静岡の保育園で起きた園児虐待事件が波紋を呼んでいる。
園児を育てるはずの保育園で信じられない虐待が露見したのだが何と保育士3人の暴行行為のみならず園長の事件もみ消しや周囲の「見て見ぬふり」まで聞かされると暗澹としてしまう。
背景に保育士の就業環境の厳しさがあるようだがつい思い起こすのが十年ほど前だったか、「保育園落ちた、日本死ね」の投稿を機に急きょ立ち上がった保育士の(就業)環境改善気運だった。
その後待機児童などは大きく減少したように感じていたが保育士の待遇改善はどの程度進んだのだろうか。
保育現場の虐待は当該保育園だけに留まらず全国各地で起きている。
ということは実は本質は何も改善されていなかったということではないのか。
「喉元過ぎれば熱さ忘れる」という諺がある通り日本の行政は持続性に欠ける面がある。
十年への前のあの辛辣な教訓はどこに行ってしまったのか。
PDCAサイクルでいえばCの段階、保育士の充足問題などを点検し直すことから始めないと本質的な問題解決にならないのではないか。