どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「食人族」

2005年07月30日 | 映画
今日は仕事入らずに休みとなった。DVDで「食人族」という映画を見る。しかも完全版。
この映画を初めて見たのは中学生の頃か?昼休みだったか放課後に学校の近所のお金持ちのお坊ちゃん家に行って、何人かでビデオで見たのを覚えてる。まだまだウブだった僕らにはちょいとトラウマ的映画でもあった。見事に実話のドキュメンタリーなんだと信じてた。その反面信じたくもなかった。微妙な感覚だった。食人族が怖かったのではない。逆にドキュメンタリー班の人間もなんか酷い連中でなんとなく自業自得な感じもあったから。だけど最後に女の人がレイプされ首チョンパになる所は衝撃的でした。あっという間に訪れる死というのがあまりに唐突でありリアルだったのです。今日、改めて見てみた訳ですが、驚く程その衝撃度は失われていない。嘘ドキュメントのヤラセだとは分かっているけども、妙に美しい音楽や荒々しい画面と絶妙なありえない映画的きっちりした構図や編集はなんだか嘘っぽくもありリアル。リアルなものと虚構が逆転するかのような感じがお見事でした。
最近は本物の殺人映像がネット等で見れちゃったりしてる時代ですが、これらの映像もあまりに唐突に訪れる死はリアルというよりも嘘のようにさえ見えてしまう。
そして見てしまった事に対して後悔して、見たものは嘘だと思いたくなっちゃうのです。二度とそういうものは見たくないと思うのですが、何故かそういうものって見ちゃいけない!と思う反面、どうしようもなく見たいというような衝動もあるという点が無いとは言い切れない。
そういう感覚をうまく映画に取り入れた凄い映画だと思う。「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」はこの映画の手法を最近になってうまく使用した映画だと思う。しかし、衝撃度やインパクトでは「食人族」には負けていますね。戦争やテロが激化している現代こそ、この「食人族」で描かれたテーマが際立ってきているとも思える。映画の中のアメリカ人とベトナム戦争での一部のアメリカ兵との似た所が現代のイラクでの一部のアメリカ兵とも重なる点があるから。
なんともやるせない感じ。音楽が見事にそれを表現していたようにも思える。
でも、この映画はもう見たくないなぁ。
ちなみにこの食人族はパート3まで出来ているらしい。なんとパート3の副題は食人族VSコマンドーというらしい。喰われる前に殺レ!地獄の密林で衝撃の異種アルティメットバトル勃発!っていうコピーは驚き!なんじゃそりゃな感じだな。笑える。だから、ちょっと気になる映画でもあります。まぁ、見ないでしょうがね。

コメント

「イノセントブラッド」

2005年07月30日 | 映画
深夜に「イノセントブラッド」を見る。かなり忘れていたが見始めると、とても楽しい愉快な吸血鬼映画でした。笑えてちょっぴり物悲しい所もあるユニークな映画。吸血鬼に変身すると目が光るという分かりやすい展開ですが、目が光った時の表情が格好イイ!しかも色んな色に光るのですわ。主人公の女吸血鬼もセクシーで良いが悪者のマフィアのボスの吸血鬼のお間抜けで愛嬌ある吸血鬼ぶりが面白く良かった。だけどもやっぱりD・アルジェント監督の登場シーンでの彼の骸骨のような顔での笑顔は一番恐ろしい。しかも笑える。久々に見直したのですが想いの他、面白い映画でした。しかし、主演女優のアンヌ・パリローさんは何処へ行っちゃったんでしょう?最近はどんな映画に出てるのか全く知らないなぁ。

コメント