DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

ロドリゲスが圧勝、王座統一に成功(2団体フライ級)

2023年12月31日 05時35分10秒 | 世界ボクシング

今月16日、米国アリゾナ州で行われた試合結果です。
2団体フライ級戦(王座統一戦):
WBO王者ジェシー ロドリゲス(米)TKO9回終了 IBF王者サニー エドワーズ(英)

*初回からロドリゲスがエドワーズを圧倒。中盤戦に英国人も世界王者としての意地を見せるも、劣勢を覆すには至りませんでした。9回終了間際、左の相打ちで見事なダウンを奪ったロドリゲス。エドワーズ陣営はその回終了後にあえなく降参を願い出ています。

世界王者同士の統一戦に快勝し、2つのベルトの統一に成功したロドリゲス。今後はスーパーフライ級に再転向し、WBC王者ファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ)を筆頭に、実力者との対戦を模索していく方針のようです。

下記は統一王者が誕生したフライ級の、2023年12月31日現在の王者たちとなります。

WBA:アルテム ダラキアン(ウクライナ/防衛回数6)
WBC:フリオ セサール マルティネス(メキシコ/5)
IBF:ジェシー ロドリゲス(米/0)
WBO:ジェシー ロドリゲス(米/1)
OPBF(東洋太平洋):桑原 拓(大橋/1)
WBOアジア太平洋:畑中 建人(畑中/0)
日本:飯村 樹輝弥(角海老宝石/0)

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今週末の試合予定

2023年12月30日 05時24分55秒 | 世界ボクシング

2023年12月、そして今年の最終週末の主な試合予定です(2023年12月30日から2024年1月5日まで)。

31日 日曜日
東京都大田区総合体育館
WBAスーパーフライ級戦:
王者井岡 一翔(志成)対 挑戦者ジョスベル ペレス(ベネズエラ)

OPBF(東洋太平洋)スーパーフェザー級戦(王座決定戦):
木村 吉光(志成)対 坂 晃典(仲里)

バンタム級戦(10回戦):
元WBCフライ級王者比嘉 大吾(志成)対 ナワポン カイカンハー(タイ)

フェザー級戦(10回戦):
OPBFフェザー級王者堤 駿斗(志成)対 ルイス モンシオン ベントゥーラ(ドミニカ)

*一翔にとり恒例となっていますが、今回が何と12度目の大晦日での試合となります。昨年の大晦日決戦では、好試合を演じるも引き分けという残念な結果を残している一翔。今年はどのようなパフォーマンスを見せ、どのような結果を残してくれるのでしょうか。また、同じ興行では注目度の高い試合が複数組まれています。

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国本、2冠王に昇格(WBOアジア太平洋ミドル級)

2023年12月29日 05時40分06秒 | 世界ボクシング

今月17日、大阪市住吉区民センターで行われた試合結果です。
WBOアジア太平洋ミドル級戦(王座決定戦):
日本王者国本 陸(六島)TKO9回1分25秒 中田 勝浩(井岡弘樹)

*日本国内王座を保持している国本が、空位となっていたアジア太平洋の地域王座を賭け下位ランカー中田と対戦。終始実力差を見せつけた国本が、終盤9回に中田をストップし自身2つ目の王座を獲得する事に成功。日本人選手にとり、限りなく世界が遠い階級ではありますが、日本王者として徐々に安定度を増しているようです。

下記は2023年12月29日現在の、ミドル級のタイトル保持者たちとなります。今回の一戦には空位だったWBOアジア太平洋王座のみが争われています。

WBA:エリスランディ ララ(キューバ/防衛回数1)
WBC:ジャモール チャーロ(米/4)
WBC(暫定):カルロス アダメス(ドミニカ/1)
IBF:ジャニベック アリムハヌリ(カザフスタン/0)
WBO:ジャニベック アリムハヌリ(カザフスタン/3)
OPBF(東洋太平洋):竹迫 司登(ワールドスポーツ/0)
WBOアジア太平洋:国本 陸(六島/0)
日本:国本 陸(六島/2)

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マスレルナク、突如自滅(WBOクルーザー級)

2023年12月28日 05時35分30秒 | 世界ボクシング

今月10日、英国で行われた試合結果です。
WBOクルーザー級戦:
王者クリス ビラン スミス(英)TKO8回2秒 挑戦者マテウス マスレルナク(ポーランド)

