「ヴァイア・コンディオス」「ＡＧＡＩＮ」

あららら…８月も終わりですな。最後は急に肌寒くなってむちゃくちゃ暑かった１０日前あたりに懐かしささえ感じたりして（笑）


ダウン・タウン・ブギウギ・バンドとしてのラストシングルがこちら



「涙のヴァイア・コンディオス」（東芝ＥＭＩ・1979年）
ダウンタウンのバラードの中でも、やさしさと切なさが色濃く出ている１曲だと僕は思います。好きなんでよ、この歌
「ヴァイアコンディオス」というのはスペイン語でサヨナラという意味だとか。こも言葉を選択するあたりは作詞者でもある宇崎竜童のセンスの良さでしょうね

１９７９年８月１日付でドラムが前任の坂庭泰三から浅岡タカシに変わった直後の同月２０日には発売されたシングルです。Ｂ面に収録されているのは「レイジー・レディー・ブルース」。実はコレ、前年にリリースされたアルバム「バックストリート２」の収録曲です。
Ｂ面の「レイジー～」とアルバムの「レイジー～」を聞き比べたのですが、同じように聞こえます。演奏も宇崎の歌い方もアドリブ的なセリフも、そしてドラムの音色も。つまり、浅岡がメンバーになってレコーディングするには制作面でも時間的にも「涙のヴァイア・コンディオス」だけで精いっぱいだったので、Ｂ面には既存曲を持ってきたと思われます。
ということは…２人のドラマー（坂庭＆浅岡）を楽しめちゃう貴重なシングル盤ともいえるわけですね



「OUR HISTORY AGAIN～時の彼方に～」（東芝ＥＭＩ・1980年）
１９８０年元旦よりバンド名に“FIGHTING”を付けたして「ダウン・タウン・ファイティング・ブギウギ・バンド」とし、“８０年代は戦う時代だ！”と意気込んだダウンタウン。時同じくして、宇崎がＮＨＫ大河ドラマ「獅子の時代」の音楽を手掛けるので、メインテーマと挿入曲である「OUR HISTORY AGAIN～時の彼方に～」がファイティング第１弾として発売されました。
時代のうねりの中で人間は強く生き抜いてゆく…ドラマで描写されるイメージをバラードに乗せて力強さを表現している歌詞やサウンドは…カッコいいっす

このシングル発売を最後にダウンタウンは東芝ＥＭＩを離れ、様々な規制にとらわれずに「好きなことを表現して行く」として自主制作へと移行していくわけです