ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

2009年 韓国の10大ニュースをみる

2009-12-29 22:26:58 | 韓国の時事関係(政治・経済・社会等)
 すでに各新聞やサイト等で発表されている2009年韓国の10大ニュースをいくつか見てみました。

 まず、それらに共通してリストアップされているのは次の4項目。

★盧武鉉前大統領の投身自殺。
★金大中元大統領の逝去。
★世宗市建設計画の修正をめぐり論戦。国論分裂の様相。
★龍山の再開発地域の立ち退きめぐる住民と警察の衝突で6人が死亡。原因をめぐる争いが続き、補償問題難航。


 衝撃的な死亡報道では、2人の大統領経験者の他に、金寿煥(キム・スファン)枢機卿の逝去も韓国の人々にとって大きな悲しみでした。
 世宗市建設計画の修正には与党ハンナラ党の朴槿恵元代表は反対。4大河川事業問題とともにしばらく紛糾は続きそう。

※12月31日午前2時の追記。昨日の連合ニュースによると、「龍山惨事、345日ぶりに解決…1月9日に葬儀」とのことです。「鄭総理が<遺憾の意>を表し、再開発組合が費用を負担して葬儀を行い」、また「ともに民事・刑事上の責任を問わず、葬儀とともに事業進行に協調する」等の内容で「劇的に妥結した」ということです。

 さらに、次の3項目も多く入れられています。

★北朝鮮によるミサイル(長距離ロケット??)発射と、2回目の核実験。
★女性10人を犠牲にした連続殺人犯カン・ホスンを逮捕。1審と2審で死刑を言い渡されると、上告を断念。
 また2008年12月女児に暴行したチョ・ドゥスンに大法院(最高裁)は懲役12年の判決を下したが、これ対し軽すぎると非難、重罰を求める世論が形成された。
★G20金融サミット(頂上会議.정상회의)が2010年に韓国で開催。


 G20の開催地となったことは、たとえば「ソウル新聞」では<国格ぐぐっと.국격 우뚝>というように形容され、記者自身の誇らしい気分が伝わってきます。

 上記以外で、以下の項目もメディアによりリストアップされていました。

[政治関係]
★メディア法国会通過。
★北朝鮮が次期後継者にキム・ジョンウン(金正銀?)氏内定。
★北朝鮮、NLL侵犯衝突…南<大青海戦>勝利。


 李明博大統領は、敵対するメディア(放送とかネット関係)の規制や、集会等の規制をロコツに進めているようです。

[スポーツ・芸能関係]
★フィギュアの金姸兒(キム・ヨナ)が連続優勝と新記録。
★南ア共和国(ナマコン.남아공)ワールドカップ、史上初南北同伴進出。
★芸能界(연예계)<性上納>波紋、相次いだ自殺の衝撃。


 キム・ヨナの韓国での人気はすごいですね。浅田真央が勝った時の日本国民の喜びようとはケタが全然違います。

[その他]
★新型インフルエンザ感染が拡大。
★ナロ号軌道進入失敗。<半分は成功>と言ってますが・・・。


 「韓国語ジャーナル」の最新号(31号)では、上記の項目とダブるもの以外に次の項目をあげていました。

★地下鉄9号線開通。
★許浚「東医宝鑑」世界記録遺産に登載。
★韓国とEU、FTAを事実上妥結。
★6省庁を内閣改造。ソウル大学総長鄭雲燦が総理に。
★キム☆ヨナをモデルに起用したサムスン電子の携帯「ヨナのハップティック(햅틱)」が最短期間☆最多販売の新記録。2ヵ月で45万台。
★WBCで準優勝、プロ野球人気爆発。
★梁容銀(ヤン・ヨンウン)、メジャーゴルフ大会でタイガー・ウッズを破り韓国人で初めて優勝。
★北朝鮮、通報なしに臨津江のダム放流、6人死亡。
★北朝鮮に初のファストフード店オープン。

  ※北朝鮮ではファーストフード店を<速成飲食センター>、ハンバーガーを<牛挽肉とパン.다진 쇠고기와 빵>というそうです。

 日本の韓国ファンの関心も高い韓国芸能界2009年の10大ニュースについては明日記事にします。
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[12月25日(金)~27日(日)]

2009-12-29 21:35:35 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 日本アカデミー賞の優秀主演女優賞に、「空気人形」のペ・ドゥナが外国人俳優として初めて選ばれました。他に受賞した綾瀬はるか、広末涼子、松たか子、宮崎あおいと最優秀主演女優賞を争うことになります。
 なかなか俳優の顔とか、韓国人の場合は名前もなかなか覚えられない私ヌルボですが、ペ・ドゥナは最初に観た「ほえる犬は噛まない」で強く印象づけられ、以後も5作ばかり観てきました。「空気人形」は未見ですが、最優秀の可能性も高いのではないかと思われます。
 そういえば、カクチョー高い文芸誌「ユリイカ」が、10月臨時増刊号でペ・ドゥナを総特集してましたね。買ってないけど・・・。

