「インフェルノ」

アルジェント監督の魔女3部作の２作目の映画「インフェルノ」を久しぶりに7.1ch の大画面にて鑑賞。子供の頃にTVで予告編を見てビビりまくってた映画でしたが実際なに見たらそんなに怖くは無かった映画です。何か良く分からない感じもある変な映画ですが見直す度に好きになってます。

特に前半部分は最高に好きで映像も雰囲気も展開の流れも素晴らしい。色々な人物が登場しますが次々に殺されてゆきます。そしてそれが何故なのか？とか全く分からないまま最後まで突っ走ります。

途中から主人公的な役割が弟の男になりますがその辺りから何か個人的には面白さや惹きつけるものが半減した印象です。だけど音楽に関しては後半の方が案外盛り上がるものがありました。

最後魔女がやられて終わりだったような印象でしたが見直すと曖昧でしたね。万歳してたし全て魔女の思惑通りとも捉えれます。

思ってた以上に「サスペリア」との繋がりなんかも感じれる部分や美術がありました。あんな造形に照明の家に出来れば住みたいです。

「スリープレス」

DVD持ってるけど2時間の特典映像に惹かれて酔った勢いで購入したブルーレイで映画「スリープレス」を5.1ch 英語版を大画面にて鑑賞。特別画質の向上を感じる訳でも無かったが5.1ch のサラウンド音声はとても良かったです。初めて劇場で観た時は最後まで犯人も分からずでドキドキしながら見れてその年で最も印象に残る傑作と思えました。久しぶりに見直すと犯人は知ってるけどその周りの人々のドラマとしても見応えがあり愛ゆえの哀しみなんかも感じられて深みもありました。今の時代にも通じるメディアに責められどうする事も出来なくなるような恐ろしさや辛さも伝わりました。マックス・フォン・シドーの深みのある芝居がとても良くて見応えがあり、対称的な刑事２人のキャラが活かされていた。冒頭から流れるように誰が主人公になるのか分からないまま色々な殺人が起きてゆきゴブリンのロック調の音楽が盛り上げてくれました。特に列車のくだりは何度見ても良いです。優しい音楽と元刑事の捜査のドラマ部分はしんみり良いし時折コミカルでユーモア感じる場面や音楽もありました。ラストに分かりやすく犯人とその動機が説明されて、そうかぁ〜となりつつ、そしてどうなる？と惹きつけていきなり衝撃的な解決を迎えました。エンドロールが流れつつ色々な伏線の回収もあって満足出来る終わり方です。

全体的に色々とツッコミ所はあるんだけど脚本が見事で謎解き殺人ミステリードラマとしてジャーロ映画として大好きな映画です。

特典映像のインタビュー類は映画見直す前に全部見た。興味深い話も知れたりしたが驚いたのは「サスペリア2」に出ていたあの役者が「インフェルノ」にも今作にも出ていたって事！同じ人とは気付いてなかったわ。

「SMILE スマイル」

怖いと評判で見たいと思っていたホラー映画「SMILE スマイル」を5.1ch 大画面にて鑑賞。元になったという短編映画は見てましたが今作はどんな感じ？と興味深く見れました。タイトルが出るまでの冒頭部分が素晴らしく恐ろしくゾッとするものがあり良かった。本編全部見た後の印象でも冒頭の方が良かったと思えました。

なので本編は興味深くはあったけど長いというか段々と日本の「リング」みたいな内容だなぁという風に見てました。話のオチもなんかアレだったし…物語的な驚きや斬新さはちょっと期待外れ感もありました。

だけど、いくつかの場面で予想もしない斬新な驚きのある映像を見せてくれてオォーっとなるものもありました。

主演の女優さんの名前がソシー・ベーコンという事でもしやと後で調べたらケビン・ベーコンの娘さんだったんですね。たしかにどこか似てました。

だけど芝居的には冒頭に出てきた女優さんの方が真に迫ったものとインパクトがありスマイルが恐ろしく良かった。元になった短編映画にも出てた方ですね。

音響の使い方も良かったけど脅かし場面でやたらJホラー的だったのは少々マンネリ感もあったかな。Jホラーの影響は強いと思います。

「マーダー・ライド・ショー２ デビルズ・リジェクト」

DVDで映画「マーダー・ライド・ショー２　デビルズ・リジェクト」を5.1ch 大画面にて久々に見直す。初めて見た時は１作目との作風の違いに違和感を感じたりしたけどラストはとても良かったのを覚えておりました。逆にラスト以外はかなり忘れていたので新鮮に見直せました。今作も「悪魔のいけにえ」の影響が色濃く出てましたね。話の筋としてはいけにえ2の流れを渋くじっくり深く描いてました。音楽の選曲が渋くてホラー映画というよりも70年代のアメリカンニューシネマか田舎ロードムービー的な感じで今回見直して、その良さをより感じる事が出来て元から好きだったラストの流れもグッと来るものがあり今ではこちらの方がよりお気に入りとなった気がします。編集がとても良くて急に先に飛ぶ省略や音楽と合った短い編集に長い間の緩急等、見事でした。

