どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「アイデンティティー」

2022年12月19日 | 映画
多重人格ネタの映画で初めて見た時は全然知らなかったので、どうなるのか?とオチが読めずドキドキハラハラな謎のホラー映画のように楽しめた映画「アイデンティティー」を久しぶりに鑑賞。全編雨が降ってる陰影とネオンの色彩がとても良く緊張感ある映像に味のある役者陣の芝居が見応えのあるお気に入りな映画でした。久しぶりに見ても物語の展開に惹きつけられて面白く見れました。オチは知っているんだけど最後のドンデン返しは盛り上がりました。そしてオチは覚えていた筈ですが更なるドンデン返しがあったのは忘れていて、そんなラストだったのか!と再度驚きと共に見終える事が出来ました。
かなり完成度の高い映画だと思いました。
似たようなオチの映画は他にも色々ありましたが、やっぱり今作は素晴らしい。脚本に役者に映像に音楽に演出が見事でした。
今作の監督の他の映画は何があるのかな?と調べたら「ウルヴァリン」の監督もやってました。そして「インディ・ジョーンズ  」の最新作の監督もやっている事が判明。
安定した面白い映画を色々と作られているので期待出来そうで楽しみです。





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「昼顔」

2022年12月18日 | 映画
美味い日本酒を貰い寿司食べながらフランス映画をまったり鑑賞。見た映画はカトリーヌ・ドヌーブ主演のルイス・ブニュエル監督作「昼顔」です。有名な映画ですが見るのは初でした。欲求不満の不感症?の人妻が性に目覚めて売春に走るというようなエロい内容でしたが夢と幻想に妄想のようなものも入り混じって前向きなのか後ろ向きなのか見方によってはどっちとも取れる展開でした。カトリーヌ・ドヌーブがとても綺麗で美人さが際立ってました。
衣装なんかも印象的で銀河鉄道999のメーテルのモデルになっているのは今作の彼女だったんだな!と分かりました。メーテルの実写版が見れたような印象を受けました。時代性を感じる内容で今見て何か凄く良いとか思えるものは少なかったけどオシャレで興味深い映画でした。






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「アデルの恋の物語」

2022年12月18日 | 映画

イザベル・アジャーニのデビュー作でフランソワ・トリュフォー監督の映画「アデルの恋の物語」を久しぶりに通して鑑賞。

美しい撮影でシンプルながら流れるような展開で感情移入しても見る事の出来る切なく悲しい恋物語でした。何か共感出来る部分とストーカー的で恐ろしい部分もあったりして複雑な感情になりつつ見れる胸苦しい物語です。これが実話だという事で重い気分にもなるしラストでは何か救われたような気分にもなる不思議な魅力のある映画です。アジャーニの美しさと狂気は今作でも発揮されていて見応えある芝居を見せてくれています。印象深い場面の多い好きな恋愛映画です。
 




 
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「レイジング・ケイン ディレクターズ・カット版」

2022年12月17日 | 映画
ブライアン・デ・パルマ監督の映画「レイジング・ケイン」のブルーレイにディレクターズ・カット版というのが収録されているというので気になっていたのですがブックオフで見つけて衝動買いしちゃう。
どうやらファンの方がオリジナルの脚本の構成を元に勝手に再編集したものをデ・パルマ監督が見て気に入りブルーレイの特典として収録するようにと働きかけたものだとの事。初めて劇場で見た時は少々混乱しつつも衝撃的でスリルとショックを満喫出来た映像と編集が監督らしいトリッキーな映画で気に入りました。DVDも持ってて何度か見てたので覚えている箇所の多い映画でした。今回ディレクターズ・カット版というのを見て新たな知らない場面が見れるというのは無かったけどアレこんな始まりだったっけ?とか色々と構成が変わっていて違いを感じつつ忘れていた流れに驚きを感じたりして興味深く見れました。前半の流れはスピーディーなデ・パルマ節全開なものとなってましたね。だけどオチは知っちゃっているので大きな驚きは無し。どちらのバージョンで見た方が良いかは初見じゃないと分からないし、どちらが正解だったかは正直分かりません。今回の編集では奥さんの方の背景に関しては前半で分かりやすくなってたとは思います。混乱しちゃうのは公園から車で移動する中で殺されちゃうママ友が何人かいて誰なのか分からなくなった所かな。
忘れてたけど警察側のやりとりの流れが今回見応えを感じて長回し1カットとか良かったです。冷静に考えると恐ろしく感じてたジョン・リスゴー演じる多重人格者は見方を変えると哀しくも切ない部分もあったりしてラストに出てくる女装した人格は実は天使的な守る側のものだったんだなぁと感じる事も出来ました。登場のさせ方は怖い印象だけどね。
特典映像のインタビュー集なんかも興味深く見れました。






