栃木県はが郡の

陶工のつぶやき

ご無沙汰いたしております

2014-10-29 23:43:12 | 雑記
元気でやっておりますが

研究・工夫を



休み休み・・・い・いや  体力と相談しながら鋭意がんばっております


この前の窯焚きで問題点はだいぶ改善されたのですが

まだ細かい点で解決しなければならない事もあり

そういう問題を一つ一つ解決しなければならない



大きな問題は小さなところを改善していって到達できるのかもしれませんなぁ


夕食後

削ってダメなら押してみたらどうか?と思いつき妻に相談

意外にシンプルな方法なんだけど

「それ!いけるんじゃないの。」と同意してくれた



ハイテクはローテクが支えているんだなぁ



明日は忙しくなりそうだ

挑戦は続く

2014-10-08 21:32:47 | 陶芸
前の窯出し作品に色ムラが出たと言うクレームがあり

その原因究明に明け暮れていました

どういう事かと言いますと

特注品で10センチくらいの大きさの卵型の焼き物を作っているのですが

通常版とは違いピンク色にしてほしいと言うことで

磁器の鋳込み泥にピンクの顔料を混ぜて

石膏型に流し込み、仕上げてお渡ししたのです

数日たって

てっぺん部分が色の薄いものがあるという連絡

それもかなりの数であるという

何点か送り返してもらい点検

ぱっと見白っぽいものもあり

又よくよく見てみると確かに白っぽいものもあり

どれもてっぺん部分に出ている

これはどういうことであろうか?

割って断面を観察してみたけれど

断面に異常は見られない

表面上の問題と思われる

製作過程で特に問題があったとは思われず

丁寧に作ったと言う自負があるのに原因がわからない

途方にくれました

詳しい人何人かに聞いてみたが

みんなが違う見解

ともかくそれらを手がかりに

①釉薬をかえてみる

②窯の温度をかえてみる

③無釉で焼いてみる

などと言うことを繰り返し

どうやら石膏型に流し込む時に型の中で対流がおきて色ムラを作っているのではないか?

というあたりに絞りこみました

それで

既に仕上がっている200個の生素地の対流が起きている場所の修正作業をして

テスト焼成をしましたらば

おおむね改善

とにかく焼いてみなければ色が出てこないので

予想して修正するのですが、その加減がつかめない

目の前に300個ほどある生素地の修正に

あとどのくらいかかるのやら・・・

そして窯からどうなって出てくるのやら

挑戦は続く