石膏型を使って粘土を流し込む場合
粘土の水分量をふやさないで流動性を増すという方法をとります
このブログで何度か書きましたが
水ガラス(ケイ酸ナトリウム)を入れて粘土分子の結びつきを弱めるのですが
ある程度の水も加えないと石膏と粘土の型離れが悪くなります
おおよその基準%で水と水ガラスを加えるのですが
季節や粘土のコンディションなどで微調整が必要となります
また粘土の種類によっても流動性が違ってくるので
テストしてみるよりない
読者の中にははっきりと数字を出してほしいと言う方もおいでかとおもいますが
こちらの記事を参考にしてあとは自分の環境にあわせて調整してください
完全にトロトロ(邂逅)にすると粘土分子の大きさによって
層ができますのでこれもうまくいきませんので
一歩手前くらいにしておくのが良いと思います
台風10号の影響で
栃木県芳賀郡では
晴れたり降ったり
目まぐるしいお天気でした
それから
8月15日
平和が続きますように
昨日に引き続き
石膏型陶芸の備忘録
面白くないです(笑)
石膏型に泥を流す際
石膏型の湿り具合も
仕上がりに影響するようだ
泥が急速に吸われると
泥の表面(内側)が平滑になる前に
固まってしまう
その結果
作品の表面(外側)に影響が出てしまう
石膏型の湿度を数値化する道具を私は持っていないので
手の感覚で推測するよりないのだが
しっとりと湿っているほうが
仕上がりが良さそうだ
試しに
水にくぐらせてから流し込みをしてみたが
これは型から作品を外すのに
3日ほどかかってしまい作業効率に問題がある
仕上がりは良かった
霧吹きで湿らせる程度で良いかと思われる
あるいは
石膏型を作る際
吸湿能力の低い石膏を使うと良いと思うが
そのへんは専門家に相談しなければならない
石膏型を湿らせた状態で使い続けると
耐久性の面で問題が出そうな気はする
本日の記録
ここ栃木県芳賀郡では
西から東に天気が移り変わっていくことが多い
今日は珍しく
南から北へ雲が移動している
おそらく台風10号の影響だと思われる
15時ころから雨になり一時間ほどで止んだ
ぐんと涼しくなった
16時半現在27.5度まで下がった
ここのところ雨の無い日が続き
昨日水撒き用のホースを買ったばかり
石膏型陶芸では
型に泥を流して必要な厚みになったら
中の泥を排出する
その泥はもとのバケツに戻して再利用するのだが
石膏に水分を吸われた分
泥が濃くなる
濃い泥を使って再び型に流すと
不都合が出る場合がある
そこで不足分の水分を補充しなくてはならないのだが
その量をどうやって割り出すか
最初に考えたのは
型に流した時から排出するまでに減った量を
割り出すということ
型に泥を流してすぐに
いつも減る分を取り出して
重さを計ってみた
130グラムあった
私がいつも使っている磁器土では
水12.87%
水ガラス0.17%
なので
型一個につき
水16.72g
水ガラス0.23g
を補充することになる
ここで妻から別の案が出た
使用前の型の重さと使用後の重さの差を計ってみたら?
そこでやってみた
その結果
平均で60g増えていた
?
ない頭で考えてみると
中身の作品の水分も加わっているわけで
泥の中の減った水分量ではない
ということで
その後
最初の方法で割り出した
一個につき16.95g補充で
2回転流してみたが
今の所良いみたいだ
原因をあれこれ考えてみた
まず土を変えてみることにした
いつもは磁器土を使っているのだけれど
半磁器だとどうなるか
益子の陶磁器組合から
「新特濾」と言う名前で売っている半磁器土を買ってきた
いつものように泥漿にするため
水とケイ酸ナトリウム(水ガラス)を加えて攪拌
ところが
磁器土のようにサラサラにならんのですよ
少しづつ水ガラスを増加させて
結局倍入れたところで良い感じになる
比重は1・6
本来ならば
水ガラスと水を増量させるのだが
私は水ガラスに予め水を入れて10倍に薄めているので
このようなやり方
一日置いてなじませる
結構ねっとりと、ペースト状になっているが
攪拌するとすぐにサラサラになる
80番の篩を通して型に流し込み
頃合いをみて排泥
また一日置いて型から外し
仕上げ
今の所良い感じだが
焼いてみないとわからない
さてどうなりますか
石膏型に泥を流し込んで約1時間半
他の型は泥を出して逆さになっているのに
この2つだけ手間取っています
よく乾いていなかったんだな
同じ原型から作った型なんだけれど
それぞれに個性が出てくる
そういうものなんだろうな