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「ヴァンパイア 最後の聖戦」

2022年12月14日 | 映画
公開時に小さなスクリーンの劇場で観たジョン・カーペンター監督の映画「ヴァンパイア 最後の聖戦」を大画面にて鑑賞。
DVDは持ってたけど左右を切ったトリミング版だったのでシネスコ・サイズで見るのは劇場以来かな。CSでHD画質で放送されたのを録画したのでした。
何度も既に見てるので覚えている場面も多いのですが後半少し忘れてた流れもあり楽しめました。音楽もとても良くて大好きです。中盤ちょっと怠く感じる面もあったけど。今作の女吸血鬼となるシェリル・リーの存在感がとても良く魅力的でした。
ヴァンパイアのボスよりも良かったな。
ジェームズ・ウッズも良い感じで全体的にB級娯楽映画的な面白さに満ちたカーペンター監督らしい映画ですね。
別監督の撮った今作のスピンオフ映画も見ましたがかなり忘れてます。普通に楽しめる映画だったと記憶してますが。




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「シークレット・ランナー」

2022年12月13日 | 映画
サマラ・ヴィーヴィングという美人だけど顔がなんか怖くて狂気の芝居が素晴らしい女優さんが主演という事でジャケ買いした映画「シークレット・ランナー」をDVDで鑑賞。結構映像と編集だけで現在過去の流れを上手く描いたサスペンスと後半はアクションもある映画でした。まぁまぁズルズルと見れちゃうんですがパッケージの裏の荒筋を読んじゃってたので1時間分ぐらいは先が大体読めちゃったのは残念でした。
マフィアに狙われてる逃亡者って設定のくせにハリウッド・スターになってたり何だか都合の良い突っ込み所満載な流れだったりしました。そもそも何で狙われてるのかとかも謎で理由も結局説得力無し。よくそれまでバレ無かったというか逃げ切れたね。って思えるものでした。そんな脚本の設定や流れはイマイチだったけど編集の巧みさでそれなりに面白くは見れました。
結末も読めたけどまぁ良い感じに収まりました。サマラ・ヴィーヴィングはヌードも披露して頑張ってましたが魅力は他のホラー系映画なんかの方がもっと出ていたと思います。ウド・キアも出てましたが彼は短いながらやっぱり良い味と存在感を出してました。今作では何気に主人公の男を支える知らない女優さんが設定的には都合良すぎだったけど存在感あって良かったです。






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「パジャマ・パーティー・マサカー 血の春休み」

2022年12月11日 | 映画
ブックオフで「スランバー・パーティー・マサカー」かと思いきや違った「パジャマ・パーティー・マサカー 血の春休み」というきっとつまらない映画であろう映画をついジャケ買いしちゃい鑑賞。
「ファンタズム」のレジー・バニスターと「バタリアン」のリニア・クイグリーが出てましたが、どちらも対して活躍せず。リニア・クイグリーさんは前半で呆気なく殺されちゃいます。一斗缶を叩いたような効果音と共にしょぼく。久々に彼女の姿を見れましたが随分と老けてた印象。2006年のJVCのビデオ撮りの自主映画みたいな映画でした。まぁくだらないと分かって見てたので良いですが実にアホらしい展開のホラー映画でした。後半パジャマ姿でワーキャー逃げ惑いパニックになる様は怖いというより笑えるような面白さはありました。中途半端にヌードになったり手で隠したりとまぁまぁ綺麗なお姉ちゃん達が賑やかに騒いでたりします。そんなバカっぽい行動を色々とやらされそれなりに真面目に演じている姿が良い感じでした。
まぁ内容は暫くすると忘れちゃうでしょう。特殊メイクは部分的に頑張りが見えました。全然緊張感の無いサスペンスとどうでも良い犯人像と謎が後半に凄く分かりやすく台詞と回想場面で説明されます。
生き残ったヒロインの意味深な台詞で締め括られました。全体的に怠いけど自主映画っぽい頑張りと楽しさみたいなものは少し感じれたかな。








