栃木県はが郡の

陶工のつぶやき

30万キロ!

2006-08-08 10:49:10 | Weblog
今代車で借りている車、カローラなんですが、走行距離30万キロ!
エンジンの調子いたって良いです。
いや~驚いた。
地球と月の間が約38万キロと言いますから、あともうすこしで月に到着です。
地球を7周半した計算ですね。
しかしこういうたとえ、わかりやすいけれど、現実にはありえない。
よくニュースで「東京ドーム何杯分」とか富士山の高さの何倍とかいいますよね。
こういうたとえって、外国でもするんだろうか?
ピラミッド何杯分・・・
エッフェル塔の何倍とか・・・

稲とうわぐすりの関係

2006-08-08 10:38:28 | Weblog
昨日の記事で稲の写真をのせました。
焼物と稲はなかなか関係が深いのです。
益子の伝統釉薬に「糠白」というのがあります。
ぬかじろと読みます。
萩焼きでは、「藁白」わらじろという釉薬があります。
唐津の斑唐津・朝鮮唐津も同系統の釉薬です。
この白く乳濁した釉薬は、すべて稲のおかげなのです。
糠白はモミ殻を使い、藁白はワラを使っています。
驚く事に、鉄でも溶けてしまう窯の中で、ワラやモミは、灰になりながら形をとどめています。
作品と棚板のくっつき防止にワラやモミを敷いたりします。
つまりものすご~く火に強い灰なんです。
この稲の中には、珪酸がたくさん入っています。
珪酸が、釉薬の中に入ると白くなるんですねえ。
じゃこの珪酸はどこからきたかと言うと、田んぼの土の中なんですね。
稲は田んぼの中から栄養と珪酸をすいあげていたんです。
稲のかわりにススキを使ったことがあります。
これでもやはり、白く乳濁するうわぐすりが出来ました。
シノダケや竹でも試したことがあります。
やはり同様でした。
色合いが、微妙に異なってはいましたが、大体同じような結果でした。
ススキやシノダケもイネ科。
竹は学者によって意見がわかれるようですが、やはり稲の仲間。
灰になっても性格は似ているようです。
写真は自作糠白釉薬のカップ。