今月20日、米国ネバダ州で行われた試合結果です。
WBOウェルター級戦:
王者テレンス クロフォード(米)TKO10回1分21秒 挑戦者ショーン ポーター(米)
*自他共に現役最強戦士の一人として認められているクロフォード。しかしコロナウィルス、そしてプロモーションの関係上ビックマッチ出場の機会に恵まれず、試合間隔が開き気味になっています。
今回クロフォードが迎えたのは、2度世界ウェルター級王座に就き、クロフォードに負けない評価を得ている実力者ポーター。試合前、王者の防衛有利が予想されていましたが、挑戦者を支持する声も少なくありませんでした。
試合内容は戦前の予想通り、終始一進一退の攻防が繰り広げられました。ポーターがその身体能力とスピードを駆使すれば、クロフォードが絶妙な距離冠を保ちポーターの攻撃を迎え撃つという形に。9回終了時までの採点も、3対0(87-84、86-85x2)で王者が有利を保っていましたが、いずれも僅差。勝負は終盤の試合展開次第という流れに。
迎えた10回、ポーターが攻めていった所にクロフォードが絶妙の左アッパーを合わせこの試合初のダウンを奪います。そしてその回中盤、同じパンチからのコンビネーションで2度目のダウンを奪うと、挑戦者陣営は試合ストップを要請。ポーター本人は継続の意向を示していましたが、試合はそこで終了となりました。
実力者を相手に好試合を演じ、最後はストップ勝利を収めたクロフォード。今後は王座統一路線を歩んで行きたい意向を示していますが、是非、それを実現させてあげたいですね。
試合後、現役からの引退を表明したポーター。勝っても負けてもこの試合を最後と決めていたそうです。既にWBA王者ヨルデニス ウガス(キューバ)や、WBCとIBF統一王者エロール スペンス(米)と対戦済みなだけに、やり切ったという気持ちなのでしょうか。
2021年11月30日現在の、ウェルター級のタイトル保持者たちは下記のようになります。
WBA(スーパー):ヨルデニス ウガス(キューバ/防衛回数1)
WBA(レギュラー):ラジャブ ブタエフ(露/0)
WBC:エロール スペンス(米/0)
IBF:エロール スペンス(米/4)
WBO:テレンス クロフォード(米/5)
OPBF(東洋太平洋):豊嶋 亮太(帝拳/1)
WBOアジア太平洋:豊嶋 亮太(帝拳/0)
日本:小原 佳太(三迫/1)