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「タイムリミット 見知らぬ影」

2022年12月11日 | 映画
GEOでジャケ買いしたブルーレイでドイツのサスペンス映画「タイムリミット 見知らぬ影」を鑑賞。車に爆弾を仕掛けられて後部座席には子供が乗っていて…という絶対絶命な状況でどうする?どうなる?と最後まで息を呑む展開で面白く見れました。
警察側にも対立があったりで緊迫感が増しました。後半で犯人側の正体が明らかになりますが、ちょっと強引な流れにも感じたかな。だけど脚本が良く出来ていて人物関係もしっかりしていたし役者陣も迫真の演技で見応えありました。
殆ど何も知らずにジャケ買いしたので予想外の当たりを引いた感じで楽しめ満足出来ました。




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「MEN 同じ顔の男」

2022年12月10日 | 映画
今日は疲れてて日中は寝てばかりでした。
予告編を見て気になっていた映画「MEN 同じ顔の男」をレイトショーで鑑賞。
深度の浅い主人公以外にピントの合っていない美しい映像とカメラワークでジワジワと謎の流れから背景等が見えてくる興味深い内容でした。だけど少々じれったくもあるものもありました。色々と先も見えてくると主人公の性格に感情移入しづらい面もあったりで傍観するような感覚もありました。不穏な展開が続き後半ホラー映画っぽくもありましたが主人公の罪の意識が生んだアレという感じでアレの正体はシンプルに愛を求めていた〇〇って事で何があったのか分かりませんが理解や愛が足りなかったのか悲劇的な結果を生み苦しむ事になったという複雑な気持ちにもなる冷たい感覚を残すラストでした。
色々と比喩を込めたものが出てきて意味深に描かれてました。
シンプルだけど複雑な見応えある心理スリラー映画でした。





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「処刑人」

2022年12月09日 | 映画
随分と昔に一度見た筈だが面白かったけど詳細は殆ど忘れていた映画「処刑人」を鑑賞。時間軸を変化させた編集や音楽との合わせやビジュアルで斬新な面白さを見せてくれる内容的には劇画チックな映画でした。CMみたいに見せたい絵になる所だけを繋ぎ合わせたような印象もあってフェードアウトが多く何かじっくりと登場人物に感情移入出来るような作りでは無かったけどユーモア感じる面や憎めないキャラクターだったりもありミュージックビデオ感覚で楽しめる映画でした。正義の殺し屋というか天使と悪魔の紙一重な所を描いてますが冷静に考えると恐ろしくも正しくも思える考えさせられるものもありました。
複雑過ぎる悪に対してスカッと解決させる対抗策として気持ちの良いものも感じれます。そんな正義か悪かどっちか分からない世界に引きずり込まれるウィレム・デフォーの刑事が興味深く面白くも見れました。女装したり変態的な解放感と可笑しさを相変わらずな怪演で見せてくれてました。イケメン主役の2人もとても良かった。
続編もあるようでブルーレイをゲットしたので見てみたいと思います。




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「ストリート・オブ・ファイヤー」

2022年12月06日 | 映画
久しぶりに大好きな映画「ストリート・オブ・ファイヤー」を5.1ch 大画面にて鑑賞。見始めると一気に最後まで惹き付けられる音楽と映像と編集と役者陣の娯楽作です。ダサ格好良いキザな面もあります。
最後のコンサート場面では感動して涙も滲みました。全てセット撮影されたという人工的な照明とか美術がどの画も素敵です。
全編ジュークボックスのように今や懐かしの音楽が流れていてミュージックビデオ的な80年代らしい映画だと感じました。






