2013年5月28日現在のフェザー級王者たちです。
WBA(スーパー):クリス ジョン(インドネシア/防衛回数18)
WBA(レギュラー):ニコラス ウォータース(ジャマイカ/0)
WBC:アブレル マレス(メキシコ/0)
IBF:イフジェニー グラドビッチ(露/0)
WBO:ミゲル アンヘル ガルシア(米/0)
OPBF(東洋太平洋):空位
日本:天笠 尚(山上/4)
*18連続防衛中のジョン。試合毎に実力が低下中。19度(王座獲得戦+18度の防衛戦)行った世界戦で3度が引き分け(負傷引き分けを含む)、判定以外の決着は2度のみ。しかしインドネシア外での試合も多く、シンガポール、豪州、そして米国でそれぞれ2回、日本で3回の防衛に成功しています。「そろそろ転落では?」という声が聞かれて久しいですが、もうしばらく防衛回数を伸ばすかもしれません。10年前の2003年9月にまず同暫定王座に就いたジョン。
これまでのフェザー級最多防衛記録はエウセビオ ペドロサ(パナマ)が築いた19度です。1978年4月にジョンと同じくWBA王座を獲得しているペドロサ。1985年6月に王座を奪われるまで無冠戦3試合にも出場。防衛戦での判定決着は僅か7。試合地も祖国パナマに加え、ベネズエラ、パプア・ニューギニア、米国、韓国、英国、イタリア、日本と国際色に富んでいます。
両者を比較するとペドロサが上になるでしょう。
新王者が目白押しの同級。まずはガルシアが6月15日、元王者ファン マヌエル ロペス(プエルトリコ)と初防衛戦を行います。同級、そして中量級の注目株の筆頭ガルシアがどんなボクシングを見せるかに注目が集まります。
3月に王座奪取を果たした米国在住のロシア人グラドビッチ。こちらは7月27日に中国のマカオに飛んで指名挑戦者のマウリシオ ムニョス(亜)を相手に初防衛戦を行います。このグラドビッチのトレーナーはガルシアの兄ロベルト。
世界王座転落後不調中の元WBAスーパーバンタム級王者の李 冽理(横浜光)が来月28日、後楽園ホールで2戦続けて空位のOPBF王座決定戦に出場を予定。2月にシリロ エスピノ(比)とドローを演じた李ですが今回、石川 昇吾(新日本木村)と対戦します。
防衛回数を伸ばしながら自力をつけてきた天笠。8月10日に故郷の群馬県太田市の太田市新田文化会館(エアリスホール)でズリカンナン(レイスポーツ)と無冠戦10回戦で対戦することが決まっています。
吸引力のあるマレスが同級に進出してきたため、興味深い試合が期待できる現在のフェザー級戦線。年内復帰を目指すノニト ドネア(比)が再起第一戦でマレスに挑戦する可能性は十分あるでしょう。キャリア前半で黒星に恵まれていたメキシカン、WBC1位のロビンソン カステェジャノス、前日軽量でWBAの暫定王座を失った強打者ハビエル フォルトゥナ(ドミニカ)にも注目が集まります。
下記は前回、2011年4月25日のフェザー級王者たちです。
WBA(スーパー):クリス ジョン(インドネシア)
WBA(統一):ユリオキス ガンボア(キューバ)
WBA(正規):ジョナサン バロス(亜)
WBC:ジョニー ゴンザレス(メキシコ)
IBF:空位
WBO:オーランド サリド(メキシコ)
OPBF:ジョネル アルビオ(比)
日本:細野 悟(大橋)
そして前々回、2010年3月21日のフェザー級王者たちです。
WBA(スーパー):クリス ジョン(インドネシア)
WBA(レギュラー):ユリオキス ガンボア(キューバ)
WBC:エリオ ロハス(ドミニカ)
IBF:クリシトバル クルズ(メキシコ)
WBO:ファン マヌエル ロペス(プエルトリコ)
OPBF:松田 直樹(帝拳)
日本:李 冽理(横浜光)
そしてその前、2008年8月25日のフェザー級王者たちです。
WBA:クリス ジョン(インドネシア)
WBC:オスカー ラリオス(メキシコ)
IBF:空位
WBO:スティーブン ルエバノ(米)
OPBF(東洋太平洋):榎 洋之(角海老宝石)
日本:空位
*18度防衛しているだけありジョンの名前が常に見られます。元々同級を主戦場にしていた李。調子を取り戻せば面白い存在になるでしょう。