25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

描けない未来

2017年11月18日 | 社会・経済・政治

 勇ましいことを言ったり、正義を振りかざす。こういうことには気をつけなければと思っている。

 考えることなく、すぐに検索する。これは脳が空っぽになっていくのと同じことだと思う。

 今日のニュースで、金融資産を持たない世帯が1987年3.3% だったのが、2016年で30.9%になっている。40歳代が35%となっている、貯金ができず、未来への不安を抱えながら暮らしている様子が伺える。これに正規雇用か非正規雇用かという要素も加わってきている。企業は内部留保金を多額に持ちながら、賃金を抑制し、利益還元を株主にする。設備投資をするにも二の足を踏む。

 「異次元の金融政策」。こういう言葉。金持ち優遇政策は当面変わりそうにない。株価で得る利息は不労所得であり、泡みたいなものだ。普通の生活の現場など実感的にわかるという人の中から政治家がでてくる余地もない。

 資本主義が衰退していく傾向の中で、今のぼくの息子や娘、それに孫たちも未来をどう想像すればよいだろう。

 アベノミクスは失敗している。失敗したことがばれるまでの間に天皇が元首の現代版大日本帝国憲法を作りたいというのが本音ではないのか。「強い日本」など要らない。無駄の多い日本も要らない。飢えることはなく、そこそこの経済的生活があればいい。隣近所の国とも仲良くやってくれればよい。