*実に9年半ぶりに2度目の世界挑戦の機会を得たマスレルナクが、8回開始のゴングに応じることが出来ずそのままTKO負け。ビラン スミスが5月に獲得した王座の初防衛に成功しました。

マスレルナクが7回終了時までに明白にリードしていたこの試合。7回終了までの公式採点では、ポーランド人が2対0(68-65x2、67-67)で有利保っていました。実際の試合内容も、攻防ともに挑戦者が大きく上回っており、僅差の判定には首を傾げたくなります。マスレルナクが試合を放棄した理由は、肋骨を痛めた事だとか。それが王者のパンチによるものかは分かっていません。

2000年4月にドイツで行われたWBOヘビー級戦でも、似たような事が起こりました。当時王者だったビタリ クリチコ(ウクライナ=首都キーウの現市長)がクリス バードを迎え、圧倒的に試合を有利に進めていました。しかし9回終了時、クリチコは自身の肩の負傷を理由に突如試合を放棄。思わぬ形で王座交代劇が起こっています。

クリチコはその後、WBC王座を獲得し長期政権を樹立。約10年前に王者のまま勇退しました。リング上では実力を示しながら、残念な結果を出してしまったマスレルナク。果たして3度目の世界挑戦の機会が訪れるのでしょうか。

 

下記はこの試合が終わった時点での(2023年12月10日)のクルーザー級王者たちとなります。

WBA:アルセン グラムイリアン(アルメニア/仏/防衛回数3)
WBC:ノエル ゲボール(アルメニア/0)
IBF:ジェイ オペタイア(豪/1)
WBO:クリス ビラン スミス(英/1)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:カムシベク クンカバエフ(カザフスタン/0)

*これまではクルーザー級と言えば日本のボクシング界からは縁がほとんどなく、地味な階級というイメージがありました。今でもその考えは変わらないのですが、欧州ボクシング界の人々から見ると、ミニマム級などの軽量級戦線はどのように映るのでしょうか。「やたらにアジア色が強く、我々とは縁が薄い階級」でしょうかね?

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藤田、ベテラン関根を撃破(日本スーパーライト級)

2023年12月27日 05時37分40秒 | 日本ボクシング

今月12日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本スーパーライト級戦:
王者藤田 炎村(三迫)TKO4回1分24秒 挑戦者関根 翔馬(ワタナベ)

*ここまで築き上げてきた11の白星の内、9つの試合を規定ランド内で終わらせてきた藤田。ボクシング歴22年、37歳にして初のタイトル戦に臨んだ関根をその強打で沈めています。

初回、2回と初の大舞台で気負いすることなく、上体を振りながら積極的に攻勢を仕掛ける関根。クリーンヒットはあるものの、如何せんパワー不足のため王者にダメージを与えることが出来ません。最初の6分間は様子見だった藤田がエンジンをかけ始めた3回、あっという間にダウンを奪ってしまいます。

迎えた4回、一気に勝負を賭けた藤田は2度のダウンを追加しゲームセット。少々雑なボクシングですが、このレベルでは十分に勝ち星を伸ばしていけることを実証しました。

4月に獲得した王座の2度目の防衛に成功した藤田。上を目指すには全体的なレベルアップが必要でしょう。

2023年12月27日現在の、スーパーライト級のタイトル保持者たちは下記のようになります。

WBA:ローランド ロメロ(米/防衛回数0)
WBC:デビン ヘイニー(米/0)
IBF:スブリエル マティアス(プエルトリコ/1)
WBO:テオフィモ ロペス(米/0)
OPBF(東洋太平洋):永田 大士(三迫/0)
WBOアジア太平洋:井上 浩樹(大橋/0)
日本:藤田 炎村(三迫/2)

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ラミレス、予想外の王座転落(WBOフェザー級)

2023年12月26日 05時18分55秒 | 世界ボクシング

今月9日、米国フロリダ州で行われた試合結果です。
WBOフェザー級戦:
挑戦者ラファエル エスピノサ(メキシコ)判定2対0(115-111、114-112、113-113)王者ロベイシー ラミレス(キューバ)

*2012年のロンドンと、2016年のリオデジャネイロの2大会で金メダルと獲得したラミレス。五輪2連覇からプロでも世界王者に輝いた選手として、ワシル ロマチェンコ(ウクライナ)やギレルモ リゴンドー(キューバ)など名選手がいます。

