先日、「国葬を政治利用に失敗した岸田文雄と政治利用に成功した菅義偉」というつぶやきの中で、元毎日新聞で政治部副部長などを務めたジャーナリストの尾中 香尚里は、「嫌な予感が的中。菅前首相の国葬『弔辞』で飛び出した衝撃の言葉」と題する記事を発表していた。
その後、あるメディアは、「安倍晋三元首相の国葬で、友人代表としての弔辞を読み上げた菅義偉前首相。その内容は、首相在任中に発信力不足が批判された菅氏にしては、話しぶりも含め、友人としての思いがこもって感動的だったと評価する声も多いが、果たして手放しで肯定してよいのか、気になる点がたくさんある。感動でごまかされないよう、もう一度じっくりと菅氏の弔辞を見直してみた。」として、「国葬で『感動的』と称賛された菅義偉前首相の弔辞…冷静に読むとにじむ『弱者切り捨て、身内優遇』」という記事を書いていた。
「総理、あなたの判断はいつも正しかった」「難しかった法案をすべて成立させることができました」と、特定秘密保護法、平和安全法制…などを挙げ、礼賛した菅義偉氏の弔辞。
— 東京新聞労働組合 (@danketsu_rentai) October 1, 2022
評論家の佐高信さんは「自分たちだけが正しいというような独善的な考え、狭さを感じた」https://t.co/DcYMmidBTu
「国葬の弔辞で安倍政権や政策を賛美するのは危うい。政権の全てを正当化し、異論や反対論を封じることにつながる」と、駒沢大の山崎望教授 (政治理論)。
— 東京新聞労働組合 (@danketsu_rentai) October 2, 2022
「安倍氏の死を悲しむことと、政権や政策への評価は本来、全く別のはず。それが今回の弔辞では一体化し、まさに政治利用と言わざるを得ない」
国葬で「感動的」と称賛された菅義偉前首相の弔辞…冷静に読むとにじむ「弱者切り捨て、身内優遇」
— 望月衣塑子 (@ISOKO_MOCHIZUKI) September 30, 2022
「あたたかな、ほほえみに最後の一瞬、接することができました」
奇跡のような話で確かに感動的だが、病室の安倍氏は心肺停止状態。その状態でほほえむことはありうるのかhttps://t.co/6oZ0R9KIIP pic.twitter.com/rpjYSxe3qk
国葬当日の高揚から日を置いて、あらためて文字になったこの弔辞を読むと、ひっかかるところが随所にある。 ・・・中略・・・ ◆「よりにもよって」他の人ならよかったの? 再び弔辞に戻ると、菅氏は「天はなぜ、よりにもよって、このような悲劇を現実にし、いのちを失ってはならない人から、生命を、召し上げてしまったのか」と続けている。 木村氏は「『よりにもよって』を、漢字で書くと『選りにも選って』。この言葉に、選ぶならほかにもっと適当な人がいるのにとの意を感じる」と述べる。「よりにもよって」との修飾語は「いのちを失ってはならない人から」にかかる。とすれば、「この一文で、他に選ばれるべきだった者、すなわち死んでもかまわない人の存在を認めている。まさに優生思想の考え方そのものだ」と批判する。 「安倍政権は生産性の有無で人の価値を決め、弱い立場の人を切り捨てる一方、森友・加計学園問題のように身内を優遇する選別政治を行ってきた。この一文を見て、ああ、やっぱりと思う人がいても不思議ではない。『いのちを失ってはならない人』ではなく、単純に、『私の大切な友人』にすれば、何の問題も違和感もなかったのに」 ・・・中略・・・ 佐高氏が特に見過ごせなかったのは、弔辞のクライマックス。菅氏が、安倍氏が読みかけだったという山県有朋を取り上げた本に触れたことだ。「山県有朋と言えば藩閥政治、言論弾圧の象徴だ」。山県の死去時、雑誌記者だった石橋湛山はコラムで「死もまた社会奉仕」と痛烈に批判した。佐高氏は「強権政治の親玉のような山県を持ち出すとは、おめでたい弔辞だ。自民で首相も務めた石橋が批判した逸話を知らなかったのか」と皮肉る。 駒沢大の山崎望教授(政治理論)は「自民の身内として、菅氏が情感に訴える表現で安倍氏を悼むことは理解できる。だが、国葬の弔辞で安倍政権や政策を賛美するのは危うい。政権の全てを正当化し、異論や反対論を封じることにつながるからだ」とし、こう警鐘を鳴らす。「安倍氏の死を悲しむことと、政権や政策への評価は本来、全く別のはず。それが今回 |
取り分け、「山県有朋を取り上げた本に触れたこと」を問題にしていたが、小さい時から「勉強嫌い」で有名だった安倍晋三が山県有朋なんぞを知る由もないのだが、その辺の裏事情を、このWeb記事は過去のSNS情報を丹念にしらべ挙げて菅義偉が国葬弔辞で語った内容の嘘っぱちを暴いていた。
「菅義偉が国葬弔辞で美談に仕立てた「山縣有朋の歌」は使い回しだった! 当の安倍晋三がJR東海・葛西敬之会長の追悼で使ったネタを」
菅がわざとやっているなら、何のメッセージか考えてみると面白いかもね
— じゅんちゃん メルマガ始めました (@junchann0202) October 1, 2022
菅義偉が国葬弔辞で美談に仕立てた「山縣有朋の歌」は使い回しだった! 当の安倍晋三がJR東海・葛西敬之会長の追悼で使ったネタを https://t.co/gzuTbj88ky @litera_webより
