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どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「ゼロの焦点」

2009年11月27日 | 映画
今日は休み。1日のんびり過ごしてから映画を見に行きました。
「ゼロの焦点」という松本清張の100周年記念という映画。彼の原作の映画は何か過去に見ている筈だが、何を見たのかなんて全く覚えてないので、本当に新鮮な気持ちで見る事が出来ました。
見た感想は日本版ジャーロ映画って感じでした。犯人は誰だ?っていう謎解きと共に犯人の動機って何なの?って所が解明されてゆくのが見所であり犯人側にも感情移入して見るのが面白い映画。
サスペンス効果は思ったよりも控えめでしたが「ハロウィン」のマイケルみたいな殺しの場面が出てきたり怖いというよりは何か僕にはちょっぴり笑える?場面もありました。最初の死体のよく見えないけどチラリとは見える見せ方が一番が生々しく感じたな。そして犯人の黒い手袋も定番で良いです。
ジャーロ映画って最近全然作られなかったというか邦画では見れなかった感じなので、それをやった所が何か良かった。
役者の女優陣も良くて中谷美紀の後半の表情が凄く迫力あって良かったな。
広末涼子の芝居はいつもとあまり変わらないものでしたが所々でとても良かったと思いました。
犯人は誰か等、詳しい感想を書くとネタバレになっちゃうので書きませんが、犯人は途中で大体分かっちゃいました。怪しげな人物がもっと出てきてくれればアレだったんだけど犯人探しの面白さより犯人側の感情を描く方に力を注いだんでしょうね。
そういう意味では良かったんだけど映画的には意外性があまり無くてオーソドックス過ぎる気もした。
この結末はなんで予想出来たんでしょうか?既に一度見た事あったのかな?全く記憶には無かったんだけど。
映像的には昔の時代の風景を上手く再現しており何気に自然に風景やら雪等を見せていたのが良かった。
仕事的な見方をすると何気に大変そうな合成を結構やってるなぁ。と感じたりした。ただ一番の見せ場でもあるシーンが合成だったのは少し残念な所でもあった。
原作のテーマ自体が今の女性が本当に感情移入して共感出来るものかどうかが、今という時代が大きく変わっているから分かりませんがどうなんでしょうね?

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