25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

七味唐辛子のことなど

2017年11月08日 | 日記

  尾鷲ではこの時期、鬼エビ、くもエビ、笹カレイが少量出回ってくる。他所で売るほどの量は獲れないものだ。これが美味しいのである。

 どうやら今年もサンマは獲れなかったようだ。ぼくはもともと脂がほんのりのったサンマの干物が好きだったが、この種のサンマはほとんど見なくなった。

 食べ物の話であるが、岡田さんが京都にいくというので、はたと思いついて京都の七味唐辛子を買って来てほしいと頼んだ。新婚のころ京都で買い、それがとても香りよくおいしかった。どこの京都の七味唐辛子も同じなのだろうと思い、別の機会に別の七味唐辛子を買うもだが、先のものとは全く違う。京都を歩けば、うっすらと覚えている黄色の袋にはいいたその七味探すのだが、探せず、今度のは旨いかと案じながら買うことぢばしばだった。

 昨日岡田さんが帰って来て、頼んだ七味唐辛子を見たら、あも記憶にある黄色の袋のものだった。これだ、40年ぶりの再会であった。七味屋というのか、それをスマホのメモに入れ、そして早速鍋焼きうどんを作って七味をふった。当時の香りと味が再現され、感動的に美味しかった。

 鬼エビを食い、笹カレイの生めいた干物を食べて酒を飲み、最後にたっぷりと汁のある鍋焼きうどんを食べたというわけである。

 こういうことが尾鷲を離れがたい理由も一つになっている。どこでも生きていけると思うが、よほどの決心がいることだろう。

 もうすぐ渡利ガキのシーズンである。去年は台風で海が荒れなかったために不漁であった。しかたなく志摩のカキを買った。殻つきのカキである。今年は2回は海が荒れたはぅだから、きっと大丈夫だと期待している。焼いてポン酢をたらしてたべるのも美味しいし、小ぶりなものはアヒージョにしても美味しい。