どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「ドクター・モローの島」

2010年03月26日 | 映画
DVDで「ドクター・モローの島」を鑑賞。面白い映画だとは聞いていたが見るのは本日が初。
AIP制作のB級映画。なんか見ていて昨年の怪奇劇場5で見た「死体牧場」を思い出す。っていうか殆ど一緒。
そういえばこの映画を見て思いついたとか言ってたよなぁ。そんな訳で見ながら「死体牧場」との違いやらを分析?しつつ鑑賞。(どんな特殊な見方をしとるんじゃい!)
映像で見せる語り口は良いが前半はちょっとタルい展開。しかし少しずつ面白くなってゆく。半分人間な獣人間達のキャラとか風貌が独特で良い。そして彼らの方に感情移入が出来てきます。最初は博士の考え方にも共感等出来る所はあったのですが、後半は共感出来ませんでしたね。だんだんと理性を無くしてゆく博士と理性を持ってゆく獣人間の対比も面白いです。
B級映画ではありますが物語がちゃんとしていて面白く、メイクやスタント、美しい島の風景に炎上に紅一点の女優に見ていて飽きない見せ物映画。そしてちょっぴり風刺というか教訓も含まれてるような分かりやすい作品でした。
CGなどが無かった時代の映画なのでライオンやらトラなどの猛獣と獣人間のメイクを施した人間スタントマンがガチで取っ組み合ったりしてる場面が一番凄いなと思いました。どの程度調教されてる動物達を使ったのか分かりませんが今ではまずこんな撮影は出来ないであろう場面でした。
ラストはなんだか無理矢理ハッピーエンドで終わる感じでしたが、結局博士の実験は時間が経つと元に戻っちゃうという事なんでしょうかね?最後に一瞬写るヒロインの表情がちょっと獣っぽくも感じたり・・。
映画を見終わってこの映画のレビューを調べて読んだりしてみたらラストは別バージョンがあるという事を知る。そしてそちらの方がみんな良かったと書いてある。どんなラストだろう?と更に調べると・・なんと!「死体牧場」と同じでした!
ここではラストについて詳細は避けますが、その方が僕も良いと思います。そうでないとヒロインの存在の意味が無いですもんね。
ヒロインの女優の顔が時々、我が「3人の魔女」の主役のHさんに似てると思ったりました。

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