加山到のハマッ子雑貨飯店

おもちゃ箱をひっくり返したような楽しい雰囲気が伝われば嬉しいなっと。08年11月6日開店!

「死亡の塔」音楽編

2011-03-05 | ドラゴン

ブルース・リー、もとい・・・そっくりブルース主演の『死亡の塔』のサウンドトラックです



こちらはシングル盤。左上の黄色いギザギザデザインが、商品全体を安っぽく見せてしまうと感じるのは制作側と僕のセンスの違いかな・・・
さて、スピーディーでテンポのある主題歌「アローン・イン・ザ・ナイト」を歌っているのは“ブルート・イースト・ファミリー”。まぁ香港で制作された偽物ブルース出演作品だから、決して欧米のロックグループを起用している事はないな、英語の発音を聞く限り東南アジア系のボーカルバンドが担当しているんだろうな・・・などとあまり深く考えずに20数年経った頃、衝撃の事実を知ってしまっちゃった僕
なんと、日本のロックバンドだったのであ~る



ブルート・イースト・ファミリー。
1981年には写真のようなLP「ブルート・イースト・ファミリー」をリリース。キーボード、シンセサイザーそしてシンプルなギターサウンドを多用したさわやか系ボーカルバンド。簡単に言えば「湘南サウンド」というか、サーファー受け狙いサウンドって感じかな。ジャケットももろそんなデザインだしね
メンバーは4人。カタギリケイイチ(Vo・A.G)、ワタナベタツヤ(G)、クズグチマサユキ(B)、ハマダコウイチ(Ds)。アルバムのメンバー表記がアルファベットなので漢字名がわかりません。
驚きは70年代に多くのロックバンド、ブルースバンドで名を馳せた難波弘之(キーボード)やノブ斉藤(パーカッション)がサポートメンバーとして名を連ねています
「死亡の塔」音源所有権(というのかな?)とブルート・イースト・ファミリーの所属が共にビクターレコードってことで実現したんでしょうね



こちらはサントラLP盤。主題歌以外のサウンドを担当しているのがキース・モリスン。「ほ~、欧米人か。フルオーケストラを使用した、スケールの大きいサウンドだなぁ~」と思いつつ30年。つい最近知った衝撃の事実。この人も日本人だったのじゃぁ~~~
本名木森敏之。木と森でキース・モリスン。岩崎宏美の「聖母たちのララバイ」の作曲を始め、世良公則、渡辺徹、サーカス、宮内淳、三原順子、中村雅俊、柏原芳恵などなどなど・・・の歌の作曲或いは編曲を手掛けているようです。
あ~びっくりした



さてこのサントラ盤はビクターから発売されていますが、なんとTAM盤(東宝レコード)も存在する



ほら、右角に「TAM」とあります。実はこれアメリカで発売されたかもしれない海賊版なんです。
かつてブルース主演の「危機一発」「怒りの鉄拳」「ドラゴンへの道」のサントラ盤は日本ではTAMから発売され、それらがアメリカで完全コピーされた海賊版がリリースされていました ですから「死亡の塔」もコピーされた・・・らしいのですが、日本ではいまだにTAM版の存在は認められていません。というのも「死亡の塔」公開の頃はTAMはすでに無くなっていたらしい(倒産?消滅?機能消失?)のです。
さて真相はいかに・・・

あ、以上はいずれも日本公開版の映画サントラであって、オリジナル香港版「死亡の塔」のサウンドはこれまた違う音源が使用されています。

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「死亡の塔」あはは・・・編

2011-03-05 | ドラゴン
“1973年、「死亡遊戯」と同時にもう1本の映画が撮影されていた・・・
“「燃えよドラゴン」の未発表フィルムで作られた最新作
こんなキャッチフレーズに「そんな訳ねぇ~だろ」と半信半疑、というより全信全疑(笑)で見に行ったブルース・リーの『死亡の塔』(1981年)。



「やっぱなぁ~」が見終わった後の感想(笑)
「死亡遊戯」だってアクションシーンしか撮られてなかったし、「燃えよドラゴン」の撮影を優先したので「死亡の塔」を撮る余裕なんてなかっただろうし、その「燃えドラ」の未発表シーンってのは、実はNGカットだったとかで だから一応本物が出演しているとはいえ、「燃えドラ」で見たのとほとんど同じシーン。でも、ミョ~に「最新作」にはまっていたりします(笑)。
その他はブルース・リーのそっくりさんを代役に立てて、バックショットや横顔をチラッと見せる撮影法をメインにして、あとは既存の出演作品から顔のカットを借り、繋げられて作られたキワモノ的な映画



上の宣伝広告の本物とは明らかに違うだろ~~~ 腹話術の人形かぁ~



鼻筋が通っていないし、眉毛は太く書いているだけなんじゃないの~~「ひょうきん族」のたけちゃんマンみたいだ・・・(涙)



おまけにストーリー上、ブルースは、もとい・・・そっくりブルースは日本の銀座に来ちゃうのである しか~~~し 実際のロケ場所は新宿



ほら、「コマ」ってあるでしょ?コマ劇場。新宿・歌舞伎町ね。
なんでぇ~~~?銀座じゃロケが許可されなかったのかな。それとも繁華街特有のケバケバしさが欲しかったにもかかわらず、銀座にはそんな雰囲気が無かったので新宿になったのかな



人を探して新宿(“ギンザ”と読みます…笑)を歩くブルース、もとい・・・たけちゃんそっくりブルース。でも、このスタイルはカッコイイよね。映像で見ると颯爽としています



お決まりのアクション場面。場所は変わってたぶん香港の撮影スタジオ。銀座って設定なんだろうけど安っぽいセットを見てポカ~ンと口を開けていたのは僕だけではないでしょう
突きあたりの“江戸一鮨”という寿司屋に行ってみたい。どんな具が載っているんだろう。酢豚のにぎり?チンジャオロースーにぎり?あれ、B級グルメとしては面白いかも

で、このそっくりブルースは物語前半でヘリコプターから転落して死んでしまうんだよね。その仇を“弟”が登場して打つ・・・涙なくしては見られない・・・って事はありません(笑)。その“弟”を演じるのが前半でブルースを演じて韓国人俳優のタン・ロン

こんなのはブルース・リー映画じゃない!って言われていますが、コアなファン、カルト的なファンも大勢いる作品です。天国のブルースはどんな顔をしているんだろうね





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