新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

金魚のコバン雪」に成長した公明党の体たらく

2024年03月10日 12時00分42秒 | マスメディア

先週、「岸田文雄の暴走を止められるのか「下駄の雪」の公明党」というつぶやきの最後に、「次期戦闘機を第三国に輸出する」件に対して「現在は公明党が難色を示しているようだが、最後は連立内閣という建前から「下駄の雪」らしく自民党についていくことだろう」と最後につぶやいた。
 
その後、こんなまっとうなコメントがあった。
 


 
そして大方の期待を裏切らない記事が出ていた。
 
次期戦闘機の第三国輸出「協定締結国に限定」歯止め案を政府が提示 自民と公明、来週にも合意の見通し
  
自民党の渡海紀三朗、公明党の高木陽介両政調会長は8日、英国、イタリアと共同開発する次期戦闘機を含む国際共同開発品の第三国への輸出を巡り協議した。政府は紛争助長を避けるための歯止め策として、輸出できる武器を次期戦闘機に絞った上で、輸出対象国も限定する案を提示。両党は早ければ来週中にも合意する見通し。
◆公明高木氏「合意に向けて努力したい」
 高木氏は協議後、輸出の必要性には理解を示した上で「無原則で移転するのはどうなのかと問題提起した。政府案を党内に持ち帰り、合意に向けて努力したい」と語った。
 政府が示した歯止め策の具体案は、輸出先を「防衛装備品・技術移転協定」の締結国に国に限った上で戦闘中の国を除くというもの。輸出案件ごとに与党の事前審査の対象とすることも検討されている。
 日本はこの協定に関し、これまでに米国や英国、オーストラリアなど15カ国と締結。次期戦闘機の輸出先として想定されるアジア地域のフィリピンやマレーシア、インドネシア、ベトナム、タイ、シンガポールも含まれている。
 協定は、輸出先国から他国への輸出には日本の事前同意を義務付けているが、既にある協定なので新たな歯止めとは言い難い。輸出された武器が将来的な戦闘に使われる懸念も残る。
 次期戦闘機の第三国への輸出解禁を巡っては、容認姿勢の政府・自民党と、慎重な公明党との間で協議が難航していたが、岸田文雄首相が輸出の必要性を訴えたことを公明側が評価し、輸出の厳格化を条件に容認する方向に転じた

 
今まで国論をする二分ような国策に関する与党内協議では、当初は公明党山口那津男代表は「国民の理解を得られるような議論が重要」「コンセンサスが形成されているとは思えない」と公明党支持者向けに発言し慎重姿勢を演じるのだが、最終的には自公の政調会長会談で合意ということのなっている。  
   
こんな記事を読んで、「後ろからただ付いていくのが『金魚の糞』。大きい者にくっ付いておこぼれをあずかるのが『コバンザメ』。踏まれても踏まれても付いていくのが『下駄の雪』。いまの公明党はどれだろう?」と東京新聞の「本音のコラム」で前川喜平がつぶやいていた。
 
そして、「結局、公明党はいつまでも与党でいたいだけなのだろう、と公明党は「金魚のコバン雪」と喝破していた。
 
こんな公明党に対して批判はするメディアは皆無であるのは、批判したところで主体性がない政党に何を言っても無駄であることが分かっているからであろう。
 
ところで、3月6日に「裏金クソメガネの思い通りにはさせぬ。野党議員が自民に2時間54分も聞かせ続けた「脱力系ぼやき漫談」の破壊力」で、予算案の早期衆院通過を図る自民党への抵抗戦術として立憲民主党の山井和則衆院議員が行った、2時間54分という長時間演説の序盤を紹介した、ジャーナリストの尾中香尚里はその演説の締めくくりまでを取り上げ解説するとともに、毎日新聞で政治部副部長などを務めたメディア出身者として、マスコミに求めたい「気概」を訴えていた。
 
