に偽りあり」の2020五輪となる。
もっとも6年前の五輪招致には全く関与していなかった小池百合子都知事からすれば、決して心地良い話ではないことは明らかである。
いくつかのネット上の小池百合子に関する声を拾ってみた。
東京なら勝てるとか言ってる日本人選手の言い分は失笑モノだが、小池氏は是非五輪返上まで踏み込んで交渉し、東京五輪を空中分解させて欲しい。ガンバレ小池!(笑)
五輪マラソン・競歩問題、小池知事は「五輪中止」まで踏み込んで交渉して欲しい https://t.co/Qt6d49PNN1
受けた恩は忘れないが、受けた仕打ちも忘れない。
小池百合子は嫌われていたから、マラソンで外されたのだろう。
【森喜朗の「遺書」】「JOC、もう最悪」「小池百合子さん礼儀が…」「文藝春秋も度量が狭いね」 https://t.co/iucOukoVfh @Sankei_newsから
これらの声はその内容から明らかなように「アンチ五輪派」たちの声であるが、地元開催に喜んでいた一部の都民からは、「【東京五輪】マラソン移転、議会に説明 東京都『反対意見9割』」という、札幌移転には反対が多数というのは当然であろう。
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この記事、ここが面白いですよ
五輪が純粋なスポーツイベントと思っているおめでたい国民もいるかもしれないが、政治家が絡んでくると生臭さが露骨に浮かんでくる。
裏事情には詳しい週刊誌が明らかにしていた。
<小池百合子氏vs橋本聖子氏の謀略戦 マラソン札幌開催の次は> 2019.10.29 07:00 週刊ポスト 急転直下で札幌への「移転」がIOCから発表された東京五輪のマラソン開催地。開幕まで300日を切ったタイミングでの発表は、小池百合子・東京都知事をはじめ、多くの人には唐突な印象を与えた。しかし、橋本聖子・五輪担当相にとっては突然ではなかった。開催地変更の内幕を探ると、「1年後」を見据えた“2人の女政治家の闘い”の構図が浮かび上がってきた。 ◆「小池には知らせるな」 オリンピックの最終日に行なわれる男子マラソンは「五輪の花」と呼ばれる。その花形競技のマラソンと競歩の開催地変更が国際オリンピック連盟(IOC)から通告されると、「マラソンがない東京五輪なんて、東京の五輪じゃない」(元キャスターの木村太郎氏)という声があがった。 それでもIOCのバッハ会長は「札幌に移すことを決めた」と発言し、開催地変更は既成事実化しつつある。明暗を分けたのは2人の女性政治家だ。 IOCから“事後通告”を受けた小池百合子・都知事は「東京は最後に知らされたんじゃないか。まさに青天の霹靂だ」と地団駄を踏み、東京からマラソンを奪い取った形の“道産子大臣”橋本聖子・五輪担当相は“してやったり”とばかりにこう凱歌を上げた。 「北海道がさらに大きな舞台となっていくのは非常に喜ばしい」 地元の北海道で開催したい聖子と東京開催を譲れない百合子──“重量級”の女性政治家2人のバトルの緒戦は橋本氏の“完勝”に見える。 とはいえ、小池氏も競技の開催地変更でバッハ会長と渡り合い、都知事選と都議選では自民党を手玉に取った海千山千の女性政治家だ。出し抜かれたまま引き下がる性格ではない。 10月30日からはIOC調整委員会が開かれ、開催地変更問題が話し合われる。 「五輪開催都市の知事として、(札幌開催を)認めるとは言えないわ」。小池氏は周辺に強い口調でそう語り、巻き返しをうかがっている。 マラソンと競歩の開催地変更はいわば“密室”で決められた。きっかけは中東のドーハで開催された世界陸上の女子マラソン(9月28日)で暑さのため選手の4割以上が棄権したことだった。バッハ会長とIOC調整委員会のコーツ委員長が東京でのマラソン開催見直しに傾き、東京五輪組織委員会会長の森喜朗・元首相に札幌開催を打診する。森氏は橋本五輪相に伝えた―─と報じられている。 コーツ委員長も10月16日に、「先週には北海道出身の(橋本)五輪相が前向きであることも知った」(共同通信)と語った。橋本氏が早い段階で情報を聞かされていたことをうかがわせる証言だ。 橋本氏は森氏の“秘蔵っ子”として政界で出世してきた。念願の五輪相に就任すると森氏のもとに挨拶に出向いて「森会長は私を政界に導いてくれた、父みたいな存在」と持ち上げ、森氏も、「パーティとかで私が演壇に向かうと、いつも手を取って助けてくれていた」と相好を崩したほどだ。 ※週刊ポスト2019年11月8・15日号 |
どちらが「犬」か「猿」かは定かではないが、小池百合子と森喜朗は“犬猿の関係”と言われているが、そこに「女キツネ」や「女タヌキ」が参戦すれば、まさに東京五輪はアスリート不在の、「東京動物五輪」と言われるのではないだろうか、とオジサンは思う。
参考までに、東京五輪は「東京五輪施設建設の『目に見えない部分』に、21万畳分の熱帯材が使われている!?」という記事からも分かるように、大きな環境破壊にまで手を貸してしまっているという事実を忘れたはならない。
【守られなかった約束: 東京五輪がインドネシアの森林減少に加担】