DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

ボクシング 10年 2

2004年05月19日 08時39分31秒 | ボクシングネタ、その他雑談
ここ10年間、世界ボクシング界を牽引してきた選手の代表格はやはりロイ ジョーンズである。93年に現在3団体統一ミドル級王者バーナード ホプキンスに僅差判定で空位IBFミドル級王座を獲得(当時、私はジョーンズをあまり評価していなかった)。翌年、当時全階級最強の1人の呼び声の高かったジェームス トニーに大差判定でIBFスーパーミドル級王座を獲得してから評価うなぎ上り。その後3団体統一ライトヘビー級王座に君臨。昨年2003年にはヘビー級王座をも獲得。伝説的ボクサーの仲間入りをはたした。
同11月にライトヘビー級再転向。アントニオ ターバーの持つ王座挑戦、獲得なるも減量苦の影響からか内容は芳しいものでなく苦い王座返り咲き。そして先日のターバーとの再戦では、相性の悪さか衰えか、生涯初の屈辱的KO負け。
「超人」ロイ ジョーンズ神話も、終焉が遠くない事を感じさせられた試合であった。

さて、10年前にまさしく「最強」の男にも終焉が近づきつつあった。
そのボクサーは、「メキシコの伝説」フリオ セサール チャベス。本当に強かった。まさしく「戦う王者」であった。3階級制覇。デビューからの連続勝利、不倒記録「87」の衝撃的な数字に伸ばしていた。その「無敵」の王者にも年齢という衰えが忍びよっていた。
チャベスの「無敵のオーラ」を剥がしたのが、後に4階級制覇を成し遂げるこれまた「ボクシング史上に残るテクニシャン」パーネル ウィテカー。1993年9月サンアントニオ(パッキャオがバレラを破った地!!)でチャベスの突進を見事捌き切る。露骨な地元判定引き分けで勝利者の権利を逃したウィテカーだが、その後明らかにチャベスは違うボクサーに変貌した。
その「伝説」にとどめを刺したのがフランキー ランドール。それまで打倒チャベス候補には、ウィテカー、ジュニア ミドル(現スーパーウェルター)級のテリー ノリス、又は次世代のオスカー デラホーヤ、コンスタンチン チュー等が上げられていた。しかし「不倒男」を初めてダウンさせ黒星をつけたのは、チャベスより1つ上のランドールであった。1994年1月のチャベス生涯初のダウンは、私にとり今でも衝撃的事件である。

「超人」、そして「最強の男」も時代の流れには逆らえないものだと痛感さえられる「ボクシング 10年」。

Corleone
コメント (1)
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