以前フルートにはまっていたことがありました。その後時間と心の余裕がなくなったせいか、今では年数回も吹いていませんが・・・。
90年代半ば頃に韓国に行った時、国楽(韓国の伝統音楽)の楽器の中に横笛(ピリ.피리)があるのは知っていたので、手軽に買える物なら吹いてみようかなと思い、韓国人ガイドさんに聞いたら、電話で調べてくれて、「鍾路三街に店があるそうです」とのことでした。しかしその時は帰りの日程が迫っていたので見送り。
その後10年以上の間何度も韓国に行ったのに、本気で国楽の楽器専門店を探したことはありませんでした。
実は昨晩から韓国に来ているのですが、今日ふと思い立って、まず楽器店がたくさん入っているという楽園楽器商街(サンガ)に行ってみました。
市場と言っても、上の写真のような建物の2~3階に小さめの楽器店がぎっしり入って営業しているわけです。期待に反してここは西洋楽器と音響製品の店ばかりで、国楽の楽器店はありませんでしたが、それはそれとしてこの建物内の楽器の多さにはびっくりしました。日本でも合羽橋のように特定の商品を扱う店が集中している所もありますが、楽器店がこんなに集まっている所はないでしょう。
こんなにたくさんギターだのピアノだのでかいスピーカーだのドラムセットが並べてあって、そんなに売れるものなのかなあと思ってしまうほどでした。
そこを出て、地下鉄鍾路3街駅近辺を歩いていると、ついに見つけました。
今回は買うつもりはなかったので外からガラス越しに見るとテグム(大芩.대금)という横笛があったのですが、その値段を見てまたビックリ!
下の写真の真ん中の薄緑色のが玉石製で500万ウォン、その少し下の黒っぽいのは牛の角製で300万ウォンですよ!
しかし、考えてみればフルートだって総銀製だとそのくらいの値段だし、他の洋楽器のお値段も中学校のブラスバンドレベルの◯万円から上となるとその2倍、その上はさらにその2倍になって、◯十万円なんてフツーですからねー。
・・・とはいうものの、やっぱり高いものは高い・・・。
鍾路三街から北上して敦化門路を行くと、さらにいくつかの国楽楽器専門店がありました。店頭に大きなチャンゴ(チャング)が並べてあったりしてます。今まで何度か通ったはずの道なのに、目に入らなかったのかな?
さらに北上して昌徳宮前の交差点に出ると、思いがけなくも、行き来する車を前に悠々と国楽を演奏する人たちの姿が目に入りました。(下写真)