最近(2019年11月29日ごろ)のニュースです。
1)今年の6月に反則などを駆使し、クジストフ グロワッキー(ポーランド)をKO。当時空位だったWBOクルーザー級王座を獲得したマイリス ブリエディス(ラトビア)。その試合直後からブリエディスは、WBOからグロワッキーとの直再戦を行うよう指令を出されていました。6月の試合から半年近く経ってもグロワッキーとの再戦交渉を始めていないラトビア人に業を煮やしたWBOはついに、ブリエディスの王座を剥奪することを発表しています。
ブリエディスは今後クルーザー級トーナメントの決勝戦である、対IBFジェニエール ドルティコス(キューバ)との対戦の早期実現を目指す事になります。また、改めて空位になったWBOクルーザー級王座は、グロワッキーと上位ランカーにより再度王座決定戦が組まれる見通しです。
2)以前から減量苦に直面していたWBOスーパーウェルター級王者ハイメ ムンギア(メキシコ)。来年1月11日に、保持する王座の防衛戦を予定していましたが、スーパーウェルター級での試合は中止に。代わってミドル級の中堅ランカーであるゲーリー オサリバン(アイルランド)と、ミドル級でのデビュー戦を決行する予定です。
3)現在のところ、WBOスーパーウェルター級王座を保持した状態のムンギアですが、王座返上は時間の問題でしょう。それを見越してWBOは、現地時間の明日25日に行われるカルロス アダメス(ドミニカ)とパトリック テシェイラ(ブラジル)戦を暫定王座決定戦として認可しています。
4)IBFスーパーフライ級王者ジェルウィン アンカハス(比)が来月7日、メキシコのリングに登場。チリ出身のミゲル ゴンザレスを相手に保持する王座の8度目の防衛戦を行います。
5)これまでにスーパーバンタム級とフェザー級の2つの階級で、それぞれ2つの王座を獲得してきたカール フランプトン(英)。昨年末にIBFフェザー級王座への鞍替えを試みるも、同タイトル保持者のジョシュ ワーリントン(英)に僅差の判定負けを喫してしまいました。今年の夏に再起戦を予定していたフランプトンでしたが、その試合は自身の怪我のためにキャンセル。そして今回、現地時間の明日にラスベガスのリングでリング復帰戦をようやく行う運びになりました。フランプトンが拳を交えるのはタイラー マクリーリー(米)。16勝(7KO)1引き分けと好成績の持ち主ですが、これまでに8回戦以上の試合に出場したことのない新鋭。今後世界王者に復帰も目指すフランプトンですが、明白な勝利を収める事が求められます。
6)WBAライトフライ級王座を7度も防衛し、IBF王座の統一にも成功した名王者田口 良一(ワタナベ)。この度、現役からの引退を発表しています。お疲れさまでした。