 「裏金を納税するのか、しないのか」2時間54分の国会演説で自民に迫った野党議員「ぼやき漫談」の大正論
  
■野党以上にだらしないマスコミ。野党議員が2時間54分の「ぼやき漫談」国会演説で得た“戦果”も冷笑するのか?
3月1日の衆院本会議で「衆院史上最長」を記録した、立憲民主党・山井和則氏による小野寺五典予算委員長解任決議案の趣旨弁明。2時間54分の演説で特に注目したのは、対立政党から投げつけられるヤジをその場で拾い上げ、当意即妙に「対話」したことだった。
■ヤジまで褒める山井氏の胆力
山井氏の演説のポイントは「予算案の審議は80時間行うことが暗黙のルールなのに、小野寺氏が69時間で審議を打ち切ることを、与野党の合意なく強行した」ことにある。そのことを切々と訴える山井氏に、与党から「早く終われ!」とヤジが飛んだ。
それを聞いた山井氏の長い反論が始まる。
「いや今ね、『早く終われ』とおっしゃるけれど、土曜日(3月2日)に審議とか、採決とかすると言ってるから、私はこうやって言わざるを得ないんでしょうが」
「世の中円満が一番ですよ、円満が。政策では戦う。でも、国民の皆様の幸せのために、合意するところは合意する(のが本来の予算委員会の姿だ)。(そのことが)おかしいと思われる自民党の議員っておられるんですか?おられます1人でも?いないでしょう?いないじゃないですか」
山井氏は議場のあちこちを指差しながら演説を続けた。
「私、難しいこと言ってますか?『80時間(審議を)やろう』と言ってたのを69時間で打ち切ったから、私がこの演説してるんじゃないんですか。どっちが悪いんですか?」
再び議場からヤジが飛ぶ。なんと山井氏はそのヤジを「褒めて」みせた。
「いや今ね、自民党の方、いいことおっしゃった。『80時間やっても(野党は)反対するんでしょ』って。
そりゃあね、賛成、反対はね、私たち考えますよ(反対することもありますよ)。でもね、私が言ってるのは、国会のルールなんですよ、ルール。激しい議論はするけれど、しっかり80時間審議して、賛成、反対の結論をする(結論を出す)。例年80時間議論しているところ、69時間しか審議できなかったら(中略)国会が機能しなくなるんじゃないですか?いかがですか?」
「さっき聞いた!」。またヤジが飛ぶ。山井氏は「『さっき聞いた』って、全然わかってないから、もう1回言わざるを得ないんでしょうが!」と言い返した。
■ポイント解説を加えつつ山井氏が読み上げた裏金議員の「罪状」
「審議打ち切り」への怒りを一通り力説し終えると、山井氏はおもむろに、議場に持ち込んだ分厚いファイルを開き、読み上げ始めた。自民党の裏金議員に関する膨大な資料だった。
「まず、安倍派、青山周平議員。岡崎市などの愛知12区を地盤とする青山周平衆院議員、比例東海。青山議員は、18年から22年(まで)で、計230万円が不記載。『派閥事務局からの説明通り、記載していなかった』とし『還流分は使用することなく、現金で保管していた』と釈明した。これ1人目ですけど、自民党さん、大丈夫ですかこれ?『環流分は使用することなく、現金で保管していた』。これ雑所得で、税務申告しないとダメなんじゃないんですか?」
こんな調子で山井氏は「裏金議員の実態」を一人一人、時にポイント解説を加えながら読み上げていく。
「もうですね、誰か勇気ある議員がね、国税庁と話して『雑所得に当たるんだったら納税しますから』(と言えばいい)」
「納税するのか、脱税するのか、二つに一つ。自民党の皆さん、納税するのか脱税するのか、どっちにされるんですか?そろそろ腹決めたらどうですか?私、なんか難しいこと言ってますか?」
さらに山井氏は、岸田首相が「志ある議員は政倫審に出て説明責任を果たしてほしい」と発言したことを取り上げ、こう続けた。
政治家たるもの、困っている人のために役立ちたい、納税者の声を届けたい、地方の声を届けたい、福祉現場の声を届けたい、日本の国を守りたいという志があるから、自民党の皆さんも国会議員になられたんじゃないんですか。志、あるんですよね?」
議場に沈黙が流れる。山井氏は思わずこう漏らした。
「何かシーンとしてますね?」
この直後の発言が、裏金問題を予算委員会で取り上げることの本質を突いていた。
「国会議員と国会の重要な任務は、国民の皆様にしっかりと納税していただくことなんですよ。しっかりと納税していただくことによって、予算が執行できるんじゃないんですか。自民党の議員を見習って脱税する方が万が一増えたら、これ予算欠損になっちゃいますよ。
