どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「PIGGY ピギー」

2023年09月27日 | 映画
仕事帰りに新宿寄って気になっていた映画「PIGGY ピギー」を鑑賞。画角は4:3のスタンダード・サイズでした。映像は美しく綺麗でしたが内容は陰湿なイジメとか苦しくなるような展開。結構テンポ良く前半は進み話も読めると思ってたら中盤に来て全くこの先どうなるんだろう?という流れになり色々と想像を裏切る展開に目が離せなくなる感じで最後まで見る事が出来ました。登場人物の皆が色々な側面を持っていて驚きや心を揺さぶるものがあり脚本がとても良かったと思います。演出に音楽や音響効果の使い方も良かったですね。
そして何より主役の太った女性の芝居が素晴らしくて惹きつけられました。
詳しく内容書いちゃうのはアレなので伏せますがホラー映画の要素はあるけど生々しい人間ドラマでした。単純にリベンジ系ホラーを期待してましたが、それを上回るドラマや深みがあってかなり良かったです。
劇場は結構席埋まってて隣にいたサラリーマンの呼吸や鼻息が煩く感じる程で途中で何度も気になって注意をそがれる鑑賞だったのは少し残念でした。







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「二トラム/NITRAM」

2023年09月27日 | 映画
1996年にオーストラリアで起きた無差別銃乱射事件の犯人について描いた映画「二トラム/NITRAM」を5.1ch 大画面にて鑑賞。
事件についての詳細等は知らなかったのですが主人公マーティンの名前を馬鹿にして逆さに呼んで二トラムって言うあだ名だったんですね。淡々とどうにかしたいけど、どうにも出来ない元々少し精神的に幼く癇癪持ちのような男の苦しい環境や日常が描かれてゆきます。なんか優しい一面もあったり感情移入も出来る部分もあり興味深く徐々に入り込めました。特別に環境が劣悪だったとかでは無くどちらかというと普通だとも思うのですが家庭や社会に対しての居心地悪さみたいなものは良く伝わりました。だけど結構迷惑で困った奴で近所にいたら大変だなとも思えました。実は家の近所にも大声で発狂して叫ぶ男がいて変な事件とか起こさなければ良いけど…って思ったりしているのですが。
そんな男が最終的にどう追い詰められて事件を起こしたのかの過程がじっくりと描かれて主役の芝居や存在感もあり見応えがありました。事件そのものは殆ど見せずに描かれています。映画を見た後に事件についてWikipediaで調べてみると映画で描かれていた以上に事件の詳細が分かり、その凄まじさに驚きました。何にせよ被害に遭った方々の事を考えると犯人は許されるものでは無いと感じました。映画も美化はしてはいないけれど、何処まで真実が描かれているかは実際には分からない部分も多く推測でしか無いですね。そんな違和感は見てる時から感じるものがありました。何にせよ色々と考えさせられた映画でした。






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