先週末2月29日、米国・テキサス州で行われた試合結果です。
WBAスーパーフライ級戦:
挑戦者ローマン ゴンザレス(ニカラグア/帝拳)TKO9回29秒 王者カリド ヤファイ(英)
*2016年9月に同級に転向していて以来、体重の壁に直面したかつての怪物ゴンザレス。2017年には保持していたWBC王座から転落し、王座奪回を目指した一戦ではKO負けを喫してしまいました。自身の怪我のため1年以上のブランクがあったロマゴンですが、リング復帰第2戦目で世界奪回の再チャンスを手にしました。
元世界王者には不利な予想が出されていたこの一戦ですが、ロマゴンはここで実力を再アピールすることに成功。手数を出しながら前に出ていくスタイルは健在。体格で上回っていたヤファイも抵抗を見せますが、ニカラグア人の攻撃を前に、回を追うごとに戦力をそぎ落とされていきました。8回、9回とダウンを奪ったゴンザレスはそのままストップ勝利。3年ぶりに世界王座に返り咲くと共に、その実力はまだまだ一級であることを証明しています。
見事な勝利で、また世界のベルトを腰に巻くことに成功したゴンザレス。2020年3月2日現在の、ロマゴンを含むスーパーフライ級の王者たちの顔ぶれを見てみましょう。
WBA(レギュラー):ローマン ゴンザレス(ニカラグア/帝拳/防衛回数0)
WBA(暫定):ジェイソン マロニー(豪/0)
WBC:ファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ/1)
IBF:ジェルウィン アンカハス(比/8)
WBO:井岡 一翔(Reason大貴/1)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:福永 亮次(角海老宝石/0)
日本:中川 健太(三迫/0)
暫定王者のマロニーを含め、実力者ぞろいですね、現在の世界スーパーフライ級戦線は。誰がどの王者と対戦しても好試合が期待できるでしょう。ちなみにマロニーが、前OPBF王者となります。