殺人場面は生々しく衝撃的で血生臭く冷酷でしたが所々で変なユーモアもあり恐ろしさを増していました。交通事故の場面は忘れてたので驚きと共に見れた。全体的に殺人場面はひたすら交通事故のように突然起きる印象でした。

独特の強烈さが今でも健在なロブ・ゾンビ監督らしい映画でした。

何気に脇役も出演者がマニアックで豪華。

インパクトある母役の女優の顔付きに芝居が凄かったんですが後から「ポリスアカデミー」に出てた女優さんだと分かり驚きました。P.Jソールズも出てたようですが、どの役だったのかな？気が付かなかったです。

「宇宙大怪獣ギララ」

松竹の特撮映画「宇宙大怪獣ギララ」を鑑賞。チープでユルユルな宇宙物語から途中で一転し怪獣ものの要素も加わります。ギララという怪獣は写真では見た事あった奴でした。全体的に特撮の完成度は低く合成は特に酷かったけど可愛らしい良さも少しありました。ミニチュア破壊場面とかは素敵です。物語自体の面白味は無くて傍観するように見てましたが片思いの純愛物語でもありましたね。色々と突っ込み所の多い都合の良い展開が続くユルい宇宙と怪獣の映画でした。子供の頃なら宇宙と怪獣が見れてそれだけでも喜んで見たと思います。

「マタンゴ」

学生時代にTV放送で見た事はあったけどモンスターの造形以外は完全に忘れていた映画「マタンゴ」を4Kリマスター版にて久々に見直しました。数々の特撮場面が実に上手く使われていて美術は特に素晴らしいものがありました。そして脚本も素晴らしくて麻薬のメタファーな感じで描かれていたり人間同士の疑いや争いが上手く描かれていて見応えのある内容でした。

恐ろしくも魅惑的なマタンゴの世界、最後のエピソードで投げかけられるどちらの世界にいるのが幸せだったのか？が深いです。

「イコライザー THE FINAL」

前２作は見てるけどD・ワシントン演じる主人公が超絶強いという事しか殆ど覚えていなかった映画「イコライザー THE FINAL」をポイント使って無料鑑賞。原題は「イコライザー3」だからもしかしたら4もあるかもだけど邦題はファイナルって宣言しちゃってるね。続きが出来たらどうするのかな？w

物語は最初からじっくりと背景が描かれて分かりやすく単品で見ても楽しめる仕上がりとなっておりました。最後のエピソードだけ前作と何か繋がりがあった？みたいな感じで良くは分からなかったけど普通に面白く見れました。映像は黒の締まりが効いた濃厚な絵で高級感も感じました。アクション映画ではあるのですがアクション場面は凄く短いです。だけど今作の良さは短い一瞬でカタをつける所です。９秒で終わります。それまでの間との対比が何だか爽快でもありました。

街の人々の個性ある役者陣が素敵でした。

そして名子役だったダコタ・ファニングが出ていて久々に安定の芝居っぷりと存在感を見れました。

「ナイト・ハウス」

ホラーかスリラーっていうぐらいの認識で「ナイト・ハウス」を鑑賞。台詞でも説明はされますが映像と主演女優の芝居で物語の背景や心情が上手く表現されていた。夫を自殺で亡くした女の物語で夫の幽霊の存在を感じるようになり、夫の知られざる裏の姿が徐々に明らかになり…みたいな展開でした。

自殺で身近な人を失ったりすると残された人の苦悩というのは相当なものだと思います。

そんな心情がとても伝わってきました。

ここでは書かないけれど捉え方によっては全て主人公の内面での葛藤や妄想とも考えれて色々と含みのあるものもありました。

なかなか集中して見れましたが展開がスローで一人芝居が続くので先を色々と想像して見れました。大体は読める流れではありましたが、どの展開に行くのか？と色々な選択肢が想像出来てそれを追うように見れたのが面白かった。最終的には無難で良い落とし所に終着した印象です。なかなか良い映画だったと思いました、

