内山戦消滅。粟生、V４に失敗

先週末27日土曜日、東京国際フォーラムで行われた試合結果です。
WBCスーパーフェザー級戦：
挑戦者ガマリエル　ディアス（メキシコ）判定3対0（114-112x2、115-111）王者粟生 隆寛（帝拳）

＊前王者となる粟生の勝利が確実視されていた一戦。自らの体調不良のためまさかの敗北を喫しています。粟生の敗北によりWBA王者内山　高志（ワタナベ）との王座統一戦も消滅。粟生は長期休養に入る模様です。

3度目の世界挑戦で念願の王座奪取を果たしたディアス。これまでにWBCのカリブ海王座を長らく防衛してきた実績が光ります。


バンタム級10回戦：
岩佐 亮佑（セレス）判定3対0（100-90x3）デビッド　デラ　モラ（メキシコ）

＊世界初挑戦を目論んでいる岩佐。これまでに2度の世界挑戦の経験を持つデラ　モラ相手に完封劇を演じその実力を誇示しています。WBA休養王者亀田　興毅（亀田）との一戦、是非実現してもらいたいものです。

プエンルアン、敵地で王座奪取に成功

今月20日、比国で行われた試合結果です。
WBOバンタム級王座決定戦：
プエンルアン　ソー　シンジュー（タイ）TKO9回1分45秒　AJ　バナル（比）

＊デビュー当時から世界奪取の期待を背負ってきたバナル。4年ぶり2度目の世界挑戦もTKO負けを喫し王座獲得なりませんでした。

24歳ながらも今回の試合がすでに44戦目の新王者。これまで唯一喫した1敗は3年前に敵地ベルギーに乗り込み、1対2の判定でWBCユース王座を失ったもの。今後が大いに気になる選手ですね。

ナルバエスが防衛記録を更新

今月20日、アルゼンチンで行われた試合結果です。
WBOスーパーフライ級戦：
王者オマール　ナルバエス（亜）KO11回2分55秒　挑戦者ジョニー　ガルシア（メキシコ）

＊37歳になった南米の技師ナルバエス。23歳の若き挑戦者から計4度のダウン（7回に1度、11回に3度）を奪い快勝。前半戦はイーブンペースな試合でしたが、中盤戦から抜け出し5度目の防衛に成功。

ちょうど1年前にノニト　ドネア（比）と対戦。その時は持ち前の防御力を如何なく発揮したのですが、採点的には大敗。しかし実力はまだまだ一級品というところを見せつけています。

高山、挑戦権獲得ならず

今月13日、比国で行われた試合結果です。
IBFミニマム級環太平洋王座決定戦：
ハンディグ　シンワンチャー（比）判定2対1（114-113x2、112-115）高山　勝成（日本）

＊6回に手痛い減点1を科せられた高山。今年3月の世界挑戦に続いて、惜しい星を落としています。ここ3試合勝ち星から遠のいている高山（2敗1無効試合）。最後の勝利は2010年9月にさかのぼる事になります。

今週末の試合予定

2012年10月最終週末の試合予定です。

27日　土曜日
東京国際フォーラム
WBCスーパーフェザー級戦：
王者粟生 隆寛（帝拳）対　挑戦者ガマリエル　ディアス（メキシコ）

バンタム級10回戦：
岩佐 亮佑（セレス）対　デビッド　デラ　モラ（メキシコ）

メキシコ　メキシコシティー
WBCスーパーバンタム級シルバー王座決定戦：
ラファエル　マルケス　対　クリスチャン　ミハレス（共にメキシコ）

WBCフライ級シルバー王座戦：
王者エドガル　ソーサ（メキシコ）対　挑戦者李　明浩（大阪帝拳）

メキシコ　キンタナ・ルー
10回戦：
亀田　和毅（亀田）対　ハビエル　フランコ（メキシコ）


31日　水曜日
後楽園ホール
日本フライ級戦：
王者粉川 拓也（宮田）対　挑戦者山口 桂太（八王子中屋）

師走の東の3大世界戦

今年の大晦日、東京都大田区総合体育館で予定される試合です。
WBAバンタム級王座統一戦：
レギュラー王者内山　高志（ワタナベ）対　暫定王者ブライアン　バスケス（コスタリカ）