驚くなかれその金の卵は、2019年8月に行ったプロデビュー戦で、どこの馬の骨だか分からない選手に判定負けを喫してしまいました。その後、コロナ禍にも関わらず定期的に試合を行い、経験値を積んできました。そして今年のエイプリルフール(4月1日)に、プロ13戦目にしてようやくプロでの金メダルを獲得しました。

7月に東京のリングで清水 聡(大橋=引退)に快勝し、初防衛に成功したラミレス。「さあ、これから本領発揮だ!」と期待していたのですが、2023年師走に思わぬ落とし穴が待っていました。

今回ラミレスが迎えたのは、180センチの長身清水を5センチ上回る超長身のエスピノサ。体格だけでなく、23戦全勝(20KO)という無名に近い存在ながらも怪物的プロフィールの持ち主です。試合はその怪物がリードしていく形で進行していきます。

見かけ倒しではなく、左右にスイッチする相手にとっては厄介なスタイルを持つエスピノサ。しかし5回、メキシカンがスイッチしたところにキューバ人の強打が見事に炸裂し、反撃開始のダウンを奪います。その後一進一退の攻防が激戦が続く事に。

迎えた最終回、エスピノサが連打からダウンを奪う事に成功。結局はそのダウンが物を言い、長身のメキシカンが新たな新王者となりました。試合内容から両者による直再戦もあります。その試合の内容と結果次第で、エスピノサが新たな時代を切り開く事になるかもしれません。

年末に面白い存在が世界の一角に食い込んできたフェザー級戦線。2023年12月26日現在のフェザー級王者たちは下記のようになります。

WBA:空位
WBC:レイ バルガス(メキシコ/防衛回数0)
WBC(暫定):ブランドン フィゲロア(米/0)
IBF
:ルイス アルベルト ロペス(メキシコ/1)
WBO:ラファエル エスピノサ(メキシコ/0)
OPBF(東洋太平洋):堤 駿斗(志成/0)
WBOアジア太平洋:空位
日本:松本 圭佑(大橋/1)

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意見番(12‐25‐23)

2023年12月25日 05時48分04秒 | ボクシングネタ、その他雑談

*明日行われるスーパーバンタム級の王座統一戦、大晦日のスーパーフライ級戦、そして約1ヶ月後に迫った大阪での大興行と、年末年始に非常に忙しくなる日本ボクシング界。来月号の表紙に何を持ってくるかに苦慮しそうです。

ボクシングマガジンが特別編集号を発行しました。手に取ってみましたが、残念ながら「増刊号」と呼べるほどのものではありませんでした。今は休刊中の同誌ですが、何月号かの「付録」程度のものでした。

  

Photo: Amazon.co.jp x2

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あの試合から30年(WBCバンタム級:1993年12月23日)

2023年12月24日 05時06分24秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前の昨日にあたる1993年12月23日、愛知県体育館で行われた試合結果です。
WBCバンタム級戦:
挑戦者薬師寺
 保栄(松田)判定2対1(116-115、115-113、113-115)王者辺 丁一(韓国)

*上皇が還暦を迎えた日、名古屋から日本ボクシング界の新たなヒーローが誕生しました。ヒーロー誕生と言っても、日本国内ですら注目度の低い世界戦で、テレビ放送が行われたのは地方局である中京テレビのみ。そして試合内容はフルラウンドに渡り競ったもので、判定結果はどちらの手が挙がってもおかしくないものでした。

(名古屋のリングから新ヒーローが誕生)/ Photo: Number Web

本来なら暫定王者辰吉 丈一郎(大阪帝拳)とのWBCバンタム級内での王座統一戦を予定していた辺。しかし辰吉が網膜剝離による負傷のため、試合はキャンセル。代わって日本王者で、世界ランキングに名前を連ねていた薬師寺に世界初挑戦の機会が訪れることになりました。ちなみにこの試合が行われた時点では、辰吉はすでに手術に成功しており、再起に向け刻々と準備に取り掛かっています。

(平成天皇誕生日に、名古屋でひっそりと行われた世界戦)/ Photo: aucfan

実力拮抗者同士による一戦は、フルラウンドに渡り激しいパンチの交換が続いていきます。

当時、過小評価されていた薬師寺でしたが、1988年に行われたソウル五輪に出場するなど、アマチュアの名選手として活躍した辺を相手に全く臆することなく自分のボクシングを貫き通します。薬師寺は当たらなくても常に左ジャブを出し続けます。薬師寺は長身でリーチもあるため、対戦相手にとり、このパンチは想像以上に厄介なものだったのではないでしょうか。また、時々放つアッパーを含めた右のショートパンチが相手からすれば怖いものでしょう。

