どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「デリリウム」

2009年01月07日 | 映画
DVDで72年のイタリアのジャーロ映画「デリリウム」を鑑賞。昨年購入したTRUSH-UPって雑誌で紹介されててジャーロ映画の傑作!とあったので興味を持ち見たかった映画。
たしかに傑作な映画でしたよ。かなり倒錯した内容の凄い映画でした。この映画唐突に殺人が起きたりするのはまぁジャーロ映画の定番ですが、冒頭で犯人が普通に見せられて分かっちゃいます。僕はジャーロ映画っていうのは犯人が分からなくて誰なのか?という興味で見る映画が好きだったんですが、この最初から犯人が分かっちゃう展開はどうなのか?と思いましたが、だんだんとよく分からない犯人は誰的な謎解きではない奇妙な展開に異様な雰囲気を感じつつ最後まで一気に見ちゃいました。ラストで怒涛の倒錯した大ドンデン返しが待っており、こりゃ凄いジャーロ映画だ!って唸っちゃいました。
まぁ流石に途中でなんとなく読める部分もあるんですけど、まさかそういう展開になるとは・・とここでは書きませんが、なんとも切なくも異常で倒錯したラストでした。
イタリアの美人でエロい女優があんな手やこんな手で次々と殺されてゆきますが、かなり露出の多いエロティックな殺され方をしております。とにかく脱ぎっぷりは凄くて途中だけ見てるとポルノ映画見てるみたいです。
エロい人はみんな出てきては殺されちゃいます。とても美人の可愛い女学生だけは殺されなくて良かったな。と思いましたよ。
見ていて思ったのは警察がアホすぎで、なんちゅう展開よ。と思いました。容疑者は逃がすし全然真相に迫らないし犠牲者は増えるしね。奥さん役のリタ・カルデローニの眼力が凄い。
今日見た映画はイタリア版でしたがアメリカ版とフランス版っていうのもあってそれぞれ少し違うらしい。
TRUSH-UPの付録に付いてたDVDでそれぞれの違いは見れたのですがフランス版の展開が凄いそんな殺され方ってあり?って感じの内容で一体どういう映画なんだ!と思った程。
ダリオ・アルジェントのジャーロ映画の傑作「サスペリア2」より前にこんな凄い映画があったんですね。

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