昨年末から、2年あまり休止していた音訳を再開した。図書名は「百年の孤舟」 著者 志賀 泉 。福島第一原発の事故を題材にした短編小説集。5月半ばにやっと2校正を終えた。 5時間33分。しんどいと思うときもあったけど、勉強させてもらってる、いや本気でそう思う。じゃないと出来ることじゃないよ。
サピエ図書館にアップされるのは、も少し先になるらしい。それにちょっとちょっとなのは、アップされても健常者はアクセスできない。どんな方がこれを聞かれるのか、どんな感想をもたれるのか(小説の中身は良書だけど、読み手がねぇなんて)知る由がない。
出来上がりは 5時間33分でも 、おそらく10倍くらい、いやそれ以上の時間がかかっていると思う。上手な人はもっと少ないけどね。
自分の行っていることの手応えが見えないのは少し寂しい。だけど文字を読めない視覚障害者や、肢体障害者の便宜に貢献できるなら、少しでも心を癒せるなら、も少しつづけよう。