ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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副詞<チャジュ(しばしば)>は形容詞<チャッタ(頻繁だ)>からの転成なのかー!

2010-08-02 23:58:37 | 韓国語あれこれ
 韓国語の先生に、韓国語の副詞の種類や、その表記法等について教わりました。

①単純副詞잘・참・아주・퍽・거의・매우・곧など
②合成副詞곧잘・잘못・아마도・너무나・반짝만짝・껑충껑충など
・・・と、これはまあよいとして(まだまだ知らない言葉は多いのですが・・・)、問題は次。

③転成副詞=形容詞が副詞に転化したもので「~히」「~이」「~리」「~오/우」という形をとる、ということですが、

「~히」=~하다形容詞の転成。간단히・넉넉히・조용히・똑똑히・꾸준히など
※しかし、「~하다」の直前がㅅパッチムの場合は「~이」となる。반듯이・따뜻이・뚜렷이・버젓이・깨끗이など
 注:반듯이(しゃんと)は반듯하다(まっすぐだ)の転成で、반드시(必ず)と発音は同じだが意味は異なる。

「~이」많이・높이・가까이・굳이など

 ↑この「~히」「~이」の表記について、韓国人の間でも間違ってしまう例はいろいろあるようです。これについては別の記事で・・・。

「~리」빨리・멀리・달리・배불리など

 ↑これは何とかモトの形容詞はわかりやすいです。

「~오/우」자주・겨우・고루など

 ↑これこれ、これですよ。私ヌルボが「エッ、そうだったの!?」と叫んだのは。
 初級の時からおなじみの자주(しばしば)や겨우(やっと)は、それぞれ잦다(頻繁だ)の잦+우、겹다(限度を越す、あふれ出る)の겨+우なんですと。また고루(均等に)も同様に고르다(均等だ)の転成とのこと。いやー、全然知らなかったですねー。
 「~오」が付く例は示されませんでしたが、するともしかして바로(まさに)は바르다(正しい。まっすぐだ)に由来するということですかねー。

 なお、以前からヌルボは너무(あまりに)は넘다(越える。度が過ぎる)が変化したものだろうと何となく思っていたのですが、先生は「넘다は動詞なので違います」とのことでした。
 今まで知らずにいたことや、思い込みの間違いに気づかされたレッスンでしたが、先生の言によると、韓国人も大方は言葉の由来など意識しないで使っているとのこと、韓国語学習者の皆さんもこれまでのヌルボと同様の人が多いのでは、と思いつつ記事にしたというわけです。

 なお、上記の延長でいろんな副詞の使用例が提示されました。その中で、なるほどな~と思った例をひとつ紹介します。次の(A)と(B)の意味の違いは?

(A)그 사람 마음이 따뜻하게 느껴져.
(B)그 사람 마음이 따뜻이 느껴져.


(A)は、「その人は心が温かいと感じられる。」 ※温かいのはその人の心。
(B)は、「その人の心が、温かく感じられる。」 ※温かいのは自分の感じ方。
コメント
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