大阪万博開幕まで1年を切った。
先日はテレビの某番組が建設現場から実況生中継を行っていたが外周リングの工事以外はまだほとんど手が付けられていないように感じた。
さすがにこれでは本当に間に合うのか、心配になってくる。
聞くところによるとパビリオンの3分の1はまだゼネコンすら決まってないというではないか。
建設業協会のトップが言うようにもうデッドラインは過ぎていると思う。
これを関西財界の幹部が「建設業界は大阪万博開催に非協力的」と断じるのもどうかねぇ。
いずれにせよ万博協会事務局はもっと準備作業を急ぐべきだろう。
もっとも肝心なことはこの万博で来場者に何を見せるのか、何を感じさせるのか、を具体的にアピールすることだ。
今だに「いのち輝く未来社会のデザイン」のコンセプトだけではもう済まない。
例えば「空飛ぶクルマ」がどう会場を飛び交い何人くらいの人々が体験試乗できるのか、・・・こういったタマがもうそろそろ生まれてこないとおかしい。
もしもそんな具体的なタマがまだない、としたらそれこそ万博は中止した方がいい。
建設コストをキチンと管理することは当たり前だし、万博キャラクターを描いたラッピングトレインを走らす、スタッフのユニフォームが決まったなんてことは些末なことだ。
こんなことでみんながワクワクすることはないよ。
万博協会幹部の危機意識も明らかに不十分だと思う。
もしも失敗したら誰かが責任を取るのだろうか・・・?