「最近の田舎者は歩かない」とよく言われるが、まさしくホントかもしれない。
今朝、私は和歌山市内で催される講演会の申し込みを電話した。
パンフレットには、会場は駅から歩いて25分。駅からバスに乗ったら停留所から徒歩5分とあった。
申し込みついでにバスの確認をしたら、「歩いて25分ほどですから・・・」と、バスに乗らなくとも充分歩いてこられる距離だよと暗に込められた答え方をされた。
「・・・・・ そ、そうですねぇ」自分を省みて焦ってしまった
日々、移動は車。
歩いて3分足らずの郵便局、5分強のスーパー、10分強かかる役場までは荷物が無ければ自転車で行くけれど、歩いていくことはほとんどない。
それでも自転車で走っていて知り合いに出会うと「今日は自転車? 珍しいね?」なんて言われる。
「いやいや、この距離にあの大きな車を動かす方が車庫入れなどで時間かかるし、燃費悪いし、たまには自分の燃費しとかなヤバイからネ(^_^;)」とお決まりのセリフまである。
こんな生活しとったから、”歩いて25分” の距離感さえ無くなっている自分に気づいた
そう、私の実家は最寄り駅まで歩いて15分。現役時代はダッシュで7分電車にギリギリ飛び乗りできる距離だった。
バス停は家の裏、徒歩1分。反対の大阪駅行きバス停でも3分かからない。
それでもほとんどバスを利用することはなく歩いた。
一度だけ定期を忘れて、電車賃120円をうかすべく、大阪駅から家まで歩いて帰ったことがある。
ちょうど45分かかった。大阪駅から約3kmくらいなのだろう。
その頃、旅したなかで、奥入瀬渓谷を一人歩いたことがある。
バスを降りて帰りのバスまで2時間。十和田湖まで往復したら10km。ギリギリ戻ってこられる!!ってことで歩いた経験がある。
ただただ歩いただけでなく、写真もいっぱい撮って、道行く人に自分を入れて撮ってもらったりもしての道中だったけど、しっかりバスに間に合った。
ナイトハイクやちょっとした山登り、観光町歩きなど歩くのはわけなかった。脚には自信があったつもりだ。・・・なのに
考えてみれば、生まれも育ちも和歌山の娘たちは歩くスピードが非常に遅い。一緒に歩き出して十歩もいかないうちに距離に差が出てくる。
小中学校の通学で毎日片道2km近くを歩いていた。しかし、友人宅へ遊びに行く以外の移動は私が運転する車に乗ってだった。
高校も長男は学校内の寮、長女は歩いて15分。次女は自転車で45分。
次女の通学は確かに半端無い体力勝負だったけど、雨の日は私の運転だったからやはり歩くことは少ない。
・・・とここまで書いたら、何気なくパンフを見ていた長女が「会場まで歩くの?」と聞いてきた。
「遠いで~ しんどいで!」とのたまう あぁ、やっぱり~~ 長女は生粋の田舎者だ
そんでもって、私もとうとう”田舎者”に殿堂入りとなったのかなぁ・・・
いや、講演会では会場まで歩いていくゾ!!