WBCスーパーフライ級戦：
王者佐藤　洋太（協栄）対　挑戦者赤穂　亮（横浜光）

WBAスーパーフライ級戦：
王者テーパリット　シンワンチャー（タイ）対　挑戦者河野　公平（ワタナベ）

＊当たり前の事ですが、3試合揃って好カードですね。スーパーフライ級戦は今回の興行後に勝者同士の王座統一戦の可能性があるそうです。

7月に不運な形で引き分けを経験した内山。豪快な勝利を期待しています。

淵上、逆転TKOで王座に返り咲き

今月12日、日野市市民の森ふれあいホールで行われた試合結果です。
OPBFミドル級王座決定戦：
淵上 誠（八王子中屋）TKO6回終了　マーロン　アルタ（比）

＊淵上にとり、5月の世界初挑戦失敗以来となる再起戦。前半戦に出遅れた形となりましたが、最終的に比国人を捕らえ6回終了ギブアップに持ち込んでいます。

再起に成功するとともに、世界挑戦のために返上した王座に返り咲いた淵上。しばらくは防衛に専念することになるでしょう。

湯場陥落、柴田は初防衛に成功

今月8日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本ミドル級戦：
挑戦者佐々木 左之介(ワタナベ）KO4回2分15秒　王者湯場 忠志(都城レオスポーツ)

＊今年の2月、初の国内王座4階級制覇を達成した湯場。格下と見られていた佐々木に、元気なく敗れています。


日本スーパーウェルター級戦：
王者柴田 明雄(ワタナベ）判定3対0（97-94x2）挑戦者十二村 喜久(角海老宝石)

＊その湯場との大一番が噂されていた柴田。自身2度目の王座でようやく初防衛に成功しています。同僚佐々木の勝利は喜ばしいことでしょうが柴田にとり、湯場の陥落は残念だったでしょう。

色々（10‐23‐12）

最近（2012年10月23日ごろ）のニュースです。

1）軽量級の怪物ローマン　ゴンザレス（ニカラグア）が来月17日、米国カリフォルニア州で保持するWBAライトフライ級王座の5度目の防衛戦に臨みます。今回ゴンザレスに挑戦するのはフライ級以上を主戦場にしているメキシカン、ファン　フランシスコ　エストラーダ。ゴンザレスにはこの試合後、フライ級に転向という話もあるようです。

2）今月13日、シドニー五輪スーパーヘビー級の金メダリスト　オードリー　ハリソン（英）が北京五輪スーパーヘビー級の銅メダリスト　デビット　プライス（英）と対戦。プライスが88秒でハリソンを破り、保持する英国/英連邦王座の防衛に成功しています。 プライスは12月8日、同国人で世界挑戦の経験もあるマット　スケルトンとの防衛戦が決定しています。

3）師走に予定されるWBAバンタム級王座統一戦、正規王者亀田　興毅（亀田）対暫定王者ウーゴ　ルイス（メキシコ）。その試合に先駆けて11月3日、空位になるであろうと予想される暫定王座決定戦が決行される模様です。その試合に出場するのはロベルト　バスケス（パナマ）と比国のジョン　アポリナリオ。

4）WBCウェルター級暫定王者のロバート　ゲレロ（米）が来月24日、元王者のアンドレ　ベルト（米）を相手に初防衛戦を行います。

5）フェザー級の世界王者候補のミゲル　アンヘル　ガルシア（米）が来月10日、元WBA王者のジョナサン　バロス（亜）と10回戦のリングで対戦します。

6）年内に3つのWBAフェザー級戦が予定されています。まずは来月9日、スーパー王者のクリス　ジョン（インドネシア）がタイの強豪チョラターン　プリャピンヨーを相手に17度目の防衛戦に臨みます。試合開催地はシンガポール。

続いて12月8日、米国ネバダ州ラスベガスで暫定王座決定戦が行われます。この試合に出場するのはハビエル　フォルトルナ（ドミニカ）とアイルランドのパトリック　ハイランド。

最後に12月13日、ドミニカでニコラス　ウォルター（ドミニカ）とダリウス　プレスコット（コロンビア）が空位のレギュラー王座を賭け対戦します。

興毅、対暫定王者との王座統一戦へ

12月4日、大阪ボディメーカーコロシアムで予定される試合です。
WBAバンタム級王座統一戦：
レギュラー王者亀田　興毅（亀田）対　暫定王者ウーゴ　ルイス（メキシコ）

＊共に過小評価され、5度目の防衛戦となる王座統一戦。31勝の内、28ものKO（TKO）勝利を収めているルイスは危険な相手であることには間違いないでしょう。べた足のフットワーク、ブロッキング主体の防御、少ない手数。興毅には分が悪い一戦と予想します。