「マーダー・ライド・ショー」

ロブ・ゾンビの初監督映画「マーダー・ライド・ショー」をDVDで5.1ch 大画面にて鑑賞。面白かった記憶はあるけど間が空いて忘れてる部分も多かったので新鮮な気持ちで見直せました。荒い映像に編集に音楽と個性的なキャラクター達の活躍に芝居が良くて面白く見れます。全体的にトビー・フーパー監督の色々な映画にオマージュを捧げたような好みと趣味に拘りを感じます。先の読めない突然な流れに最初は驚きますが最終的にはほぼフーパー監督の映画と同じになるのは好み的にはニヤリとも出来て好感も持てるけど改めて見ると突き抜けたものはある割に衝撃度は少ないように感じました。楽しさの方があったかな。続編は新たな側面も見せてくれてラストが凄く良かった記憶がありますが随分と見直して無いので、また見たくなりました。

もう20年も前の映画だという事に驚きでした。この映画の後のロブ・ゾンビ監督作はずっと見てます。

「スクリーム4 ネクスト・ジェネレーション」

昨日久しぶりに「スクリーム」を見て面白かったので殆ど内容忘れちゃってる前作にあたる「スクリーム4 ネクスト・ジェネレーション」をブルーレイで5.1ch 大画面にて鑑賞。また普通に面白く見直せましたが途中で睡魔に襲われて友人と秘書が殺される場面は見逃したっぽい。まぁそのままの流れで見てましたが犯人誰だっけ？って見れて後半で薄々思い出しちゃいました。昨日続編を見ちゃってるから誰が生き残るのかは分かっているのでドキドキ感は減りましたが、次々と誰が殺されてもおかしくない流れがありました。逆に続編で死んじゃうキャラクターの活躍を愛おしくも感じながら見てました。

マニアックな映画ネタとかも多くホラー映画好きな拘りと楽しんでる感みたいなユーモアを割り切って娯楽作として見ると楽しい映画でした。映画としてはやっぱり1作目が1番良かったな。

「スクリーム（2022）」

昔ハマったホラー映画「スクリーム」の2022年のリメイク版を5.1ch 大画面にて初鑑賞。

監督がウェス・クレイブンじゃなくなったのでどうかな？とそんなに期待しないで見始めましたが脚本が良くて犯人が誰だか色々と予想するも違っていて…みたいな第1作で味わったような予想を裏切る面白さを楽しめました。リメイク映画かと思ってたらパート5としてちゃんと成立した映画に仕上がっていました。なので旧キャストも登場して活躍してくれました。ここでは名前は書かないけど旧キャストでお気に入りだったキャラクターが殺されちゃったのは残念な展開でした。

その後の流れでなんか泣けてしまいました。

このシリーズは大好きだけど案外3.4に関しては犯人も誰だったか忘れちゃってます。

今作も面白かったけど犯人に関しては暫く間が開くと忘れてしまう気がしてます。

なので再度楽しめると思うけど途中で急に思い出したりもするんですよね。

既に続編のパート6も出来てて主演も同じっぽいので凄く見たいです。更にパート7ももうすぐ本国で公開だとか！

今作は日本では劇場では公開されなかったからビデオスルーとなっちゃうんでしょうけれど見たいですね。

「北斗の拳」

MXテレビで放送されていた実写版の映画「北斗の拳」を鑑賞。原作漫画とか有名ですがそんなにハマらなかったので詳しくは内容知らないけどアニメとかは数話見た事はありました。そんな漫画の1995年のハリウッド版の実写映画でハズレ感の強いB級映画でしたが、これがなかなか面白かったです。CGじゃない特撮やセットに特殊メイクを駆使して独特の世界観を出していて何気に助演陣が豪華でクリス・ペンやマルコム・マクダウェルが出てました。紅一点のヒロインを日本人の鷲尾いさ子が演じていました。懐かしく久々に見ましたが綺麗でしたね。アクションも編集でスタイリッシュに見せるのでは無く泥臭くしっかりアクションの動きや肉体が見れるもので良かったです。マッドマックスみたいな世界で分かりやすいシンプルな大筋があって楽しく見れました。闘いの後のキメ台詞や血が吹き出したりする拘りの場面が良かった。

チープさが今見ると懐かしの味わいとなっていてより良くも感じれました。