栃木県はが郡の

陶工のつぶやき

きのうの続き

2006-11-30 23:43:26 | 雑記
時間がなかったので、きのうは山藤章二さんの文章を引用しただけで終わったのですが、なぜ載せたのかを書きたいと思います。
僕の気持ちにひっかかったのは、特に後半部分。
間違った方向に行きかけた時、親の顔が思い浮かぶ、というところです。
おととい息子が学校から、文部科学大臣の手紙というのを持ってきました。
それには、昨今の自殺問題や犯罪に対する励ましや教えがかかれていました。
内容については、?と言う点もあるのですが、子どもや親に対する呼びかけですよね。
見たこともない、大臣からの手紙を読んで納得する子がどれだけいるでしょうか?
それよりこんな事をしたら親がなんて言うだろう?
子どもにあわせる顔がない。
という感覚って、腑に落ちるというか、理屈じゃない感情だと思うんです。
そのためには、濃密な人間関係っていうのが必要ですよね。
喧嘩したり笑ったり。
にくらしいと思っても、赤ちゃんだったころの事を思い出してあんな事もあったっけ、と思ってみたり。
きっと子どもも、なんて親なんだと思ったこともあるんじゃないか?
それが、家族というものでしょう。
子どものころ飼ってた犬が、僕が20歳のころ病気と老いで死んだんです。
その時、怒ってたたいたりした昔の事が悔やまれてしょうがなかった。
病気も老いもしょうがないけれど、思い出だけは消す事が出来ませんから。
もちろんかわいがりましたよ。
いっぱい遊びましたよ。
でもたたいたりしたことが強く思い出されて、泣きました。
なんであんなに怒ったんだろ。ごめんよ。ごめんよ。って。

そして今飼っている犬は、一度もぶったことはありません。
ちゃんと言う事をきいてくれます。

犬も家族の一員。







論よりダンゴ

2006-11-29 09:58:18 | 雑記
山藤章二の本。
この中に、興味深いところがあったので、紹介したいと思います。
以下引用。

私が生まれ育った家庭は、女房に言わせれば「異常なほど温かい家庭」だった。
一家5人の情愛まことに濃密、誰かひとりが咳をすれば家中が心配顔になって、やれ体温計だ龍角散だと大騒ぎした。
それも無理からぬはなしで、父親は35歳の若さで病死した。
昭和の始めのころは肺病は命取りである。
母は病院と家を往復しながら、結核菌が4人の子どもたちにうつらない様に、どれほど神経をすり減らした事だろう。
その気配は当然家族全員に伝わり、そろって健康に関しての心配性になった。
かくして一人が咳をすれば、家中が心配顔になるという特異な家風になったのである。
生まれてからずっとその中にいれば、わが家が特異が否かは判断できないものだ。
気づかされたのは、妻(当時は婚約者)の出現によってである。
ある日私は軽い風邪で会社を休んだ。
これも家風で、すこしでも体調が悪いと母親は学校を休め休めと言うのだ。
妻は会社に電話をかけ、休むくらいじゃ大変だろうと見舞いに来た。
すると横になっている私のかたわらで姉2人が、なにやかにやと世話をやいている。
妻は居る場所も無くすぐ帰っていった。
後日会った時、軽い風邪くらいで女2人があんなにかしずいている図は異常よ、とズバリと言った。あたしの家では考えられないわ。
妻の家はまた極端だった。
父親が腕のいい表具師で、何人かの弟子が家族同様に同居していて、毎日が戦場のような騒ぎ。
若い衆が刃物で怪我をしても、母親が焼酎を口に含んで霧状にして吹きかけておしまい、というような家風だった。
結婚は、家風と家風のコラボレーションである。
始めのうちはうまくいかなくても何の不思議もない。
それをなんとか平和裡にまとめ、「オリジナルブレンド家風」を創ってゆくのが夫婦の、息の長い大仕事だろう。
わが家も当初は混乱した。
二人の子どもは、世間とは違うわが家の家風に困惑したはずだ。
世間一般では‘男性的‘とされる「決断と行動」は母親から教えられ、‘女性的‘とされる「情緒と逡巡」は父親から教えられたからだ。
言うまでも無くこれは、私も妻も、それぞれが生まれ育った実家から引き継いだ家風である。
はっきり言って変則である。
しかし多分、どんな家風も、どこか変則的だろう。
その変則を‘わが家の個性‘として貫き通せたのが、昔の家、昔の親ではなかったか。
「よそはよそ、うちはうち」という言葉を、誰からとも無く、昔は良く聞いたものだ。
いま、これだけ自信に満ちた言葉を吐ける親がどれほどいるだろうか。
流行の言葉でいえば「トンデモ事件」が昨今多発している。
遊び半分の殺人。
一度経験してみたかったという理由の殺人。
保険金欲しさの親殺し。
折檻の果ての子殺し。
昔は無かったこの種の犯罪が激増している原因のひとつが、家族関係の希薄にあると思っている。
重大犯罪を犯そうとする瞬間、最後のブレーキになるのは親の顔や家族の顔が浮かんでくることだろう。
濃密な家族関係のもとに育てば、頭を振り払っても顔は消えない。
昨今のトンデモ状況を見るにつけ、ああこの犯人は家族愛に恵まれていなかったんだろうなと、まず思う。
家族とは、ふだんは大いにうっとうしいものである。
そりが合わぬものである。
天涯孤独だったらどんなに自由だろうと憧れること、人間誰しもあることだ。
しかし、人間としての道を踏み外しそうになった時、うっとうしくて面倒で、喧嘩ばかりしていた家族が、地球の引力のような目に見えぬ大きな力となって、大気圏外へ飛び出すのを防いでくれるのである。
地球の存在がしみじみ有難いと思うことは稀なように、家族についてもそう思うことは滅多にない。
われわれみな、凡人の愚である。