・・・前略・・・ 「山縣有朋の歌」は安倍元首相自身がJR東海・葛西会長の追悼で引用したものだった その象徴とも言えるのが、山縣有朋の歌を読み上げたくだりだろう。菅前首相は弔辞でこう語っていた。 〈衆議院第一議員会館、千二百十二号室の、あなたの机には、読みかけの本が一冊、ありました。岡義武著『山県有朋』です。 ここまで読んだ、という、最後のページは、端を折ってありました。 そしてそのページには、マーカーペンで、線を引いたところがありました。 しるしをつけた箇所にあったのは、いみじくも、山県有朋が、長年の盟友、伊藤博文に先立たれ、故人を偲んで詠んだ歌でありました。 総理、いま、この歌くらい、私自身の思いをよく詠んだ一首はありません。 かたりあひて 尽しゝ人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ かたりあひて 尽しゝ人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ〉 ようするに、菅氏は、安倍氏の死後、倒れる直前まで読んでいた本を発見。その読みかけの最後のページに、暗殺された伊藤博文を偲ぶ山縣有朋の歌が載っており、それがいみじくも、自分の思いを表していると語ったのだ。 |
下衆の勘繰りをすれば「共通のシナリオライター」がいたのかもしれない。
かっこ悪。どこまでもインチキ臭い集団。リテラよく調べたと思う。
— 山崎 雅弘 (@mas__yamazaki) October 1, 2022
菅義偉が国葬弔辞で美談に仕立てた「山縣有朋の歌」は使い回しだった! 当の安倍晋三がJR東海・葛西敬之会長の追悼で使ったネタ(リテラ)https://t.co/H3KgAKMSve「極右国家主義政治の師匠とも言える葛西氏から“日本の軍国主義路線
(続き)ありなのだろうか」「菅前首相が弔辞で語った『安倍元首相の最後の読みかけの本』は嘘! 7年半前に読了していた」「安倍元首相は2015年1月12日のFacebookで(略)〈読みかけの『岡義武著・山縣有朋。明治日本の象徴』 を読了しました。〉と投稿」「くだんの歌も全文を引用して紹介している」
— 山崎 雅弘 (@mas__yamazaki) October 1, 2022
菅義偉が国葬弔辞で美談に仕立てた「山縣有朋の歌」は使い回しだった! 当の安倍晋三がJR・葛西敬之会長の追悼で使ったネタをhttps://t.co/baBrAXvX6s
— 毛ば部とる子 (@kaori_sakai) October 1, 2022
⇒あまり重要な話ではないけど、アベスガ、あの界隈の世間の狭さを再認識した。
最後に、在野のアナリスト氏の「国葬の後始末」からの一文を紹介しておく。
菅前首相の弔辞が『泣ける』と話題ですが、恐らく居酒屋でお酒を飲みながら聞いたら、笑い話になる程度のものです。ああしたシチュエーションだから、そう感じる人もいるでしょうが、フラットに聞くと大したことは言っていない。安倍氏を口説き落とした…という件は菅氏ばかりでなく、統一教会だって同じように口説いたでしょう。全力で支えるから…などと言って、自身の仲間を首相にすることに尽くしたはずです。 それは多くの利権者も同じ。安倍氏を首相にした方が、より有利になると思った勢力によって担ぎ上げられたのであり、様々な人間がそれをしたはずです。だからその一々に反応するのではなく、安倍氏が首相になって何をしたか? が重要なのです。外交も、結局は今回のメンバーをみても大した弔問外交ができたわけではない。あれだけの警備をすれば、17億円で済むはずがなく、また社会、都市機能をマヒさせた経済損失は膨大です。そして最大は、円安でインバウンド再開…などと言っているのに、各国首脳がマスクをして居並ぶ。日本ではマスクをしないといけない、という印象を強め、忌避する気持ちにさせたことが問題です。国際的に、安倍氏の評価など大したことない、という印象以上に、マスク必須の印象を強めたことが経済的に大きな負の影響を伴ってしまったのです。 |
昨日、行きつけのドラッグストアに行ったら9月末までは「98円」だったで缶チューハイが一気に「124円」になっていた。
ナント26%以上の値上げであり、たじろいて 何も買わずに帰ってきてしまった。
帝国データバンクによると、国内の値上げラッシュは10月にピークを迎えるという。
1カ月間に値上げされる食品は6699品目に上り、担当者も「バブル崩壊以降ではあまり見たことのない規模だ」と指摘しているほどで2022年に価格が上がる食品は2万品目を超え、家計の負担は、年に6万8760円も増えるという。
しかも、モノの値段は高騰しているのに、賃金の上昇はちっとも進んでおらず、物価が上がっているのに、賃金がほとんど増えないのは、主要国でも日本くらいではなだろうか。
「安倍晋三の思い出ごっこ」という国葬儀が終わったので、ここらで本気で「世界不況」と「国内の物価高」への対策を取らなければならないのに、岸田無策政権という運の尽きを見せつけられることがこれから起きるのではないだろうか、とオジサンは思う。