だから私達は、与野党を超えて、国会議員もきっちり雑所得、個人所得は納税しましょうと。そのことによって予算もきっちり執行できますね、と言っているわけです」
「自民党の方々が脱税やりたい放題だったら、そんな自民党を中心とする政府が作った法律や予算を、国民の皆さんは信用しないんじゃないですか?だから、裏金問題、脱税問題というのは、予算問題と不可分なんです」
演説のなかで、山井氏が「志ある裏金議員の方々」と口にした時には、爆笑しすぎて椅子から転げ落ちそうになった。
だが、与野党対立が先鋭化したこの局面で、山井氏のこういう(意図したものかどうかはわからないが)どこかユーモアのある語り口が、長時間演説を最後まで「聴かせる」ことに大きく寄与したのも確かだと思う。
■自民党さんも公明党さんもすごい」。与党を褒めた山井氏の意図
2時間54分の演説で山井氏が語ったのは、自民党の裏金問題だけではない。能登半島地震の被災者支援に関するくだりは「国会の存在意義」の本質を、わかりやすい言葉で的確に語っていた。
「被災者支援に関する岸田政権の(対応)ね、よくやってる部分もあるんですよ。でも、ちょっと不十分さ(がある)」
裏金議員リストを延々と読み上げていた山井氏は、後半でトーンを変え、能登半島地震の被災者支援に関する衆院予算委員会の審議に触れた。ごく簡単にまとめたい。
通常国会が召集された1月26日、立憲民主党と日本維新の会、国民民主党の3党は、能登半島地震で住宅が全壊した世帯などに支給される支援金の最高額を、現行の300万円から倍増させることなどを柱とした「被災者生活再建支援法改正案」を衆院に提出した。これに先立ち24日に開かれた衆参予算委員会の閉会中審査で質問に立った立憲民主党の近藤和也議員は、自らも被災した体験を踏まえて現地の状況を報告するとともに、すでに3党での提出で合意していた法案の意義を、岸田首相に訴えた。
岸田首相は当初、支援金倍増に極めて消極的だった。「融資や税制上の特例で対応する」と答弁した首相に、近藤氏は思わず「被災された方に酷な言葉だ」と語った。
その後も国会では、支援金増額を求める質問が続いた。こうした声に押される形で、岸田首相は2月1日の能登半島地震復旧・復興支援本部で、半島北部の6市町に住む高齢者や障害者のいる世帯を対象に、最大300万円を給付する制度を「新設する」と表明した。新設というが、野党の法案の内容を、政府が一部取り込んだと言っていい。
しかし、今度は対象を限定したことに対し「なぜ高齢者・障害者のいる世帯だけ」「なぜ6市町だけ」との批判が続出した。首相は2月24日に視察先の石川県で「現役世代のうち住民税非課税世帯や児童扶養手当の受給世帯」に対象を広げる考えを示した。
近藤氏の国会質問から、ちょうど1カ月後のことだった。
演説で山井氏がこの経緯を詳細に紹介すると、議場から「近藤さんすごい!」と声が飛んだ。山井氏はすかさずこう続けた。
「『近藤さんがすごい』ってね。いやいや、これ本当に、自民党さんも公明党さんも、与党さんもすごい。やっぱり超党派で議論すると、被災者支援も進むんですよ」
議場は大きな拍手に包まれた。ここで山井氏は、再び「80時間の予算案審議を69時間で11時間も打ち切られる」という、解任決議案の「本題」に戻る。
「『11時間ぐらいええやないか』と思う人もいるかもしれません。しかし皆さん、近藤議員の30分の質問、もちろん野党(全体)の力も含めてですけれど、その結果、被災者支援の予算が増えたじゃないですか!」
罵声の類のヤジは、この頃にはほぼ聞こえなくなっていた。山井氏の言葉に、与党を含む議場全体が耳を傾けていることがうかがえた。
「予算委員会って、国民の幸せのために与野党、協力すべきところじゃないんでしょうか。与党、野党、政府が力を合わせて、被災者支援に力を入れる。これが予算委員会じゃないですか」
「80時間、69時間というのは、単なる時計の針(時間の問題)ではなくて。この1分1秒ごとに、国民の幸せを救う力が、国会審議にはあると思います。たかが11時間、されど11時間。この11時間で救われる子どもたち、救われる被災者の方々もある。
岸田総理を先頭に、正々堂々とルールを守って、月曜日に、円満にこの場で皆様と再会したいと、私は切に願っております」
多くの人々に負担をかける土日は国会を休み、4日の月曜日の本会議で予算案を採決しよう。その時に議場の皆さんとまたお会いしたい。
