今月15日、米国ニューヨーク州で行われた試合結果です。
WBOライトヘビー級戦:
王者ジョー スミス(米)KO9回37秒 挑戦者スティーブ ゲーフラード(米)
*昨年4月に、当時空位だった王座を獲得し念願の世界のベルトを獲得する事に成功したスミス。その後、自身がコロナウィルスに感染したり、対戦者が変更しその相手がコロナウィルスに感染したりと、初防衛戦が決まるも中々決行出来ない状態が続いていました。
紆余曲折の中、ようやく実現したこの試合。この試合が、2022年初の主要団体の世界戦となりました。スミスが迎えたゲーフラードは、8日前に代役の機会を手に入れた選手で、これまでの戦績が18勝(12KO)2敗(1KO負け)と中々のもの。しかしその実力はあくまで「代役」に妥当なものでした。
スミスがその強打で果敢に攻め込み、ゲーフラードが固いガードでその攻撃を必死に耐えようとする攻防が続きました。両者の実力差が顕著だったため、試合というよりスパーリングと言った方が妥当でしょう。そんな殻に籠った挑戦者を中々捕まえられなかったスミスでしたが終盤9回、ようやくキャンバスに送る事に成功。試合はそこで終わっています。
世界戦としては???のレベルでしたが、何はともあれ無事試合が行われ、終了したから良しとしましょう。
下記は2022年1月25日現在の、ライトヘビー級王者たちの顔ぶれとなります。
WBA(唯一):ドミトリー ビボル(キルギスタン/防衛回数10)
WBC:アルツロ ベテルビエフ(露/2)
IBF:アルツロ ベテルビエフ(露/5)
WBO:ジョー スミス(米/1)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:空位
*試合後、超強打のベテルビエフとの一戦を熱望したスミス。その試合が実現すれば、打ち合い好きの両選手なだけに好試合になる事は間違いないでしょう。ちなみにスミスは2019年3月にビボルと対戦しており、大差の判定負けを喫しています。
現在のWBOランキングを見ると、アンソニー ヤード、ジョシュア ブアッツィ、カラム ジョンソンといった実力英国勢、同級で2階級制覇を目指しているヒルベルト ラミレス(メキシコ)等がづらりと顔を並べています。今後数戦のスミスの対戦者探しはそれほど難しくなさそうです。