現地時間の一昨日(28日・水曜日)、タイで行われた試合結果です。
WBCミニマム級戦:
王者パヤン プラダブスリ(タイ)TKO8回2分11秒 挑戦者田中 教仁(三迫)
*昨年8月の最終日に対戦している両選手。その時はパヤンが実力差を見せつけ大差の判定で防衛に成功しています。その後、両者共に一試合も実戦を行っておらず、WBCが今回の再戦を認可したこと自体が不思議でなりません。
両者による第13ランドから積極的に打ち合いに持っていった田中でしたが、逆にパンチを貰ってしまい、初回からダウンを喫する苦しい展開に。その後も田中が粘りを見せますが、やはり両者の実力に差には大きな溝がありました。
中盤8回で日本からの挑戦者を再び退けたパヤン。2020年11月に獲得した王座の4度目の防衛に成功。4月から暫定王者として君臨している重岡 優大(ワタナベ)との王座統一戦の早期実現が求められます。
現在までの日本ボクシングコミッション(JBC)が公認したタイでの日本人選手が出場した世界戦の戦績は、「パヤン対田中」の2連戦、そして田中の世界初挑戦となる2020年3月のWBAミニマム級戦を含め26敗1分と散々なもの。一体この負の連鎖に終止符が打たれる時が来るのでしょうか?
唯一の引き分けは、2011年の師走に向井 寛史(六島)が当時のWBCフライ級王者ポンサクレック ウォンジョンカム(タイ)に挑み、偶然のバッティングで初回負傷引き分けという試合となります。
2013年の夏に、江藤 光喜(白井・具志堅スポーツ)がコンパヤック ポープラムック(タイ)に判定勝利を収めWBAフライ級王座を獲得しましたが、暫定王座だったため世界戦としては数えられず。30年近く前にあたる1993年の春休み、WBCフライ級王者だったユーリ アルバチャコフ(協栄/露)が、圧倒的な強さを見せつけ前王者ムアンチャイ キティカセム(タイ)を撃退しますが、日本人ではないとして数に数えられていません。
2023年6月最終日の、最軽量級王者たちの顔ぶれは下記のようになります。
WBA(スーパー):ノックアウト CP フレッシュマート(タイ/防衛回数15)
WBA(レギュラー):エリック ロサ(ドミニカ/1)
WBC:パヤン プラダブスリ(タイ/4)
WBC(暫定):重岡 優大(ワタナベ/0)
IBF:ダニエル バジャダレス(メキシコ/1)
IBF(暫定):重岡 銀次郎(ワタナベ/0)
WBO:オスカル コラーゾ(プエルトリコ/0)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:小林 豪己(真正/1)
日本:高田 勇仁(ライオンズ/0)