今回は、「影青(?) 輪花形 盃」の紹介です。
これは、平成4年に(31年前に)、東京の古美術店から買ってきたものです。
当時は、古伊万里のコレクションをするには、古陶磁の勉強は不可欠、特に、中国物の古陶磁の勉強は不可欠と考えていたようで、中国物に関心を寄せていたようです。
そうはいっても、当時、中国物は高価でしたので、小品、しかも疵物しか買えなかったようですね(><)
そんな状況下で、古陶磁の勉強のために買ってきた「影青(?) 輪花形 盃」というものは、次のようなものです。
影青(?) 輪花形 盃
立面
斜め上方から見た立面
見込み面
伏せたところ
裏面
高台部分
生 産 地 : 中国・景徳鎮(?)
製作年代: 中国・宋時代
サ イ ズ : 口径7.0~7.2cm 高さ5.3cm 底径3.7cm
追 記(令和5年11月29日)
この記事を投稿してから、遅生さんより、どうも、この盃は「インチン」のイメージとは違うのではないかとのコメントが寄せられました。
私も、この盃を紹介するに際し、この盃とは久しぶりに対面したわけですが、「あれっ、これ、インチンだったかな~?」と思ったところです(~_~;) 普通、インチンは、「影青」と書きますように、もっと「青い」ですものね。
でも、コレクションノートには「影青」と書いてありますので、そのまま、「影青(インチン)」として紹介してしまったわけです(><) 多分、コレクションノートには、当時、この盃を売っていた古美術店の店主が「影青」として売っていたので、そのままに記載したのだろうと思います。
今、コレクションノートの記載にとらわれず、もう少し客観的に見てみますと、この盃は、「インチン」ではなく「白磁」に近いかもしれないな~、また、産地も、景徳鎮ではなく、磁州窯辺りなのかもしれないな~と思うようになりました。
それで、この盃の名称を「影青」から「影青(?)」に、生産地を「中国・景徳鎮」から「中国・景徳鎮(?)」に訂正いたします。
私は、「パムッカレ」のことを知りませんでしたので、ネットで調べてみました。
確かに、似ていますね(^_^)
普通、「影青(インチン)」と言っている色は、この「パムッカレ」の段丘の下の方に有る水の色に近いです。ここの水が空の青さを映してかすかな空色になっている色ですね(^_^)
この盃の色は、遅生さんが言われていますように、それよりはちょっと白過ぎますね(~_~;) 白磁に近いです。
でも、なんとなく、「影青」の面影は宿しているな~と思っています(^-^*)
かすかな水色も空の色を映しているようでキレイですね✨
うちのチットが「パムッカレみたい♬」って言ってましたよ🍀✨(石灰の段丘です!トルコにあるらしくて・・)
この盃、形がちょっと変わっていますので、祭事用に作られたか、副葬品として作られたのかもしれませんね。発掘品かもしれませんね。
また、この盃は、中国が国外持出禁止とする前に日本にもたらされたのかもしれません。
padaさんは、これに似た盃を買えなかったのですか(><) でも、それは、良い思い出となりましたね。
その後、中国陶磁器の値段は暴落しましたが、最近また値上がりしてきましたか。
中国のバイヤーが買い漁っているからでしょうか。
中国では、そのようなものが、「里帰りチャイナ」として高額で出回っているのかもしれませんね(笑)。
古美術品は、経済力、国力のあるほうに、あるほうにと移動していくのですね。かつて、日本がそうだったように、、、。
もっと、ブルーがかっていますよね。
私も、これを紹介するにあたり、久しぶりに押入れから引っ張り出してきたのですが、「あれっ、こんな色だったかな、、?」と思いました。
でも、コレクションノートには「影青」と書いてありましたので、多分、買う際に、古美術店の店主が「影青」と言っていたので、そのままにノートに記載したのだろうと思い、そのままに「影青」として紹介しました(~_~;)
相変わらず、不勉強のままの紹介で申しわけありません(><)
これ、今では、「影青」というよりは、「白磁」と言ったほうが近いですよね。
どうも、伊万里以外のものは、買ってきてから勉強しないものですから、さっぱり分りません。
ホンマ昔は中国陶磁器は髙かったです。
中国のシャジャオに行ったとき、骨董店に連れて行ってもらいました。政府直営?みたいなところで、部屋の中にもう一つ部屋があって、そこに、これと同タイプのぐい飲みがありました。手に取って見たんですが、国外は持ち出し禁止なんです。涙を飲んで元に戻し、清朝の粉彩の碗~数点買いました。そうそう37年前の韓国では、吉州天目の見栄えのしない盃が5万円でした。鶏龍山の盃が4万円の時にです。随分と迷いましたが、鶏龍山を買って正解でした。いったん安くなった中国陶磁器ですが、最近また値が上がってきましたね。良い傾向と思います。
図録にあるきれいな薄ブルーの焼物というイメージしかありません。
でも、今回の品のような物が、原初のインチンかも知れないなと思う次第です。