25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

疑え

2017年11月25日 | 社会・経済・政治

 髪の毛を食べれば髪の毛が生えてくる。そんな類いのことがまことしやかに、企業が宣伝で視聴者に知らせる。コンドロイチンをとればコンドロイチンが増える。コラーゲンを摂ればコラーゲンで皮膚ももっちりとする、というようなものだ。多くの人はそれを信じる。

 同じように異次元の金融緩和をすれば景気がよくなる。働き方改革、一億総活躍社会と言えば、なにか元気で豊かになって、いかにもよさそうだ、と思えてしまう。

 もしかしたら、働く人がみな非正規社員となり、(この正規という言葉は嫌いであるが)、死ぬまで働かなければこの国はやっていけないのかもしれない、と疑わなければならない。安倍政権には疑いの目でみる必要がある。なにしろ「世界の中心で輝く国創り」を唱え、外交いでればお金をばらまき、仲良しのトランプ大統領からは軍備増強のために自衛隊の予算を増やす。財政健全化という言葉も聞かれなくなった。日銀を子会社化して、直接に国債を引き受けさせる。マイナス金利、ゼロ金利、企業の内部留保で金融業界はやっていけず、リストラの嵐である。経済ファシズムになっている。

 戦後レジームからの脱却と言いながら、アメリカに押さえ込まれるポチとなっていることには、忸怩たるものがあるだろう。単純に全方位で仲良くしてほしいと思う。軍備の増強も必要がないと思う。アメリカに巻き込まれるな。