「ぼくのエリ」や「ボーダー 二つの世界」と同じ原作者という事で興味を持っていた映画「アンデッド/愛しき者の不在」を鑑賞。


淡々とした展開で写真のように綺麗な映像と不穏な音楽と音響で何が起きようとしてるのか?起こるのか?と惹き付けられますが、なかなか全貌が見えてきません。謎の電波障害のようなノイズと停電等の異常現象が起きて死人が何故か生き返るという展開になります。子供を亡くしたばかりの母とその父。朝まで元気だったのに事故で母を亡くした家族。パートナーを亡くした老婦人。のエピソードが同時進行で描かれてゆきました。
亡くなった愛する人には戻って来て欲しいと願う気持ちはとても共感は出来るものがあり心にグッと来るものはありましたが言葉を発しないとか生きているけど廃人のようでゾンビのように腐ってきているとか何かとても悲しく苦しいものがありました。そんな静かに胸に来るものもあり地味に良かったんですが最終的には人を喰うというような凶暴性も見せたりで結局ゾンビ映画なのかぁ。というのが個人的にはちょっと残念でした。定番なゾンビと同じ展開は無くても充分良かったのに…ってね。だけど全体的には切なくも胸に来るものもある静かだけど良い映画でした。

