日経新聞の調査によれば我が国の製造業の半数が中国から距離を置き始めているようだ。
ひと昔前までは企業経営におけるカントリーリスクは中東やデフォルト危険国が常連だったが昨今はロシアや中国がにわかに注視されるようになった。
中国などは一時は「猫も杓子も」雪崩を打ったようにサプライチェーン面でもマーケットとしても取り込んでいたのだが今やゆっくり後ずさりしているように見える。
世界は常に変わるから油断ならないねぇ。
そして我が国製造業の多くがサプライチェーンの代替先にまず日本を挙げているのが興味深い。
東南アジアやインド、バングラなどが候補に挙がるのかと思いきや先ず国内回帰なのだ。
たしかに国内であれば為替の影響は受けないが労働需給はどうなのだろう。
土地コストも低開発国に比べれば高止まりしてしているように思う。
輸出型経済構造に逆戻りというのもなんだかなぁ、という感じだが方程式の変数は日々刻々変わる。
企業経営関係者の悩みは尽きないねぇ、いやだから面白いというべきか。