Dr.K の日記

日々の出来事を中心に、時々、好きな古伊万里について語ります。

安南 赤絵 鳳凰文 小皿(7枚)

2023年11月24日 15時49分21秒 | その他の古陶磁

 今回は、「安南 赤絵 鳳凰文 小皿(7枚)」の紹介です。

 これも、古陶磁勉強のための参考資料として購入したものですが、これを入手するに際しては、ちょっとした曰く因縁があります(笑)。

 それは、次のようなことです。

 当初、この内の2枚を、平成2年に(今から33年前に)、地元の骨董屋から1枚10,000円で、合計20,000円で購入しました。田舎ではなかなかお目にかかれないような代物ですから、良い参考資料を購入出来たと喜んでいました。

 ところが、それから3年後の平成5年のこと(今から30年前のこと)、東京・平和島の全国古民具骨董祭に行きましたところ、5枚組で12,000円(1枚2,400円)で売られていることを発見したのです。なんと、3年前に地元の骨董屋から買った時に比して、1枚当りの単価は四分の一以下になっていたのです(><)

 それを知って、なんだ、このような物は、田舎では珍しいけれど、大都会では珍しくもなんともなく、安く売られているんだ、とがっかりしました(><)

 もっとも、その際、この手は、当初は、そもそも参考資料とするために買っているわけですから、買わなければよかったわけですよね。参考資料としては1枚あれば十分ですからね、、。すでに2枚も取得しているわけですので、それ以上増やす必要はなかったわけですよね(~_~;)

 しかし、もっともっと増やしたいというコレクターの悲しい性(さが)でしょうか、或いは、3年前に高く買い過ぎてしまった自分自身への腹いせでしょうか?、ついつい、これも買ってしまったわけです。それで、結局は、不必要な物を7枚も増やしてしまったというわけです(笑)。

 なお、これにつきましても、その後、勉強もせず、調べてもおりません。それで、一応、「生産地:安南(現:ベトナム)」、「製作年代:16世紀頃」としてみました。この件について、皆様からの自由なご意見、コメント等が寄せられますことを期待しております。

 

 

安南 赤絵 鳳凰文 小皿(7枚)

 

表面(7枚)

 

 

裏面(7枚)

 

 

表面(代表の1枚)

 

 

表面の見込み部分の拡大(代表の1枚)

 

 

側面(代表の1枚)

 

 

 

裏面(代表の1枚)

 

 

 

高台部分(代表の1枚)

 

 

生 産 地 : 安南(現:ベトナム)

製作年代: 16世紀頃

サ イ ズ : 口径10.2~10.5cm 高さ2.2~2.7cm 底径5.2~5.7cm


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Dr.Kさまへ (くりまんじゅう)
2023-11-24 19:32:45
ベトナムを旅した時 バッチャン焼きの村へ行きました。
このお皿のように朱色の花模様が描かれていましたが 地色が普通の白い陶器でした。
これは素朴な色と 手作りの温かさを感じるお皿ですね。

あとから同じものが安くなっていたことを知ると
腹立たしい気分になりますね。私も何度も経験があります。

大きさからは おかずを取り分ける小皿みたいですが 買った器類はふだんの食事に
使ったりはしませんか?
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くりまんじゅうさんへ (Dr.K)
2023-11-24 21:09:19
私は、ベトナムのバッチャン焼きというものを知りませんでした。
いま、ちょっとネットで調べてみましたら、この小皿達とは随分と異なりますね。でも、どこか、面影があるような、、、。
大昔、ベトナムは中国の一部であったときもあるようですね。
ですので、昔、ベトナムで焼かれたものは中国の焼物そのものといえるようですね。
しかし、その頃、そこで焼かれた物は、材質も悪く、胎土も悪く、白っぽくはなかったようです。
私の独断と偏見から言いますと、バッチャン焼きの元祖は、この小皿のようなものだったのかもしれません、、。

後から同じ物が安くなっていると、腹立たしい気分になりますよね。
私も、そう感じたのですが、なにも、わざわざ、それを買い足す必要はないのですよね。ホント、「短気は損気」と言いますが、余計に損しているんですものね、、、(><)