各ラウンド、採点の振り分けが非常に難しいラウンドが続いていきました。そんな中で、手数と若干ではありますが有効打で上回った薬師寺。7回には右のショートパンチで王者をぐらつかせ、貴重なポイントをゲット。固いガードと左ジャブという自分のフォーム/型を決して崩さない。そして打たれたら必ず打ち返し、辺にペースを明け渡さない。突然舞い降りた世界初挑戦の舞台で、薬師寺は精神的な強さを見せつけました。また、薬師寺は、サウスポー(左構え)をまったく苦にしていませんでした。

注目は薬師寺にいってしまいがちですが、王者辺からするとどのような試合だったのでしょうか。この年の3月に、超変則のビクトル ラバナレス(メキシコ)を捌き切り世界のベルトを獲得した辺。しかし基本に忠実な長身ボクサー薬師寺は、決して相性のいい相手ではなかったように映りました。

(年末に、名古屋のリング熱戦を演じた(薬師寺=右)と辺)/ Photo: Youtube

11回、12回と疲れからか、お互いにクリンチする場面が多く見れれるなど泥臭い場面もありました。お世辞にもレベルの高い世界戦とは言えないが、実力伯仲の両者がぶつかった好試合でした。全国区で放送がなかったのが悔やまれます。

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2024年版「両国・晩冬ノ陣」が決定(3大世界戦)

2023年12月23日 05時51分36秒 | 世界ボクシング

2024年2月24日(再来月です)、東京の両国国技館で予定される興行です。
WBCバンタム級戦:
王者アレハンドロ サンティアゴ(メキシコ)対 挑戦者中谷 潤人(MT)

WBAバンタム級戦:
王者井上 拓真(大橋)対 挑戦者ジェルウィン アンカハス(比)

WBOスーパーフライ級戦(王座決定戦):
田中 恒成(畑中)対 クリスチャン バカセグア(メキシコ)

*1月の大阪での興行に続いて2月に東京で、通好みの世界戦3試合が同時開催されます。例年ですとまだまだ寒い2月の東京。どの試合も熱いというより、渋い試合になりそうです。

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今週末の試合予定

2023年12月23日 05時21分11秒 | 世界ボクシング

2023年12月第四週末の主な試合予定です(2023年12月23日から12月29日まで)。

23日 土曜日
サウジアラビア
ヘビー級戦(12回戦):
前WBC王者ディオンティー ワイルダー(米)対 元WBO王者ジョセフ パーカー(ニュージーランド)

ヘビー級戦(12回戦):
前3団体統一王者アンソニー ジョシュア(英)対 オト ヴァリン(スウェーデン)

ヘビー級戦(10回戦):
IBF1位フィリップ フルコビッチ(クロアチア)対 マーク デ モリ(豪)

ヘビー級戦(10回戦):
前WBAレギュラー王者ダニエル デュボア(英)対 ジャレル ミラー(米)

ヘビー級戦(10回戦):
フランコ サンチェス(キューバ)対 ジュニア ファ(ニュージーランド)

ヘビー級戦(10回戦):
アルスランベク マクムドフ(露/カナダ)対 アジ カバイェル(独)

WBAライトヘビー級戦:
王者ドミトリー ビボル(キルギスタン/露)対 挑戦者リンドン アーサー(英)

クルーザー級戦(12回戦):
前王者ジェイ オペタイア(豪)対 挑戦者エリス ゾロ(英)

 

24日 日曜日
沖縄空手会館
日本ライト級戦:
王者仲里 周磨(オキナワ)対 挑戦者村上 雄大(角海老宝石)

 

26日 火曜日
東京・有明アリーナ
4団体スーパーバンタム級戦(王座統一戦):
WBC/WBO王者井上 尚弥(大橋)対 IBF/WBA王者マーロン タパレス(比)

日本バンタム級戦:
王者堤 聖也(角海老宝石)対 挑戦者穴口 一輝(真正)

スーパーライト級戦(8回戦):
アンディ 平岡(大橋)対 セバスチャン ディアス(メキシコ)

スーパーバンタム級戦(8回戦):
武居 由樹(大橋)対 マリオ ディアス(メキシコ)

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