きょうは・・・

2006-11-28 22:45:08 | 雑記
午前中、いちかい陶芸サークルの陶芸教室。
午後、ろくろ作り。
夜、来春の市貝しば桜祭りの打ち合わせ。
忙しい一日でした。
特に、夜の打ち合わせ。
市貝焼きを立ち上げて、みんなをまとめていこうと言う物。
手探り状態です。
作品を作るのとは全然別ですが、これはこれでかなりの想像力が必要と感じました。
市貝焼きと言うブランドを作るような物です。
現在20名くらいの陶芸家が、市貝町にはいるのですが、それをブランドとしてまとめ上げる。
まずは、しば桜祭りへの出展です。
明日また打ち合わせです。
で、堅い話ばかりなので、ちょっとやわらかい話。
久しぶりにユーミンのCDを聞きながら、ロクロをやってました。
「春よこい」「あの日にかえりたい」
この辺は、私のフェイバリットソングですね。
「あの日にかえりたい」の小野リサとのコラボバージョンも良いです。
この流れでいくと、井上陽水の「少年時代」なんかも聞きたくなってきます。
ちょっと変化球で「異邦人」本来、久保田早紀なんですが、ZARDのバージョンも良いですね。
サザンの「希望のワダチ」「愛の言霊」あたりも好きですねえ。
年がばれてしまうかな・・・

健康診断

2006-11-27 22:41:58 | 雑記
町の健康診断でひっかかり、精密検査に行ってきました。
結果は・・・異常なし!
私のように、個人で仕事をしていると自分で健康管理に気をつけなくてはなりません。
個人でなくてもそうでしょうが。
何事もなくてよかったです。
検査室の前のベンチで待っていると、前の人がおなかを押さえて、前かがみに出てきました。
一気に不安になりました。
やなもんですね。
誰もいない廊下。
目の前の鉄の扉。
そして「検査中」の赤いランプ。
でもやってみると、そんな大変な物ではありませんでした。
以前バリウムを飲むときも、つらい、大変、と言う話を聞いていましたから、
どんなに大変なものかと思っていたら、それほどでもなかった。
みなさんも健康にはお気をつけくださいね。
さて、あしたは、自宅工房で陶芸教室です。


熱気球

2006-11-25 22:40:54 | 雑記
娘がツインリンク茂木にアルバイトに行っています。
今朝送っていったら、熱気球が一杯浮かんでいました。
スタンバイのドラえもんとたこ。

