主人が炭焼きの仕事に就いたとき「この仕事は親の死に目にも会えないよ」と周囲から言われていた。
昔から、芸能人をはじめいくつかそういう風に言われる職業があるけれど、炭焼きもその一つになる。
2ヶ月前、家族そろって九州までお見舞いに行ったあと、覚悟はしていたけれど…
できるだけ、間に合うようにと願うしかなかった。
結局、間に合うも何も…
急変して、その日はちょうど釜出しで、釜入れを済ませて未明に出発、朝一の飛行機で飛んで、告別式がやっとだった。
それでも救いは、その日が連休前日で、飛行機が取れたこと。
高速も夜間通行止めになる直前で、スムーズに関空まで走れたこと(運転は長男がやってくれて助かった。)
go to自粛など大騒ぎになる寸前だったこと。
空港では、スーツケースを転がしている旅行者がナント多いことかこれじゃぁねぇって思わずにはいられない状態だった。
そして、この2ヶ月足らずの間に主人だけでも、2回も九州へ顔見せに行けたことは何よりもの親孝行だったと思いたい。
それを可能にしてくれた、看病しながらもそのきっかけを作ってくれた義姉に感謝したい。