どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「アデルの恋の物語」「屋敷女」

2009年03月21日 | 映画
指の痺れが酷くなってきて治らないので朝から病院に行って来ました。しかし、また凄い混みようで2時間半待ちだと言われる。しょうがないので一旦帰宅して待つ事にした。時間潰しに近くのレンタルビデオ屋に寄りいくつか見たかった映画をレンタルしてからスタ丼家にてミニすた丼とミニサラダを食べる。ミニでも量の多い店だからこれでお腹いっぱい。家へ帰ってゆっくりしてから再び病院に行き暫し待ち。症状があまり良くならないと告げるとリハビリ方法を一部変更する事となりました。全身マッサージがウォーターベッドによるマシンに変更。それから首の牽引をやる事になりました。以前にこれをやったらすぐに良くなったので今回もこれに期待しています。まぁ少しやる事が変更になっただけなので大きくは暫くは変わらないと思うんだけども早く良くなって欲しい。今週は明日から3日連続仕事だが、その後は少し休めるので治るといいな。
お家に帰ってから早速レンタルしてきたDVDを見始める。
まずはフランソワ・トリュフォー監督の切ない恋愛映画「アデルの恋の物語」から。イザベル・アジャーニが美しい映画ですが彼女がどんどんと狂ってゆく様が哀れであり恐ろしい映画。キチ●イな演技をさせたらアジャーニさんは素晴らしいですね。「ポゼッション」という映画も凄かった。「アデルの恋の物語」は映像的にも音楽も衣装も美しくなんともはかない良さがあり、好きな映画です。手紙を書く場面が印象的で、自作映画「愛と憎しみの果て」の手紙場面では記憶だけを頼りに真似してみたという場面です。この場面をちゃんともう一度見たくて借りたので全編を見直すのでなく、まずはその場面を探して見ようとしたのだが、思ってたよりそんなに凄い印象に残っていた場面とは違っていた感じがした。ラストを見直してやっぱりこの映画、なんか好きだなぁ。と思いつつ、なかなか見直すには気合いがいるというか根性がいるな。と思い全編見直すのはやめておく。

それから別のフランス映画を見る事にしました。見た映画は「屋敷女」という映画。
何かの映画を見に行った時に劇場で予告篇を見て興味を持った映画。この映画も切ない狂気が描かれてるような印象で主演が「ベティ・ブルー」のベアトリス・ダルでした。この女優も狂気を演じるのが上手い人です。
歳をとって更に表情に殺気が宿っているように思えた。映像が冷たく美しく、展開が実にスローでじりじりといらつくようなテンポで進みます。この独特のテンポとスタイリッシュな映像が実に良かったです。
しかし、内容は完全なるスプラッターホラー映画でしたね。血糊の多さと残酷描写は凄まじいものがありました。妊婦さんには絶対に見せちゃいけないような映画でした。肩凝り酷くて変な緊張とかが良くない今の僕にもあんまり良くない系な映画でした。ただ内容的には予告篇を見た時に想像したものから大きく違いは無く、オチも思った通りだったのでそこまでいく展開のじれったい感じとねちっこい描写に嫌悪感みたいなものが良い意味でも悪い意味でも感じられました。最後はなんとも救いの無い終わり方ですが、途中経過も十分すぎる程、救いの無い展開だったので、逆にちょっとした救いのようなものも感じたり。狂気のベアトリス・ダルの芝居、表情は凄くて、どこか切ない哀しみみたいなものも感じれたりはしたんだけれども、ちょっと映画的にスプラッターホラーの方向に振り切れすぎていて感情移入的な残るものは少なかった。
狂気の切なさと美しさではイザベル・アジャーニの方に軍配が上がりました。

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