矢部川は、その水源を筑後、肥後、豊後の三国に発し
上妻、下妻(現在の八女郡、八女、筑後市)を流れ
旧山門郡から有明海に注いでいます。
その全長は約33km。
ま、あんまり大きな川ではありません。
上画像のように、川幅も狭いし、川底も深くはありません。
いたって穏やかな川に見えます。
ところが!
一旦大雨が降ると、とたんに水位が急上昇するそうです。
江戸時代の記録によると、またたく間に川の水が両岸に溢れてしまい
沿岸の田畑は土砂に埋もれ、川床が替わってしまったとのことです。
つまり、一方では昨日まで自分が耕していた田んぼに川が流れ、
もう一方では、急に土地が広くなっちゃった、みたいな。
田んぼは農民にとっての生命線。
雨が降るたびに収穫が台無しになったり
土地が消えたりすることが、いかに大変なことか。
しかも、この矢部川は久留米藩と柳川藩の境になっているため
両藩ともに治水では非常に苦労をしており、
天災とはいえ、河を挟んで憎しみあうこともしばしば。
沿岸の農民の争いも絶えなかったということです。
非常に面白いことに、
今回のイベント「卑弥呼の火祭り」の実行委員会は、
川の両岸である筑後市とみやま市が参加しています。
実行委員会の会長がみやま市長で、副会長が筑後市長。
昔のライバルだった二つの藩、いや今は市ですけど
その二つの自治体が手を結んだというのは
過去に横たわる歴史を考えると、
大変意義深いものがあるでしょう。
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上妻、下妻(現在の八女郡、八女、筑後市)を流れ
旧山門郡から有明海に注いでいます。
その全長は約33km。
ま、あんまり大きな川ではありません。
上画像のように、川幅も狭いし、川底も深くはありません。
いたって穏やかな川に見えます。
ところが!
一旦大雨が降ると、とたんに水位が急上昇するそうです。
江戸時代の記録によると、またたく間に川の水が両岸に溢れてしまい
沿岸の田畑は土砂に埋もれ、川床が替わってしまったとのことです。
つまり、一方では昨日まで自分が耕していた田んぼに川が流れ、
もう一方では、急に土地が広くなっちゃった、みたいな。
田んぼは農民にとっての生命線。
雨が降るたびに収穫が台無しになったり
土地が消えたりすることが、いかに大変なことか。
しかも、この矢部川は久留米藩と柳川藩の境になっているため
両藩ともに治水では非常に苦労をしており、
天災とはいえ、河を挟んで憎しみあうこともしばしば。
沿岸の農民の争いも絶えなかったということです。
非常に面白いことに、
今回のイベント「卑弥呼の火祭り」の実行委員会は、
川の両岸である筑後市とみやま市が参加しています。
実行委員会の会長がみやま市長で、副会長が筑後市長。
昔のライバルだった二つの藩、いや今は市ですけど
その二つの自治体が手を結んだというのは
過去に横たわる歴史を考えると、
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