   ★★★ Daumの人気順位(12月29日現在上映中映画)★★★ 
                   (順位:映画名:評点:投票者数)


【ネチズンによる順位】

①The Cove 悲しいイルカの真実  9.6(54)
②劇場版・ポケットモンスター DP 超克の時空へ(日本) 9.5(23)
③アバター  9.4 (2361)
④旅人(韓・仏)  9.3(45)
⑤パラム(韓国)  9.3(236)
⑥エヴァンゲリオン:破(日本)  9.2(104)
⑦愛のあとに残されたもの  9.2 (37)
⑧ジュリーとジュリア  8.8(33)
⑨耳のないウサギ  8.6(64)
⑩ホンギルドンの後裔  8.5(518)

 ①は再登場。ちょっと前の「週刊金曜日」で「日本でも上映すべきだ」という記事がありました。私ヌルボも理論的には上映には賛成ですがねー・・・。韓国には蔚山に鯨博物館があって、開館4年で入場者100万人突破だそうですが、映画の感想はどうなんでしょうね。今度見ておきます。
 ②、「ポケモン」は韓国でも人気ですねー。しかし<超克>なんて言葉、知らない高校生はザラですよ。

【専門家による順位】

①アバター  9.2 (7)
②エヴァンゲリオン:破  8.5(2)
③アルジェの戦い  8.1 (5)
④ファンタスティックMr.フォックス  7.6 (6)
⑤私は幸せです(韓国)  7.5 (4)
⑥大いなる静寂(スイス・独・仏)  7.5 (2)
⑦愛のあとに残されたもの  7.4 (5)
⑧パジュ(韓国)  7.2 (7)
⑨告発のとき  7.1(6)
⑩ムーン  7.0(5)

 唯一の初登場④は、私ヌルボも好きなロアルド・ダールの児童小説「すばらしき父さん狐」の映画化。ストップモーションアニメなのに、ジョージ・クルーニーとかメリル・ストリープが声の出演とか。これは観なくっちゃ! 日本公開はいつ? 来年何月かも未定ですか? 映画甘口案内>というサイトにトレーラーがありました。

   ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[12月25日(金)~27日(日)] ★★★
        カン・ドンウォン主演の「チョン・ウチ(田禹治)伝」が出足快調

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・封切り日・・・週末観客動員数・・・・・・累計観客動員数・・・・上映館数
1・・アバター ・・・・・・・・・・・・・・・・・12/17・・・・・・1,579,090・・・・・・・・・・・・・・・4,201,791・・・・・・・・831
2・・チョン・ウチ(田禹治)伝(韓)・・12/23・・・・・・1,277,571・・・・・・・・・・・・・・・1,780,786・・・・・・・・683
3・・シャーロック・ホームズ・・・・・12/23・・・・・・・・588,506・・・・・・・・・・・・・・・・・799,141・・・・・・・・409
4・・Dr.パルナサスの鏡・・・・・・・・12/23・・・・・・・・230,151・・・・・・・・・・・・・・・・・332,849・・・・・・・・345
5・・劇場版・ポケットモンスター・・12/24・・・・・・・・124,905・・・・・・・・・・・・・・・・151,031・・・・・・・・・85
     DP超克の時空へ(日)
6・・模範市民・・・・・・・・・・・・・・・・・12/10・・・・・・・・・・36,945・・・・・・・・・・・・・・・・787,277・・・・・・・・206
7・・ニュームーン/トワイライト・サーガ・・12/02・・・・25,284・・・・・・・・・・・・・・1,923,315・・・・・・・・113
8・・アルビン 歌うシマリス3兄弟・・12/30・・・・・・・25,122・・・・・・・・・・・・・・・・・25,122・・・・・・・・360
9・・2012・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11/12・・・・・・・・・18,374・・・・・・・・・・・・・・5,374,458・・・・・・・・・49
10・・劇場版・炎神戦隊・・・・・・・・・・01/07・・・・・・・・15,421・・・・・・・・・・・・・・・・・15,421・・・・・・・・・74
     ゴーオンジャーVSゲキレンジャー(日)

 新登場が6作品もあります。
 1位「アバター」、依然好調で、もう400万人突破。
 2位、カン・ドンウォン主演のファンタジー・アクション。汚名を着せられ掛け軸に閉じ込められた朝鮮時代のチョン・ウチが、500年後の現在、封印から解き放たれ、妖怪と戦う活躍ぶりを描いた映画。古典英雄小説「チョン・ウチ伝」をモチーフに現代を背景にリメーク。出足快調の報道
 3位、アメリカの公開(12月25日)より早いの!? 日本じゃ3月らしいのに。ま、よくあること。
 4位は「12モンキーズ」等のテリー・ギリアム監督によるファンタジー。撮影中に主役のヒース・レジャー(「ダークナイト」は凄かった!)が急逝したが、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの3人がその後を受け継ぎ、撮影が再開された。日本公開は1月23日。
 5位と10位、日本映画の売れ筋はこのセンですか?
 8位は往年の人気アニメの実写版コメディ。
 8位、10位、公開前なのにもう数字が出ているのはなぜ? 一部先行上映?
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