今月19日、ロシアで行われた試合結果です。
WBCシルバー・ライト級戦:
王者ザウル アブドゥラエフ(露)TKO12回2分28秒 挑戦者ホルヘ リナレス(帝拳/ベネズエラ)
*最初この試合結果を知った時、「リナレスは潮時かな?」と思いましたが、試合を実際に見てみるとどうしてどうして。リナレスは敗れたとはいえ、まだまだ世界レベルの実力は保っている事を確認できました。
最終12回に左フックの打ち合いで劣りダウンを奪われたリナレス。試合再開直後に同じパンチで再びダウンを奪われ、その後の連打でレフィリーストップ。11回終了時までの採点では、2対1(107-102、106-103、103-106)でリナレスがリードしていただけに、最終回のダウンとストップは悔やんでも悔やみきれないものでしょう。
昨年5月にWBC王者デビン ヘイニー(米)に挑戦し、僅差判定負けを喫して以来の実戦を白星で飾れなかったリナレス。少し休んだ後、是非再起へ向け始動して貰いたいですね。アブドゥラエフも2019年9月にヘイニーに挑戦しましたが、その時は何も出来ずに4回TKO負け。ヘイニーを通して見ると、リナレスの負けはないと予想していたのですが、やはり戦ってみなければ分からないものです。
今回の試合は世界戦ではありませんでしたが、リナレス、アブドゥラエフが活躍するライト級の2022年2月28日時点でのタイトル保持者たちを確認しておきましょう。
WBA(スーパー):ジョージ カンボソス(豪/防衛回数0)
WBA(レギュラー):ジャルボンテ デービス(米/2)
WBC:デビン ヘイニー(米/4)
IBF:ジョージ カンボソス(豪/0)
WBO:ジョージ カンボソス(豪/0)
OPBF(東洋太平洋):吉野 修一郎(三迫/1)
WBOアジア太平洋:吉野 修一郎(三迫/1)
日本:空位
*今回の試合は、両者が敗れているヘイニーへの再挑戦権を争う試合でもありました。アブドゥラエフ、リナレスともに、ヘイニー、カンボソス、そしてデービスと対戦すれば好試合を演じる事は間違いないでしょう。しかし勝利を手に出来るかは別問題。特にリナレスに関しては、これまで喫した7敗の内6つまでがKO/TKOというのがネックになりそうです。