
OGKカブトのエアロR1用のシールドグラス、ARS-3 シールド ミラーカラーを買った。ブルーとピンクがあるうち、ピンクの透過率が高い方。
もともとエアロR1はトライアスロン用に買ったもの。エアロヘルメットながら、軽くてフイット感も良く、デザインもそこそこ良いので、これはこれでお気に入り(ゼナードの方がデザインが好きで稼働率が高いが)。
エアロR1には、もともと標準でグレーのシールドグラスが付いており、これはこれで特に不満はない。しかしながら、別売りのシールドグラスが発売されたので、こちらの方が性能が良いのかと買ってみた次第。
ARS-3だが、標準のグレーのシールドグラスと比べると、ペラッペラに感じられるほど薄くて、頼りないくらいの印象。それでも、エアロR1に三点のマグネットで取り付ければ、しっかり感が出る。もちろん、高速巡航中でも風圧でたわむなんてことはない。そして、ペラッペラなだけに、重量を全く感じないほどに軽い。重量について、シールドグラスのデメリットは皆無だろう。
視界について。色はピンクがかっているが、内から見ても外から見てもほぼ透明。というより、ピンクがかった透明で、存在感がない。視界の色合いもとても自然で、シールドグラスと裸眼の境目に、ほとんど色合いの違いがなく、歪みも少ない。映り込みは多少あるが、見えにくいほどではない。僕は、透過率の高さとコントラスト重視の色合いとして、ブルーではなくピンクのものを買ったが、あまりに無色透明に近いことを好まない人もいるかもしれない。僕自身も、盛夏ではブルーが欲しくなりそうではある。
視野については、今まで使ったどのサングラスよりも広い。フレームがないので、OakleyのRadar EVやJawbreakerよりも広く、ヘルメットの縁が見えるだけ。この視野の上方向の広さは、エアロポジションを取った高速巡航時に多大な威力を発揮し、頭を下げあごを引き、限界まで上目遣いをした際にも十分な視界を実現する。しかも、目の上方向からの風の巻き込みは皆無で、下方向からの巻き込みも少なく、上目遣いに目を見開いても目が乾きにくいのもエアロポジションに貢献する。このヘルメットとシールドグラスの組み合わせで、エアロポジションの速度と持続時間が延びるほど。まさにトライアスロンやタイムトライアルにうってつけである。また、空気抵抗についても、この組み合わせは額に新幹線のヘッドコーンを付けたように風の中を突き進む感覚があり、体感として空気抵抗が減少したように感じられる。
ARS-3は、ほとんどのアイウェアよりも軽量なので、ヒルクライムも含めてアイウェアの代わりに使うことも可能だとは思うが(ただし、鼻をかみにくく、ダンシングでヘルメットがズレると鼻にかする)、傷つきやすそうなかたちをしているのと、アイウェアを付けている時ほどのしっかり感(防護性)はないので、やはり基本的にはタイムトライアルやトライアスロンのような高速巡航時の用途に特化して使うべきだろう。ただし、普通のメガネをかけた上にシールドグラスを使うという使い方はかなりアリではないかと思う。近眼ライダーには福音になり得るのではないか。
エアロR1標準のシールドグラスも十分良くできているので、わざわざARS-3を買う人というと、僕のようにトライアスロンやタイムトライアルを頑張ってやりたいという人だろうか。エアロR1とARS-3は、エアロだからと重量や使い勝手に不利や不便を被らず、通常のロード用ヘルメットと同じ感覚で走りたいという人には、良いアイテムだと思う。
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