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「殺しを呼ぶ卵 [最長版]」

2022年12月04日 | 映画
ポスター見て気になっていた映画「殺しを呼ぶ卵 [最長版]」を鑑賞。内容とか殆ど知らずにジャーロ映画だと思って見たのですが冒頭から斬新な演出で惹き込まれ、どういう展開になるのだろうと面白く見れました。テンポ良く映像的にもポップアートっぽい前衛さや音楽で興味深く見れていたのですが…いつまで経っても全貌というか先が見えて来ずで一体何処に向かおうとしているのか?殺人場面は冒頭以降全然無いし犯人は分かっているし…養鶏がどう絡んでくるのか?って謎過ぎる展開が長すぎて集中力も切れてきました。
とても可愛いエヴァ・オーリンが見れるので何とか睡魔には襲われませんでしたけど。そして後半で一気に全貌が判明する驚き展開が待っていました。衝撃というよりも唖然とするような展開で変な映画だったなぁという印象です。
耳障りな音楽と養鶏場のリアルな鶏殺戮場面が衝撃でした。普段目にしないから知らないというか色々と現実で目を背けている事柄なんかが生々しく描かれていました。
交通事故の場面も短いけど生々しく印象的。
今回見たのは最長版というものでしたが、何処が長くなっていたのでしょう?ちょっと中盤が長過ぎとも思えたので、その辺りを短くしていたなら短い90分版というのでも僕には良かったかもしれません。









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「マッドゴッド」

2022年12月04日 | 映画
久しぶりに新宿まで出て見たかったフィル・ティペット監督の「マッドゴッド」を鑑賞。全編コマ撮りの映画かと思ってましたが適材適所で色々な特殊効果を取り入れた全カットに拘りを感じる映像が新鮮で脳味噌で感じるような衝撃的な映画でした。
正直物語についてはよく理解までは出来てはいませんが台詞の無い映像だけで見せる世界観にハマってしまえば内容なんてどうでも良いというか面白く見れました。
世紀末の地獄のようでもある世界観は見方を変えれば現実社会のようでもあり、そんな中でもそれぞれ何とか生きているような感じが逆にリアルに感じる面もありました。随所に妙なユーモア感じる所もあったりで憎めない映画に仕上がっていて見ている途中からコレは凄い映画でお気に入りな一本となるなと実感。凄く久しぶりに映画のパンフレットも高かったけれど購入しちゃいました。
何気に音楽もとても良かった。そしてアレックス・コックスが出演しているのも知らなかったので驚きでした。
アナログな血の通った汗や汚物等CGには無い質感が出ているのが好みでした。デジタル合成も使ってますが微妙な映像の荒らしや質感の拘りが良かったです。この微妙な感覚というのが最近の若きデジタル作家には無いんですよね。




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「フリークス 能力者たち」

2022年12月03日 | 映画
DVDでジャケ買いした映画「フリークス 能力者たち」を鑑賞。スピルバーグが見出した気鋭の監督コンビが放つSFアクションとのキャッチコピーに惹かれたのだが内容は案外地味に展開するもので監禁もの?って感じでなかなか先が読めませんでした。
ちょっと全貌が見えず面白さにハマらない感じもありましたが途中から興味深く好きな要素が色々と加わり盛り上がりました。だけど何か感情移入が微妙なせいか感動的な要素があるのに感動出来ずみたいな感じでした。
「10クローバーフィールド」と「炎の少女チャーリー」を足したような内容の映画でしたね。
主演の少女役の女優はとても良かった。
超能力少女映画は好きなのでもっとハマれると思える要素はあったんだけど他映画と似てるからかまぁまぁといった印象。
リメイク版「炎の少女チャーリー」よりはちょっと良かったかも。





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「ダーク・ブラッド」

2022年12月03日 | 映画
リバー・フェニックスの遺作となった未完成映画で撮影出来なかった部分は監督のナレーションで補って形にした「ダーク・ブラッド」という映画をDVDで鑑賞。
撮影が美しく広大なロケーションと気怠い不思議な時間が進む物語でズルズルと行方を眺めるような映画でした。リバー・フェニックスの存在感も良くて惜しい俳優を亡くしたなと再認識。
物語自体は撮影が終わってないので穴が抜けた印象ではありましたが監督のナレーションで語られるので全体像は掴めました。だけどそんなに面白いものとも思えませんでした。キャラクターの背景や核実験や先住民の話等と興味深いものはありましたが心にグッと来るまでの感情移入や共感というものまでは無かったような気がします。全部しっかりと撮影されていてもどうだったかとも思います。印象に残る場面は撮られていたとは思いますが。
監督も後に大病を患い、この未完の映画を後世に形として残したいとの想いで完成させ既に亡くなられたようですが立派だと思うし形として見れて良かったです。
後で知ったのですが監督は「ザ・バニシング〜喪失〜」を撮られた方だったんですね。壊れた夫婦関係を描くのが上手い監督ですね。独特の空気感を持っていたと思います。それは今作にも出てました。






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