栃木県はが郡の

陶工のつぶやき

水ガラス

2025-03-05 18:18:40 | 石膏型陶芸
石膏型で陶器を作るとき

粘土を泥状にします

そうしないと型に流し込めないのです

しかし

水分を多くするだけだと

型から外れにくくなり

割れや変形になったりします

このブログで以前書いたことがありますが

ケイ酸ナトリウムと言うものを使います



これは無色透明な水あめの様なもので

成分としてはガラスと同じものだそうで

どういうことなのか私にはわかりませんが

液体状になったものです

そのため

「水ガラス」とも言います

強いアルカリなので

水で薄めて

粘土に混ぜると

不思議

トロトロになってきます

これを発見した人すごいな

とは言え

この水ガラスだけで

トロトロにするのも限度があって

少量の水も加えなければなりません

そして粘りはあるけれど

型をさかさにすると

ゆっくり全部が流れ出す

と言う感じにする必要があります

そして

一回流し込みに使うと

少しトロトロ具合が変わるので

また微調整して使うことが出来ます

水ガラスには

粘土の粒子の繋がりを弱める効果があると言う事だと思います

砂だと

形を作っても

少しの力で崩れてしまいます

粘土だと

形が保たれ

焼くともう粘土には戻りません

そのため

千年たっても

土の中から土器が出てくるわけです

陶器になったものに振りかけると

粘土に戻るという水ガラスのようなものがあれば

助かるなあ

しかしそういうものを私はしらない

せいぜい

火山の噴火口に放り込んで

また長い年月を経て

粘土に戻るのを待つしかないかもしれない





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