私の場合は、原則として、古陶磁は、鑑賞用、勉強用で、実用にはしないことにしているんです。
それで、この小皿達も、押入れの中で眠っているだけです(~_~;)
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Dr.kさんへ (酒田の人)
2023-11-24 22:55:34
安南については図録以外では見たことありませんが
朱色の鮮やかさがとても印象的ですよね。
私の場合、数より種類なんで、同じ品を買い足すことはないんですが
最初に買った時より随分安くなっていたという経験はあります
値切って1枚2万円近くで買った平戸が、翌年一枚5000円だったりとか・・・
こういうのは「勉強」ということなんでしょうね。
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Unknown (pada)
2023-11-25 07:30:03
おはようございます。
興味尽きない焼き物で、padaの好きなジャンルの焼き物です。
あくまでも私見なんですが、安南の土は、もう少し白く磁器なんですが、これは陶質です。それと安南の赤絵の絵付けは、もう少し、か細く、線や点で構成されていますが、これは堂々と大きく絵が描かれていますよね。思うに犬山焼の安南写しではないかと思うのですが?
後期に茶方で安南焼きが流行り写しが多く作られたとか・・・産地の特定は一寸難しい焼き物のような気がします。
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Dr.Kさんへ (遅生)
2023-11-25 13:32:32
今回も難しい品ですね。
絵付けはいかにも安南、裏面や土はチョッと違うかなと。
昔、犬山焼大コレクターに師事していた身としては、犬山焼とも言い難いです。
古三田の可能性も否定はできませんが、肯定もままなりません(^^;
結局、わかりません。すみません(^.^)
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酒田の人さんへ (Dr.K)
2023-11-25 16:16:53
これ、最初の2枚を買う際は、骨董屋が「宋赤絵だよ!」なんて言ったものですから、「それじゃ安いな~」と思って買ったのですが、その3年後に安く売られていることを発見した時は、「こりゃ、宋赤絵じゃないな~」と思いました(~_~;)
でも、折角だから、この際、5客揃いにしようと思い、3枚だけ買おうと思ったのですが、5客組でなければ売らないというものですから、やむなく5枚買うことにしたわけです。どうせ、安いですからね、、、。それで、結局は7枚にもなってしまったわけです(><)

最初に高く買って、同じ物が安く売られていることを発見するとがっかりしますよね(><)
もっとも、今は、古伊万里全般が安くなっていますから、そうは思わなくなりましたが、、、。
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padaさんへ (Dr.K)
2023-11-25 16:51:26
安南に明るいpadaさんから見ても、安南には見えませんか。
そうなりますと、産地の特定が難しいようですね。

この小皿、指で弾くと、キンキンと金属的な音がしますので、陶器ではなさそうなんです。磁器ではないにしても、半陶半磁とは言えるようです。それにしても、素地が悪いですよね(><)

私も、安南写しの犬山焼かなとも思ったのですが、安南写しの犬山焼はもっと上品かなと思い、そうではなさそうと思いました。

これ、そもそも、何故買ったかと言いますと、骨董屋が、「「宋赤絵だよ!」なんて言ったからなんです(~_~;)
宋赤絵なら、1枚10,000円は安いだろうと目が眩み、ついつい、教材として買ってしまったわけです(><)
それまで、宋赤絵など、図録で見ているだけで、現物を手に取って見ていませんでしたから、、、。
ところが、その3年後、5枚組で安く売られていることを知り、「こりゃ、宋赤絵ではないな~」と思ったわけですが、「じゃ、いったい、これは何処で作られたもの?」となったわけです(~_~;)
でも、古伊万里以外は、特に興味がなくなってきていましたので、その後は、そのまま放置し現在に至ったわけです(~_~;)

なかなか、産地の特定が難しいのですね。
コメント、ありがとうございました(^-^*)
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遅生さんへ (Dr.K)
2023-11-25 17:13:22
どうも、典型的な中国物等ですと高いものですから、参考資料にするにしても、ついつい、ニッチなものに手を出しています(><)

これも、典型的な宋赤絵なら高いわけですが、骨董屋が「これは宋赤絵です」などと言うものですから、こんなに小さな皿なら、或いは本物の宋赤絵なのかもしれないな~などと、掘り出し根性も手伝って、ついつい、骨董屋の言うことを信じて買ってしまったわけです(><)
でも、その3年後、安く売られていることに直面し、「やっぱりな~」となったわけです(~_~;)

そうですよね、
「絵付けはいかにも安南、裏面や土はチョッと違うかな」
というところですよね。

私も、犬山焼という線も考えましたが、やはり、
「昔、犬山焼大コレクターに師事していた身としては、犬山焼とも言い難いです」
ということですね。

私は、三田焼は全く知りませんが、古三田という可能性もあるのですね。

いろいろと、ご検討いただき、ありがとうございました(^-^*)
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