妻のお兄さんが入院中で
お手伝いに行く事になった
とは言え
宇都宮駅から新幹線に乗り
仙台駅でハヤブサに乗り換え
新青森でさらに特急シラカミに乗り換え
弘前でまた乗り換え
やっと大館駅に着く
と言う移動をせねばならない
車で東北自動車道を走る事の方が多いのだけれど
今回は仕事があるので私は留守番
妻一人で向かうこととなった
パソコンで列車時間を調べ
「このスケジュールでいかがでせうか?」などと妻に尋ねる
時として旅行代理店もしなければならぬのである
そして旅程が決まったので
宇都宮駅のみどりの窓口にでかけた
パソコンでチケットを買う事も出来るのだけれど
新青森から大館の間がややこしい事になっており
結局紙のチケットを発行してもらわなければならない
お土産も買うと言うことで
出かけたのであります
みどりの窓口は15人ほどの行列が出来ていて
窓口は4つ
おそらく
簡単なチケットは券売機で買うので
ちょっと面倒なチケットの人が多いのだと思われ
少しずつしか進まない
20分ほど並んで私達の番になり手続きをしていると
「かばん!かばん!」と一斉に声が上がった
何事かと見渡すと
隣の窓口でチケットを買い終わったスーツ姿の50歳くらいの男性が
胸の内ポケットに財布をしまいながら
出口に向かって歩いている
窓口の足元には
引き手を伸ばしたスーツケースが置き去りとなっていた
後ろに並んでいた何人かの人が声をあげたのであります
その見事なハーモニーと
颯爽と立ち去ろうとしていた男性が
慌てて引き返してくる様は
ナカナカ面白かった