こんなのに乗って、空中散歩。
気持ち良いだろうなあ。
今日はお天気も良く、最高だったのでは。
以前書いた「つちのこ太郎と森の陶芸家」に空に浮かぶ壷が出てきます。
ちょっと違うけれど、イメージとしては、こんな感じかな。

IE7

2006-11-22 22:33:18 | 雑記
「インターネットエクスプローラー7がすごい!」
と言うヤフーからのメールがあったので、ダウンロードしてみました。
今のところ、良い感じ。
今まで、ルナスケープと言うブラウザを使っていました。
オペラも試してみたんですが、これはしっくりこないのでやめました。
どれも色んなことが出来て、すごいなと思っています。
あとは、好みの問題ではないでしょうかね。
今回のIE7は、フィードと言う機能があって、簡単に言うと新しく更新されたブログがすぐ見つかるというものです。
まだ使い始めなので、全部の機能をつかっていませんが、なかなかポテンシャル高そうです。
昨日、商工会の研修があり、終わってから懇親会。
今朝起きたら、なんだか頭痛が・・・
お!二日酔い。
まっ軽いものでしたのであまり気にせず、仕事。
本当は今日東京からお客さんが来る予定でしたが、車のトラブルでキャンセルになりました。
そんなわけで、ろくろをやってました。
明日は休日。
休日は平日より忙しい。
娘のバイト。
息子の野球。
送迎とかありますんで。
妻がちょっと体調崩してまして、娘が夕食を作ってくれました。
感謝・感謝。
夜になって、元気になったようです。
よかった。


化粧泥

2006-11-21 11:00:45 | 陶芸
先ほどまで化粧泥を作っていました。
一度に50リットルくらい作るので、重いんです。
原料の袋が20キロから25キロの包装になっていますので、最近はしんどい!
わしも年じゃからのう。(笑い)
その袋を4袋ですから、100キロ近くの原料を運んで、重さを量って、桶にいれて、水を加えて混ぜる。
ほとんどが粉なので、マスクしての作業です。
すると・・・
工房の戸をガリガリする音・・・
愛犬です。
「そばにいたいのよ~ガリガリ」
このほこりっぽい所に来てどうするのよ。
しらんぷりしてたら、妻がだっこして
「ここのイスにすわってなさい。」
って連れてきちゃった!
化粧泥の話でした。
化粧泥は、色や質感も大切ですが、耐久性も大切です。
この耐久性、ある程度の時間使ってみないとわからない。
そもそも、生地と異質の粘土を表面に付けているわけでして、付きが悪い時があります。
これにも二種類ありまして、もともと付きが悪い物と、焼いてから悪くなるものがあります。
試行錯誤の繰り返しなんです。
一応ベストと思われるものを通常使っておりますが、改良して良いかなあ~と思っていると、しばらくしてはがれてきたりする。
「ガ~ン!」なんです。
生地の土との相性もあるので、これが一番ともいえないのですが、
天草陶石
ガイロ目粘土
硅石
ロー石
のブレンドで安定しています。

化粧ののりが良いとか悪いとか言いますよね。
陶器についてもあるんですねえ。

作陶展終了いたしました

2006-11-20 10:11:57 | 陶芸
きらり工房作陶展終了いたしました。
おいでくださいました方々、ご協力くださいました方々に感謝いたします。
ありがとうございました。
18日は栃木市の秋祭りの山車が、目の前を通り、大変な賑わいでした。
お天気も良くよかったです。
19日はあいにくの雨。
急遽、道に面したディスプレイを変更。
濡れないようにしました。
ドングリマン個人的には、帰宅してバタンキュ~。
朝4時に起きたりで、ブログ更新できませんでした。
今日二日ぶりにPCに電源をいれたら・・・
ウインドウズアップデート。
バイオアップデート。
ノートンアップデート。
筆グルメアップデート。
が同時に立ち上がり、みんなで競争をはじめたんです。
その結果・・・
ともだおれ!
再起動を繰り返し、一つずつ片付けていきました。
便利なのかどうなのか???