今月14日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
OPBF(東洋太平洋)バンタム級戦:
挑戦者井上 拓真(大橋)負傷判定9回2分25秒(3対0:90-81、89-82x2)王者栗原 慶太(一力)
*2021年の日本ボクシング界のスタートが切って落とされました。まだまだコロナウィルスがしぶとくつきまとっていますが、そんな中、新年早々に日本のボクシングの聖地で好カードが実現しました。
2019年11月に行われたWBCバンタム級内での王座統一戦に敗れて以来の実戦登場となった拓真。世界王座への返り咲きを目指すための再出発のスタートで、15勝の内13ものKO/TKO勝利を積み重ねてきた強打者栗原との対戦を選びました。
これが拓真の本来の実力なのでしょうか?危険なパンチを備えた栗原の強打を持ち前の機動力で見事にシャットアウト。栗原が初回に偶然のバッティングで左目上をカットしてしまい、試合はその傷のために、負傷判定という中途半端な形で終わってしまいました。しかし試合内容は挑戦者のワンサイドであり、また、拓真が世界奪回に向け順当な再スタートを切ったという事実を物語るには十分な内容だったでしょう。
スーパーフライ級に続いてOPBF王座の獲得に成功した拓真。コロナウィルスのため、世界戦早期実現は難しいかもしれませんが、今まで以上に拓真には期待できそうです。
ジョー小泉氏のFightnewsでの情報によると、今回の興行には、679人の観衆が会場に詰め掛けたそうです。後楽園ホールの集客数は1600人だそうです。ありがたい事ですよね、緊急事態宣言の中、これだけのお客さんが足を運んでくれたという事は。
拓真、尚弥の井上兄弟を含めたバンタム級王者たちの、2021年1月31日現在の顔ぶれを確認しておきましょう。
WBA(スーパー):井上 尚弥(大橋/防衛回数4)
WBA(レギュラー):ギレルモ リゴンドー(キューバ/0)
WBC(休養):ノルディ ウーバーリ(仏/2)
WBC(暫定):レイマート カバリョ(比/0)
IBF:井上 尚弥(大橋/2)
WBO:ジョン リエル カシメロ(比/2)
OPBF(東洋太平洋):井上 拓真(大橋/0)
WBOアジア太平洋:比嘉 大吾(Ambition/0)
日本:鈴木 悠介(三迫/0)