山井氏は最後にこのように訴えて、演説を締めくくった。
■マスコミは「野党以上にだらしない」姿をさらし続けるのか
ぼやき漫談風の語り口を楽しんでいたら、最後にとんでもない高みに連れて行かれた。そんな印象を受けた演説だった。長年、国対畑で地味な国会運営に奔走し続けた山井氏の、まさに「国会讃歌」だった。
山井氏の訴えを、岸田首相は一顧だにしなかった。予算委員会は翌3月2日、異例の土曜日開催で採決され、2024年度予算案は自民、公明両党などの賛成多数で可決。同日夕には本会議も開かれ、予算案は衆院を通過した。参院の審議が仮に長引いても、予算案は年度内に自然成立することが確実になった。
予想通り、山井演説に対するメディアの評価は散々だ。「引き延ばし戦術」「珍記録」「腰砕け」……。週末のテレビ番組で、政治ジャーナリストの田崎史郎氏は「長い長い演説は無駄でしたね」と鼻で笑い、元大阪市長の橋下徹氏は「昭和の時代のやり方」とあきれてみせた。メディアはこんな発言を、ただ垂れ流して嬉々としている。
果たして彼らは野党に何を求めていたのか。
「予算案の自然成立」だけに固執し、自らの政倫審出席で与野党を大混乱に陥れた岸田首相のわがままに対し、野党が一切の抵抗をせず「1日衆院通過」を許したら、彼らは「素晴らしい」と持ち上げるだろうか。そんなはずはない。お決まりの「野党は弱腰、だらしない」を振りかざしてあざ笑うだけだ。
逆に野党が「予算案の年度内成立阻止」に突き進めば、今度は「能登半島地震の被災地を置き去りにした。政権担当能力なし!」と断じたに違いない。
野党がどちらの方向に進もうと、反対側に回って叩く。自らが望む政治の姿など、どこにもない。中島みゆきさんの名曲『ファイト!』で歌われる「闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう」とは、まさに彼らのような人物のことだ。
国会とは、政治的に異なる考えを持つ者同士が、言葉を尽くして少しでも合意に近づける場だ。にもかかわらず、国会審議で交わされる数多くの「ことば」には何の関心も示さず、予算案や重要法案が「いつまでに成立するか」という日程闘争の取材だけに血道を上げる。
こんなメディアの姿勢こそ、政権交代の可能性がなかった55年体制当時の「昭和の政治」から抜け出ていない、と断じざるを得ない。
山井氏は3時間近くをかけて、あるべき政治の姿のために言葉を尽くした。言葉を力とすべき今のメディアのどこに、そんな「言葉の力」があるのだろうか。
政権与党は衆参両院で過半数を持ち、少数の野党の声など一切無視しても、予算案やすべての法案を成立させることができる。そんな状況の中で、野党が国会内でさまざまな戦術を尽くして、じりじりと少しでも「成果」を勝ち取り、それを次期衆院選に向けた力に変えるのは、極めて当然のことである。
ちなみに今回、山井氏の演説をはじめとする野党の戦いで得られた最大のものは「衆参両院に政治改革関する特別委員会を設置する」ことで、与野党の国対委員長が合意したことだ。合意事項のうち「来年度予算の成立後も衆参両院の予算委で集中審議を行う」などは、正直想定の範囲内だったが、特別委員会設置には軽い驚きを覚えた。
これで、自民党の政治腐敗をただすための政治資金規正法改正案など関連法案の制定に、野党も直接関与することになる。少なくとも、岸田首相が「予算案の年度内成立」によって狙った「裏金問題の幕引き」には、完全に失敗したと言えそうだ。
「そんなもの、委員長ポストを自民党が握り、委員の多数を与党が占めれば、どうせ与党ペースで審議が進む。何の意味もない」。メディアはそう言ってまた、野党の冷笑に走るだけなのだろうか。本当に裏金問題の解明と政治浄化を目指すなら、最低でも「委員長ポストは野党に渡せ」との論陣くらい張って当然だと思うが、そんな気概もないのだろうか。
筆者の出身母体でもあるメディアが「野党以上にだらしない」さまを、これ以上見たいとは思わない。今後の展開を注視したい。

 
自民党の金権政治の姿勢はまさに、「昭和の時代のやり方」そのまんまであり、依然として治らない姿勢に対して、政権交代の可能性がなかった55年体制当時の「昭和の政治」から抜け出ていないご都合主義のメディアは、山井長時間演説を批判する資格はないだろう、とオジサンは思う。
  

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